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再出発日記

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2009年10月17日
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カテゴリ:邦画(09~)
昨日、「通販生活」の最新版が届いた。いろいろと興味深い記事はあったのだが、最近気になっていることとして「死刑制度は存置すべきですか?廃止すべきですか?」というアンケート結果が出ていたので読んでみた。
ETV特集「死刑囚永山則夫」を見て、いろいろと考えたということもある。

このアンケートは、三号にわたって存置派、廃止派八人の論者の意見を読んだ上で答えている真面目なものである。有効投票数1269票のうち、存置すべきが849票(67%)、廃止すべきが325票(26%)、どちらともいえない95票(7%)という結果だった。論者の支持では、「勧善懲悪の徹底こそが犯罪を抑止する」という鳩山邦夫氏の意見が一番の支持(31%)を取った。次は「死刑は存置する意義はあるが、犯罪被害者の支援体制つくりが急務」と言った山上皓氏(16%)、そして「どんな理由であっても、人を殺してはいけない」と廃止を説く森達也氏(16%)が三票差で三位になった。「冤罪を防ぐことは不可能に近い。死刑を廃止し、終身刑の創設を」と廃止派の亀井静香氏(10%)が四位。

読者の意見は「子供の頃、人を殺したら死刑だと信じていいたので、絶対に人は殺せないと思った。人間も動物である以上、死ぬことが一番の恐怖だと思う」(女性48歳)がある一方、「死刑を認めることは「理由によっては人を殺してもいい」ということ。」(女性35歳)といろいろに分かれます。

永山則夫のように「真の更正」があったとしても、「死と直面してこそ、死刑囚に償いの気持が生まれる」と言った元死刑囚に接してきた刑務官の坂本敏夫説にも納得した読者は多かったようだ。

私の気持は今のところ決まってはいない。気持ち的には死刑廃止に気持は揺れている。どちらかというと亀井静香氏の意見に一番近い。

人間は長い時間をかけて「復讐による殺人はダメだ」と納得してきた。では、死刑制度は「国家による代理復讐」を認めてきたということなのだろうか。

そのことを判断する前に、死刑だけではない。「裁判制度」とはいったいなんなのだろう。「代理刑を決定するところなのだろうか」いや違うと思う。「どんな刑をするか決める」ところは、検察=国家なのだと思う。裁判はその国家が間違っていないか、「監視」するところなのだ。だから「疑わしきは被告人の利益に」ということが本来裁判制度の「国際常識」になっているのである(日本は違う)。歴史上、時の政府が100%正しく「決定」してきたことはない。亀井氏が言うように、冤罪は無くならない。ならば、「死」によって「決着」をつけることは間違っている。国家と被害者は違う。被告と被害者は別の決着の仕方を考えなくてはならないだろう。

さて、ここからやっと映画評である。

残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。(goo映画より)

監督・脚本 : 益子昌一
出演 : 寺尾聰 、 竹野内豊 、 伊藤四朗 、 長谷川初範 、 木下ほうか 、 池内万作 、 岡田亮輔 、 佐藤貴広 、 黒田耕平 、 酒井美紀 、 山谷初男

映画としては、完成度はイマイチ。原作ではうまく処理していた携帯や留守番電話を使った進展は上映時間の関係もあったのだろうが、リアル性のないものだった。また、主人公の原作とは違う最後の決断は当然賛否両論起きている。国家による「決着」を望まない主人公は、あの選択はありえる選択だと、私は思う。

すみません、本論が短いですが、ネタバレできないので‥‥‥。





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最終更新日  2009年10月17日 10時55分34秒
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