東京地裁(高麗邦彦裁判長)は、平成19年7月19日、旧通産官僚だったファンドマネージャーの村上世彰氏に対して、懲役2年、追徴金11億4,900万円、罰金300万円の実刑判決を言い渡した。弁護側は直後に控訴し、村上氏は保釈保証金7億円を納付して保釈されている。
この事件は、村上ファンドがニッポン放送株の買増しをする前に、ライブドアが同放送株の5%以上を取得する方針を決定したインサイダー情報が村上氏に伝えられていたかどうかが最大の争点になっていたが、判決では、村上氏が、ライブドアがニッポン放送株を買い集めることを"偶然聞いちゃった"のではなく、同氏自らがライブドアを勧誘してその気にさせ、"意図的に言わせた"ものと認定した。
さらに、ファンドが保有するニッポン放送株の半分を、ライブドアに高値で引き取らせて利益を確定させ、ライブドアが大量買付けを公表して株価が高騰した後に、残りの株式の大部分を売却して再び利益を得たことを認め、村上氏の徹底した利益至上主義を非難している。
今回の事件は、村上氏がライブドアを巧みに利用して、ファンドの利益拡大を戦略的に計ったものといえるが、ファンドの解散により、村上氏個人は200億円以上もの資産を手にしたとも言われており、追徴金11億4,900万円と罰金300万円は、制裁のごく一部に過ぎないといえるかもしれない。
今後の控訴審の行方を見守りたいものだ。
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Last updated
July 25, 2007 09:29:29