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2006/08/23
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テーマ:自転車(12736)
<レポート その1はこちら>

<乗鞍スカイライン入口~頂上・畳平駐車場編1>
高山駅から乗鞍スカイラインの入口までの約29kmを、2時間ちょっとで登ってきましたが、ここまで写真を撮るために自転車を止めた以外は休憩もなし、ドリンクにもあまり口をつけていませんでした。結構勾配のきつい箇所もあったはずなのに、意外と余裕で登ってこれたので、「おおっ、ひょっとして俺ってすごい? 今日はもう楽勝?」などと一瞬思ってしまいましたが、やはりそれは甘かった(笑)。乗鞍スカイラインに入ると、写真では全然伝わりませんが、さっそく今までより厳しい勾配が始まりました(写真1)。う…きつい。これがずーっと続くんだろうか…。こうなるとさっきまでは余裕だったのが、急にここまでの29kmの疲れが一挙に押し寄せてきた感じがして、たまらず道端で1回目の休憩を取ります。1本目のボトルにたっぷり残っていたドリンクもここで飲み干してしまい、デイバッグに入れていた2本目のボトルをボトルケージに装着しました。
僕の愛車にはボトルケージを2つ取り付けていますが、サドルの後ろに輪行袋と予備タイヤ(古タイヤ)をくくりつけているので、普通はサドルバックに入れる予備チューブや工具はシマノのツールボトルに収納し、これをボトルケージに挿しています(ドリンクボトルよりこっちの方が重いので)。

しばらく休憩してからまた走り始めますが、最初のうちは脚の乳酸が抜けたばかりでペダルが軽いものの、すぐにまた乳酸がたまってきて、やっぱりしんどい。しかも、せっかく乗鞍スカイラインに入ったのに、全く景色が良くありません。もう標高1000mを大きく超えているはずなのですが、高野山や護摩壇山と違い、この辺りの山はこの程度の標高では景色はあまり良くないみたいです。「ツール・ド・龍神温泉」の時も同じくらいしんどかったですが、あの時は息を飲むような絶景ポイントの連続だったので、乳酸がたまったら自転車を止めて1、2枚写真を撮れば、また元気が出て登れたのになぁ、などと思い出したりしていました。

上の方に建物が見えていたので、「あそこまで行けば自動販売機もあるんじゃないか、あそこまで登って休憩しよう」と考えながらエッチラオッチラ登っていた時です。ふと後ろを見ると、思わず目が点になってしまいました。なんと、重さ20kgはあろうかというキャンプ装備をした若者の自転車(後で撮らせてもらった写真)が、僕より数段速いスピードで登ってくるではありませんか!こっちはフルカーボンのロードバイクにデイバッグ1個だというのに…。なんという脚力の違い。愕然となりつつも、「ここはさすがに負けるわけにはいかない!せめてあの建物までは…」と思い、何度も後ろを振り返りながら、何とか建物のある場所までは逃げ切ることができました。ちなみにここは「平湯峠駐車場」みたいで、標高は1684mのようです(写真)。自動販売機は、マイカー規制が実施されて以来使われていないようで(バスで観光する人は車でここまで来ないので)、飲み物は買えませんでした。ほえー

ここまで上がってみると、驚いたことにものすごく大勢のローディ達がいます。しかもみんな車で来ています。確かに乗鞍スカイラインに入ってからここに来るまで自転車を積んだ車に何台も抜かれ、「マイカー禁止じゃないのか。どういうことなんだ?」と思ってましたが、皆さんに「こんにちは」と挨拶して数人の方と話をしてみると、今日は愛知県サイクリング協会主催のヒルクライムイベントをやっているのだそうです(同協会の案内写真1)。8月26~27日に行われる「第21回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」に参加できない人や、参加するのでそのための練習がしたい人が集結しているそうで、中には早くもローラー台を回している女性もいました。ちなみにマイカーはこの平湯峠駐車場まではOKで、100mほど先にある警備員常駐の「スカイラインゲート」から先がマイカー禁止だそうです。

どう見ても僕より速そうな人ばかりいらっしゃるのですが、それでも僕の予定コース図をお見せすると、「これを1日でまわるの?ホントに?」と呆れられるばかり。「うーん、こんなこと普通はやろうと思わないからなぁ(笑)、まあ今から上って…下りて…たぶん大丈夫なんじゃない? いける、いける!」と励ましてくださったのは一人だけでした(笑)。

