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カテゴリ:平和運動
今日は県平和委員会の総会のために高梁市に来ました。
始まるまで三時間ほど時間があったのでちょっと散策。高梁市は何回も来ているのだけど、じっくり回ったことはありませんでした。日本一高い山城があることでも有名ですし、頼久寺に小堀遠州の庭があることでも有名です。今日はその辺りは時間がないので飛ばして、例のごとく歴史資料館と郷土資料館などの博物館めぐりをしました。ちょうど幕末に老中を務めた板倉勝静とその懐刀で藩財政再建で辣腕を振るった山田方谷の展覧会をしていました。山田方谷は今で言う行財政改革を断行した人で、10万両の借金を八年で健全財政にした人らしい。地場産業を興し、交通の便を良くしたのはいいのだが、武家の給料を大幅カットしたり、強兵もしているらしく、現代にわかに脚光を浴びているのが気に食いません。 そして例のごとく映画ロケ地めぐりをしました。 一枚目は「バッテリー」で天才投手原田巧の家になったところ。高梁高校の下手、武家屋敷が並ぶ川沿いにあります。高梁市は戦災を免れた城下町だけあって、一部昭和初期の趣がある家が点々と残り、区割りは江戸時代そのまま。歩いていると、昔に戻ったような気になります。 二枚目は寅さんシリーズ屈指の名作「男はつらいよ口笛を吹く寅次郎」の舞台になった薬師院松蓮寺です。さくらの夫のお父さんが亡くなったということで、実家の高梁市に戻ると、そこになんと寅さんが寺の和尚の代わりをしているという筋。寺の娘(竹下景子)に惚れて、なんとなく石段のところで気持ちを言いかねている場面がありました。なかなか趣のある寺で、なおかつ寺から、山と高梁川に囲まれた町を一望できるところがロケ地に選ばれた理由なのだとわかりました。寅さんはなぜか和尚として地元の人の信頼を得るのです。和尚の仕事は実はお経などは二の次、葬式や法事は地元や親戚たちの団結の場なので、その雰囲気を和ませる寅さんは実は名和尚の素質があったのかもしれません。 平和委員会の総会では、岡山県の情勢報告で、気になることを聞きました。 有事法制、国民保護法の具体化がどんどん進んでいるということです。地域住民全体を巻き込んだ戦時体制が出来上がりつつあります。 岡山県では、今年1月県庁で国民保護図上訓練を行ないました。今年は(鳥取県では既に実施しているが)国民保護実働訓練を、市町村では図上訓練が行なわれると予測されているそうです。 また、岡山市では「安全安心ネットワーク」と言う組織を作り、本来自主独立の組織のはずの町内会を行政組織の一つとして取り込もうとしているようです。たとえば、防犯防災を目的としてマイカーに青色回転灯を装備した青パトを67台導入した庄内学区などがあるらしい。これはもしかしたら「相互監視」を強化するものに変貌するかもしれない。つまり戦前の「スパイ・国賊の監視」が「自警団」や「国防婦人会」などによってすすめられたように。 さらにいえば自衛隊の住民活動への接近が近年非常に強化されている。各地のイベントに自衛隊が入り、自衛隊艦船の展示、体験航海、災害派遣パネル展、装備展示、子供制服写真撮影、入隊案内を行なったり、柔剣道やマラソン大会に自衛隊員が選手として参加したり、イベントの要因として動員されたりしているそうです。 国民保護法については、過去 あるパンフの話ー「戦前」はこのように始まる 国民保護法という名の怪物 でも述べた。 しかし、地域でそれがどのように具体化されているのか、というブロガーの記事を私は知らない。こういうことは地域の県議や市議が頑張ってもらわないといけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月25日 22時05分16秒
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