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カテゴリ:水滸伝
今年も終わろうとしています。
本の感想の前に、この間のお休みのお詫びとお知らせを先ずしたい。 私的なことで、しばらくの間、PCの前に座る時間(特に夜中)がほとんどなくなりました。それが一ヶ月になるのか、三ヶ月になるのか全く分りません。しばらくは記事製作が極端に減ると思いますが、ご了承ください。連歌はします。もちろん。それから、完全休業はいたしません。楽天でのやり取りが、今までもこれからも、貴重な息抜きになるからです。来年もよろしくお願いします。 本当は今年の映画の総括やらなんや、しなくちゃならないのだけど、時間が取れませんでした。 総括といえば、今年はひとつの大きな闘いがありました。参院選。 あの闘い、カネも情報も、自民党の方が有利だったはず。けれども、野党が勝った。 悪法の度重なる強行採決、カネをめぐる違法と嘘とごまかし、とくに5000万件の中に浮いた年金、長い不況と格差拡大が、与党にいつもの方程式を許さなかった。不安倍増は政権を投げ出し、福田小川のアクロバット「連合」も許さなかった。 「ブログに力はあるか」で私はブログのTB機能を活かし、有志による無差別TBチラシ作戦を決行してはどうかと提起してみました。実際にやってみました。一二の強い反発もありましたし、みんなの意見を聞いたところ、やはり迷惑TBと捕らえられる危険性の方が高いという意見も多く、きちんとした総括はしていませんでしたが、結局あれは取りやめました。少しあせりすぎていたのかもしれません。 けれども、政治ブログの存在は評価はしつつも、それ以外の圧倒的に多くのブログへ繋がろうとする努力をするべきだという問題意識は変わりません。後二年半の改憲「解禁」までにいろいろと試行錯誤をしていくべきだろうと思います。 今回の参院選で「小さな人間」たちは「大きな人間」たちに一矢を報いました。まるでベトナム人民がアメリカ帝国に勝ったときのように。歴史はそのようにジグザグに進みます。 さて、今年の最後の書評は 「水滸伝 折戟の章」北方謙三 集英社文庫 この梁山泊も圧倒的に不利な軍勢で大国宋と劇裂な戦闘をしたのがこの巻です。 20万対4万。宋軍の全面攻撃に梁山泊は奇策で対抗する。指揮をするのは新しく軍師に迎え入れられた宣賛。彼のいちかばちかの戦闘は成功を収める。しかし、政府軍はまだ50万の禁軍が手付かず。敵はまだ圧倒的に巨大だ。 怪我で身体が思うように動かなくて、自分を苛めていた単廷珪は林冲との稽古で「死域」にはいる。 「林冲も無茶をする。死域に入れなかったらおまえは死んでいた。俺もそこまでやる度胸は無かったよ。死域に入れると林冲はどこかで感じ取ったのだろう 。死域に入ってから一刻、おまえは林冲と互角に近い動きをしていたぞ。」 「俺はまだ闘える。そう思う。間違いなく戦で暴れられる。」単廷珪は改めて林冲らしい活の入れ方に感謝する。 熱いものがこみ上げてくる。自分には、同志がいる。死んでも生き返らせてくれる同志がいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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