|
カテゴリ:洋画(09~)
実は2月7日初日に見ました。
監督 : デビッド・フィンチャー 脚本 : エリック・ロス 出演 : ブラッド・ピット 、 ケイト・ブランシェット 、 ティルダ・スウィントン 今まで映画評を書かなかったのは、この映画をあんまり悪く書きたくなかったから。 まじめな映画だと思う。 「数奇な人生」とはいえ、人と反対の身体の成長をするだけで あとは同じ。マスコミも注目しないし、周りの人間も不思議なほどに偏見を持たない。 もちろん都合よく注目されないような仕掛けは作られている。 だから描かれるのは、そういう「仕掛け」で浮き彫りになる 「人間の一生」である。 確か加藤周一がどこかで「源氏物語」がなぜアジアで最初の長編小説になったのか。 ということで、こういう意味のことを言っていた。 「光源氏の色恋を描きたかったのではない。人の一生とそのあと血のつながらない息子の運命、時間を描きたかったのである。だから必然的に長編になった。(違っていたらごめんなさい)」 この映画がなぜこんなにも長いのか。それも必然的なのだ。 時を描きたかったのである。 人生とは1日1日の積み重ねである。波乱万丈でもやはり平凡な1日の積み重ねに過ぎない。 それを描くのは、2時間40分という「尻の痛くなるような時間」が必要だった。 退屈だ、しかし面白い。これが監督の思い描く理想の見方だったのだろう。 けれども、退屈だ、尻が痛い。ずっと私は思っていた。 きっとブラッド・ピット も ケイト・ブランシェットもあまりすきでないからだろう。 きっと、仕方ないとはいえCGで作った表情に感情移入できなかったからだろう。 これは微妙な好みの問題である。 だから私は早々に感想を書きたくなかった。 けれども、昨日この作品が13部門にノミネートしながら 三部門の非主要賞に落ち着いたことで、 私の見方もあまり的外れではないのだと木を浴した次第である。 どうでもいいことではある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[洋画(09~)] カテゴリの最新記事
|
|