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カテゴリ:読書(09~ノンフィクション)
伊波洋一「普天間基地はあなたの隣にある。だから一緒になくしたい。」かもがわ出版 11月28日に沖縄県知事選挙があるが、普天間基地の完全撤去を主張する元宜野湾市長の伊波洋一さんが、世界一危険な基地、普天間基地はどのような基地で、なぜなくさないといけないのか、どうしたらなくせるか、なくしたらどうなるのか、をこれまでの実績含めて全面的に展開した本がこれである。2010年10月10日発行のほやほや、ではあるが、県知事選挙がまじかに迫っている、ぜひ読んで、色んな方法で全国から力を結集し、この選挙をなんとしてでも勝利したい。 沖縄が変われば、 日本が変わる。 アメリカも変わる。 普天間飛行場は、以上述べたことからも分かるように、戦後日本政治の縮図のようなものです。アメリカに占領されて基地を押し付けられたという点でも、アメリカの世界戦略の影響をもろに受けてきたという点でも、日本政府が沖縄県民、日本国民の利益よりアメリカに追随することを選んだ結果が現れているという点でも、そういえます。 「普天間基地はあなたの隣にある」という、この本のタイトルの意味を分かってもらえたでしょうか。ですから、逆に、普天間飛行問題を解決することは、沖縄を変え、日本を変えることにつながると思います。「だから一緒になくしたい」のです。 普天間基地はアメリカの環境基準にも明確に違反し、存在が許されない基地なのですが、決して日本政府はそのことでアメリカを責めない、どころか擁護する。それで宜野湾市長の伊波さんがアメリカに乗り込んで告発するところは、今までの経過がホント良く分かりました。アメリカの世界戦略がこの14年間(96年のSACO合意以降)どのように変わったのか、魑魅魍魎の沖縄情勢がやっと頭に入りました。しかも、伊波さんは普天間基地を県内移設を止めさせるどころか、日本のどこにも移設させないのは、今がチャンスだというのです。 そうなのです。普天間飛行場はグァムに移転するのです。辺野古に作られようとしているのは、これまでの普天間飛行場代替施設とは違うものです。普天間飛行場の危険性を除去するために、沖縄県内に代替施設を建設しなければならないというのが、辺野古へ基地建設する理由でした。その理由はもはや成り立たなくなりつつあります。普天間飛行場の無条件返還を実現するために、いまががんばりどころです。 伊波洋一さんが(当選して)県知事になったとたんに、2014年の普天間のヘリ部隊、海兵隊のグァム移転が始まる。「無条件返還」を勝ち取るには、そのときから綱渡りの政治が始まるだろう。しかし、ひとつわかるのは、それは伊波さんしかできないことで仲井真現知事には決して出来ないことである。(仲井真知事は決して米国に直接行って要望するようなことはなかった)。もしこれが出来たならば、安保条約のしたでも、拡大一途の米軍の日本基地政策の転換を意味し、それは非常に大きな一歩となりうるのである。 楽天の【楽天政治 LOVE JAPAN】に伊波洋一さんのネット献金のコーナーが設けられました。(伊波さんの政策やホームページはここから見ることができます)今年から始まったネット献金、最初は楽天カードしか使えず、使いにくかったのですが、今はイオンカードやJCBカードも使えるようになって「使える制度」になりつつあります。最寄でカンパの道があれば、それが一番ですが、それがない場合はぜひともご協力ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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