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テーマ:珈琲井戸端会議(676)
カテゴリ:試行錯誤の跡
家庭用のミルで珈琲を挽くと、どうしても微粉末が多めにでてしまいます。
珈琲の抽出に凝り始めた頃、この微粉末が気になって、珈琲をミルで挽いたあと、 ふるいにかけて微粉末を取り除く方法を試してみました。 そのときは、目の細かい茶漉しを使っていました。 3人分の珈琲を少しずつ茶漉しでふるって、珈琲の粉から微粉末を取り除いていたのですが 使っていた茶漉しが小さく、かつ目が細かすぎたためか、30分ぐらいかかっていました。 珈琲を粉にすると急激に酸化が進んでいきます。 30分もふるいにかけていたのでは、せっかく手間をかけても、酸化が進み香りも飛んでしまい、珈琲がまずくなってしまうのではないかと、気が付きました。 このとき以来、ふるいにかけて微粉末を取り除く方法は止めました。 このようなことを思い出したのは、昨年の年末にテレビを見ていたときです。 NHKの「ためしてガッテン」の年末特集で、視聴者が参加したクイズ形式の番組がありました。たまたまテレビのチャンネルを変えたときに、ちょうど「珈琲を美味しくする方法はどれでしょう」という四択の問題をやっていました。選択肢から消去法で考えていくと、まともそうな答えは「珈琲の粉をふるいにかける」ぐらいだなと思っていたら、やはりこれが正解でした。 その後で、ふるいにかけて微粉末を取り除く方法をネットで調べてみたところ、いくつかのサイトに書かれていて、ポピュラーな方法であることがわかりました。 このときから機会があったら微粉末を取り除く方法を試そうと思っていたのですが、4月ごろに100円ショップでちょうど良さそうなふるいを見つけました。 写真は、少し目が粗め(0.8mm角ぐらい)ですが、網の部分と側面の金属がステンレス製のふるいです。他に、網の部分が真鍮製の目の細かいふるいもあったのですが、真鍮が珈琲の粉に与える影響が良くわからなかったのと、過去に目の細かい茶漉しで失敗していたので、止めておきました。 現在は、ぼくは職場に電動のナイスカットミルを置いていて、自宅では手挽きミルを使っています。 手挽きミルは、ザッセンハウスの169と、カリタのダイヤミルを使っています。 今回は手挽きミルで中挽きくらいに挽いて、珈琲の酸化が進まないように1分程度で、ざっとふるいにかけてみました。それでも目が粗いためか、だいたい20~30%の粉がふるいで除去されました。 ふるいにかけて残った珈琲をペーパードリップで抽出したところ、お湯がドリッパーの中に溜まらず、どんどん下に落ちていく感じになりました。 はじめて本当の透過法を実感できました。 珈琲の味の印象は、あっさりしてもの足りない感じもしますが、純粋な珈琲本来の味が出ているように思います。この珈琲と比べると、普段飲んでいる珈琲は、微粉末からでる味の影響をかなり受けていることがわかります。 普段飲んでいる珈琲に雑味が感じられる場合には、ふるいにかけて微粉末を取り除く方法はお勧めです。珈琲の味がスッキリします。 ふるいにかけて微粉末を取り除く方法は確かに良いのですが、珈琲の20~30%が微粉末として取り除かれて無駄になりますので、その分、多めに珈琲を使う必要があります。 ふるいは4月ごろに購入していたのですが、この微粉末として取り除いた珈琲がもったいないので、しばらく使わずにいました。 一方、珈琲を極細挽きにして抽出する方法としては、エスプレッソがあります。 それで、微粉末を集めてエスプレッソで淹れれば、珈琲が無駄にならないのではないかと考えて、このとき以来、エスプレッソに興味を持っています。 現在、エスプレッソマシンの情報を収集しているところです。たぶん購入しないとは思いますが。 このようなことを考えているうちに、8月になり暑くなってきてふと気がつきました。 水出し珈琲も、極細挽きの珈琲を使うことに。 それで、微粉末を集めて水出し珈琲を作ってみました。 次回の日記へ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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