ここで、先ほどキャンプ装備で僕を追いかけてきた若者も休憩していたので、「すごい脚力ですね~、あなたが下から僕を追いかけてくるのを見た時は、目が点になりましたよ」と話しかけました。彼とはこの後、しばらく話をしながらいっしょに登ったのですが、宮城県の大学3回生であること、大学ではサイクリング部に入っていること、今日は僕と同じく一人で高山駅周辺から登ってきたこと、前日に高山に来て前々日までは四国をまわっていたこと、乗鞍には2年前にも登っていること、大阪の暗峠(くらがりとうげ)に興味があること(笑)…etc.を聞きました。もっといろいろ話をしてみたかったのですが、いかんせん脚力が違いすぎ、とても付いていけません(笑)。サイクルジャージもレーサーパンツも履いてなくて、普通のTシャツに短パン姿。しかも足元を見ると、なんとサンダルにフラットペダル!! すごい!すごすぎる!彼もレースにはあまり興味がないようでしたが、もしロードバイクに乗ってヒルクライムレースに出たら、相当な成績を残すんじゃないでしょうか。体型もまさにヒルクライマーって感じでした。
もしかすると、サンダルはシマノのSPDサンダルで、ペダルは片面がフラット、片面がSPDになってるペダルだったかもしれませんが、確認するのを忘れてしまいました。気を遣わせては悪いので先に行ってもらい、頂上の畳平でもけっきょく会えずじまい。自転車だけは見つけたので、ブログのURLを書いた紙をフロントバッグの上に置いておいたのですが、その後の雨でインクがにじんで読めなかったかも…。このブログをどこかで見てくれるといいんですが…。暗峠を登りに来る時は、連絡くれたらウチに泊めてあげるよ。

他にも、どう見ても自転車乗りには見えない、恐らく僕と同年代のマウンテンバイク2人組と、途中の見晴らしの良い場所(写真)で休憩しながら話をしたところ、その2人は登山が趣味で、年に1回ほど、マウンテンバイクを「押して」山に登り、ダウンヒルだけを楽しんでいるのだそうです。登山と自転車のヒルクライムとでは使う筋肉がまったく違うらしく、「とても乗ったままでは登れない」と言い、実際ほとんど押して登っていました。いろんな楽しみ方があるんですね~。でも普段自転車に乗っていない人達が、よりによって乗鞍からのダウンヒルなんて危ないんじゃないのかなぁ…?(当然ヘルメットも被ってませんでした)

乗鞍スカイラインに入って5kmほど登ったところで、夫婦松展望駐車場(写真)の前までやって来ました。マイカー規制が始まる前からあるらしいこの巨大な駐車場には、当然ながら車が1台もありません。先に登っていた宮城の大学生君がここから出て行くのを見つけ、「見晴らしは良かったですか?」と聞くと、「雲ばっかりで全然良くないです」と不満そう。僕もいちおう駐車場の端まで見に行くと、なるほど雲ばかりですが(写真)、僕の感想は彼とは少し違います。「おおっ、俺はこの雲のはるか下から、こんな上まで、自転車で登ってきたのか!」と感動してしまいました。高野山や護摩壇山に登った時は、こんな飛行機の窓から見るような景色は拝めませんでしたから。ここで標高はどれぐらいなんだろう、もう2000mは越えてるのかな?

ところで、高野龍神スカイラインにはアップダウンがありましたが、乗鞍スカイラインには全然ありません。平坦区間もほとんどありません。もうひたすら登りっぱなしです。これはある意味、「せっかく上ったのに、また下りて、また上るのか…」という苦労から解放されるので精神的には良いのですが、やっぱり脚にきてしまい、だんだん休憩の頻度が多くなってきました。もちろん、標高1700m近い場所まで車で来てから登るレース組と違い、こちらははるか下界の高山駅から登ってきているぶん疲労がたまっているのもありますが、たぶん僕の愛車のギア比(36T×23T)は、僕の脚力で乗鞍を登りきるには少し重すぎるようです。3月に完成車で買ったロードバイクですが、すでに4000km以上走ってギア板もだいぶ減ってきているので、やっぱりなるべく早くもう少し軽いギアに交換しようなどと思いながら、エッチラオッチラ登っていきます。

何十台という観光バスが僕を抜いていきますが、バスの乗客たちの視線は一様に「こんなところを自転車で登るなんて、バカじゃないの?」と言っているかのようで、確かにバカかも…と弱気になりかける時もありましたが(笑)、それでも観光バスに抜かれる時だけは見栄を張ってなんでもないようにペダルをくるくる回してみたり、逆に悠然と止まって絶景写真を撮ってるふりをしてみたり、もう演技が大変です(笑)。まあ、ホントは彼らも「すごいなぁ!」と思ってくれてるんだと思うんですけどねぇ。いや、やっぱりバカだと思われてるんだろうな…(笑)

ちなみに観光バスとタクシー(貸切のみ)だけでなく、パトロールカーも頻繁に通るので、もし修復不可能な自転車の故障や、落車によるケガで自走が困難になった場合は、パトロールカーに助けを求めれば、まさか見捨てはしないはずです。これなら安心して登れますね。乗鞍最高!

続く…
<レポート その3>はこちら

under_the_sky.jpg

「続きが楽しみになってきた」という方は、どうかここをクリックしてくださいねbanner_02.gif





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Last updated  2006/08/24 07:00:33 AM
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