朝ドラ「カーネーション」はついに糸子と周防さんが想いを確かめる。
ツイッターでは 「#周防さん」タグが花盛りだ。
あの前に北村と糸子が「里芋」「じゃがいも」と罵り合っていたので、「俺も、好いとっと」という周防さんの長崎なまりに萌えたひとたちが「おいも、すいとっと」とたくさん呟いている(^_^;)。
いゃあ、これって「不倫」だよねえ、周防さんの奥さんて、まだ死んでないよねえ。

ちなみに写真は、左上から新従業員の薫さん、北村、繊維組合長、周防さん、下はヒロイン尾野真千子を囲んでコシノ三姉妹の成長した姿らしい。
脚本が渡辺あやだということでずっと注目している「カーネーション」であるが、やっぱり一味違う朝ドラになりつつあるようだ。
ふつうの朝ドラとどこが違うのか。一番大きいのは、糸子がバリバリ元気のあるキャリアウーマンだということじゃない。NHK朝ドラでおそらく初めてヒロインが不倫をするということじゃない。タブーを破ることはNHKはなんとも思っていない。宮崎あおいの「純情きらり」にしてもヒロインが最後に死ぬという形でタブーを破った。
どこが違うのか。「語り」を糸子自身が行っているということである。大河ドラマにせよ、朝ドラにせよ、語りはたいていプロか、途中で死んでしまう母親とかの重要人物か、それとも未来の自分(「おひさま」では若尾文子)になっている。ところが、これは現在進行形の糸子である。よく見てみると、出てくるドラマも全て、糸子の見聞きしたドラマしか出てこない。
ここに出てくる登場人物はすべてきちんとキャラが立っているので、つい気が付かないのであるが、たとえばお父ちゃんと神戸のじいちゃんの確執は詳しいドラマは描かれなかった。お父ちゃんの最期の様子も映像に出てこなかった。勘助の中国戦線でのトラウマに付いてはとうとう詳しいことは何一つ分らなかった。勝さんの不倫に付いても藪の中である。物語作家としては、もう少し「実は‥‥‥」ということで少しだけ別映像をはさめば、彼らの本心は実にくっきり浮かび上がるところではある。
しかし、そんな美味しそうな「ドラマ」は全て観客の想像に任せるという「力技」を渡辺あやはしている。その代わり、糸子目線で全てを見せている。おそらく、飲み会で泣き濡れた北村の過去にどのようにことがあったのか、周防さんの長崎ではどのようなことがあったのか、ほとんど語られることはないだろう。行方不明の間奈津がどのようなことをしたのか、それも一切明らかにならないだろう。ただ、糸子の「女性としての自立そして成長」、たぶんそれだけがくっきり浮かび上がるのではないか。
「カーネーション」のサブタイトルは、花言葉だったことを初めて知った。先週の「揺れる心」はホテイアオイ、今週の「隠しきれない恋」はジギタリス。