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くまの日記

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2011年11月20日 楽天プロフィール Add to Google XML

「おまえさん」宮部の心情を推測する
[ 読書(09~フィクション) ]    

 
「おまえさん」(上)(下)講談社文庫 宮部みゆき

男はどこまでも莫迦で。
女はどこまでも嫉妬やきだ。
どっちも底なしだ。
俺はもう勘弁してもらうよ。


長い1200頁以上にも及ぶ本格時代推理モノの今回は、本格的な恋のあれこれの話だった。

人間の心は底なしである。

宮部の小説はいつも長いが、描いていることはいつもその一点だ。

雑誌での連載は09年に終わり、後は終章を描くだけになっていたのに、今まで延びてしまい、「申し訳ないから……」と単行本と文庫同時発売になったいきさつは、推測するほかはないが、宮部が恋の落し処に未だ迷っているという証左なのだ、と私は思ったね。同じ年齢(とし)の私が思うのだから、間違いは無いと思うよ。

白髪の多い薄い鬢を指で掻いて、源右衛門は初めて恥じ入ったようにうつむく。
「やはり、わからん」
むしろ学問を続けるほどに、わからないことが増してゆくようだった。
「それでも、儂は学問をしてよかった。人というものの混沌が、その混沌を解こうとして生み出した学問が、儂にわからぬことの数々を教えてくれた」


最終更新日  2011年11月20日 07時28分14秒
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