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![]() たまたま今日の朝日新聞を読むと、池澤夏樹が先日交通事故で亡くなったテオ・アンゲロプロスを追悼していた。池澤夏樹は12本の映画の字幕(それはほとんど全てということだ)を担当している。私も大ショックだったが、彼の喪失感の比ではない。珍しくテオ・アンゲロプロスについて何も語っていない文章だった。 私とアンゲロプロスとの出会いは「ユリシーズの瞳」だった。上映中の八割は寝ていた。最悪と言って良い。 その後、幾作品かを経て、「エレニの旅」に出会う。二回観た。映画的体験はめったに起きることでは無い。池澤夏樹が「旅芸人の記録」を観た時の体験を「自分はたぶんこれを一割も理解していないけれど、何かとんでもなく大きくて奥の深い映画だ、ということは分かった」と書いている。私もまさにそう感じた。「難解といえばまさに難解だが、拒絶されたのではなく強い力で引き込まれた。出来れば全部が分かるまで何度でも観たいと思った」と書いている。まさに私もそう感じた。 後、一日かけて「旅芸人の記録」(五時間以上の作品)を観る機会をもらった。寝ることなんて出来なかった。ただ、二割理解出来たかどうか。 いかん、こんなことを書いたらテオ・アンゲロプロスについて何も語っていないのと一緒だ。私は池澤夏樹とは違い、語るべき語彙を持たないのである。仕方ない。映画館で観て欲しい。それだけしか言えない。 「エレニの旅」から始まる三部作は永久に完結しない。亡くなった時、そのことを一番悲しんだ。今日の池澤夏樹の文で未公開の「第三の翼(仮題)」があることを知った。クランクインして一ヶ月で監督を失った「もう一つの海(仮題)」もあったことを知った。出来ることなら、未完のままでいいから、なんとか観たいと思う。 [邦画(12~)]カテゴリの最新記事
私は学生時代だったかな,旅芸人の記録を見に行って爆睡しました!しかも,デートだった。デートでそんな長い映画を見たのかというのも驚きですが。確か途中で休憩があったように思います。
大人になった今見たら,少しは理解できるでしょうか? ユリシーズもエレニも見たかったけど見逃してるんですよね。DVDとかで見たら絶対寝ると思うから,見るなら映画館で見たいのだけど。(2012年02月01日 19時47分20秒)
いもこさん
>私は学生時代だったかな,旅芸人の記録を見に行って爆睡しました!しかも,デートだった。デートでそんな長い映画を見たのかというのも驚きですが。確か途中で休憩があったように思います。 >大人になった今見たら,少しは理解できるでしょうか? >ユリシーズもエレニも見たかったけど見逃してるんですよね。DVDとかで見たら絶対寝ると思うから,見るなら映画館で見たいのだけど。 ----- 私は思うのですが、テオ・アンゲロプロスは「旅芸人の記録」にむかって、一生をかけて「作り直し」をしてきたのでは無いか、と思うのです。其れほどに「旅芸人の記録」は難解です。池澤夏樹でさえ、一割も理解出来たかどうか、というのです。一時間爆睡しても、たぶん大同小異です。(^_^;) それよりも、デートにこれを選ぶ青春時代に興味あります(^_^;)。 「永遠と一日」はかなり分かり安い(分かり安過ぎて物足りない)ので、DVDでもOKですよ。(2012年02月01日 20時30分13秒)
すごいですね(2012年02月02日 12時16分13秒)
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