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カテゴリ:洋画(09~)
これほど頻繁に時制が変わっているのに、ほとんど混乱しないというのは、卓越した編集技術であり、脚本であるとしか言いようがない。ただ、唯一、マリア-ナの娘が出てきた時、どの時制か、判断が中盤までつかなかった
もうシャーリーズ・セロンが出ているというだけで観ました。 監督・脚本 : ギジェルモ・アリアガ 出演 : シャーリーズ・セロン 、 キム・ベイシンガー 、 ジェニファー・ローレンス 、 ブレット・カレン 、 テッサ・イア 大人になったクリスティーナ(シャーリーズ・セロン)の不可解な行動は、結局最後のほうになって分かってくる。そういう意味では、事件らしい事件はおきないが、これは手馴れた心理サスペンスだといっていいのだろう。 なぜ、クリスティーナは男遍歴が派手なのか。キャンピングカー火災事故は何故起きたのか。なぜ、クリスティーナ(マリア-ナ)の母親は不倫におぼれていったのか。マリア-ナの娘の父親は誰なのか。 そのすべてが、冒頭の火災事故に収斂していくのはさすがです。 ただ、テーマ的に訴えてくるものが余りない。私が家族との和解の必要性を余り感じていないせいかもしれない。 この作品はシャリーズ・セロンもプロデュースに加わったそうで、キム・ベイシンガーを呼んだのも彼女の意向だそうです。「モンスター」はありえたかもしれないもう一人の自分を描くという動機があった。この映画を作りたいと願った、彼女の「意向」はなんなのでしょうか。もしかしたら、自分と母を捨てた最低の父親と和解をしたがっているのかもしれません。 これをアップする前に、他のブログを見ていると、私の見落としていた重要な場面があることを知りました。「火事の前にサンティアゴが車から自転車で出かけるマリアーナ見ていた」(映画を見ていないと何のことやらさっぱりだと思いますが)というのです。それならば、これは見事な再出発の映画なのです。セロンは既に父親を許しているのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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