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カテゴリ:洋画(09~)
登場の半分くらいは泣いているのではないか。
母は弱い。息子という弱みの前ではあまりにも無防備である。 監督・製作・音楽 : クリント・イーストウッド 出演 : アンジェリーナ・ジョリー 、 ジョン・マルコヴィッチ 、 ジェフリー・ドノヴァン 、 コルム・フィオール 、 ジェイソン・バトラー・ハーナー 夫のオスカー無冠は当然だけど、どうしてアンジェリーナー・ジョリーが主演女優賞を取れなかったのか、不思議に思えるほどの熱演である。(ケイトの演技にも期待したい) 夫とは当の昔に別れたシングルマザー、責任ある部署を任されている判断力のあるいい上司なのだろう。しかし、息子が行方不明になると、すべての価値観は息子の帰還に合わし、警察批判も止め、精神病棟に強制入院させられる隙も見せる。その弱さの演技が凄い。ここまで人間は弱くなれるものだろうか。もちろん、芯の強さがあるからこその弱さなのではあるが。 権力の保持のために、さらに権力の厚塗りをしていく過程をイーストウッドは淡々と描く。弱い個人と強い権力、しかし、事実と嘘との関係をも描いて、「歴史的な事実」だからこそ描ける説得力ある結末に持っていく。 最後の晴れやかなジョリーの表情がいい。 やっぱり女は強いと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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