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ドド 「……震えているのか、ちっぽけな人間……」
女児 「ひ…………ひぃぃ……」
ドド 「いい表情だ……貴様達も、我らの民を蹂躙する時に、こういう気分なのだろうな……」
女児 「お……おじさん……助けて……」

ドド 「助けなどいらぬ。何故なら、汚された聖地は、貴様の血により洗い清められるからだ」
女児 「おじさん! 助けてぇぇ!」
ドド 「死ね、汚らわしい人間よ」
キリン 「やめてぇぇ!!」

ドド 「グ……グアァァァ!!」
××× 「ギャォォォォオオ!!!」
女児 「ぅ……ぅぅぅ……」

キリン 「あれは……おじさま!? クックのおじさま!!」
ドド 「ぐあぁぁ! 目が……な……何奴だ!」
クック 「はぁ……はぁ……」
ドド 「貴様……イャンクック!? わしをドドブランゴと知っての狼藉か!!」
クック 「……女児はやらせん! やらせんぞドド!」

ドド 「血迷ったか……! たかが鳥風情が……主たるわしにたてつくとはな……」
ブランゴ達 「キキ! キィ!!」
クック 「くっ……囲まれた……」
ドド 「この強風と雪……鳥の貴様には辛かろう。いいのだぞ……飛んで逃げてもな……」

ブランゴA 「キィ! (ドンッ!)」
クック 「ぐああ!!」
ブランゴB 「キキ! (ドンッ!)」
クック 「うぐっ……ぐぅ……!」
ドド 「逃げられるものならな……」

キリン 「酷い……おじさまは足が悪いのに! それでも雪山の主なの! 多勢に無勢よ!!」
ドド 「小娘が……戦いとは勝ったもの勝ちよ……知ったような口を利くな!」
キリン 「(ビクッ!)」
ドド 「最後に立っている者が全てを得るのだ……正義も、宝も、なにもかもな……」

ブランゴD 「ボスゥ!! 捕まえましたぜ!!」
ブランゴF 「おとなしくしろぃぃ!」
クック 「ぐっ……サルどもめ! 離せ!!」

ドド 「そのまま捕まえていろ……(ドガッ!!)」
クック 「がぁああ!」
キリン 「酷い……大勢で押さえつけて、雪玉を……!!」
女児 「おじさん! おじさん!!」
ブランゴC 「人間野郎は離れてなぁぁ~あとでゆっくり嬲り殺してやるからよぉぉぉ~」
女児 「おじさぁぁぁん!!」
クック 「女児……ぐぅ……! その子を……離せ!!」

ドド 「そうはいかんな……わしに飛び掛ってきた、落とし前はつけさせてもらうぞ……」
クック 「くそ……厄介な相手に……見つかってしまった……」
ドド 「まずは、邪魔なその羽からもいで、今晩の遅い夕食にするとしようか……」
キリン 「やめてぇぇ! やめてください!! 私たちは仲間じゃ……」
ドド 「わしの縄張りに勝手に入る者は、全てわしの獲物だ……」
キリン 「そんな……そんな身勝手!!」

ドド 「何か、文句があるのか…………」
キリン 「ひっ……」
ドド 「……やれ、お前達……」
ブランゴ達 「キキィ!!」
クック 「ぐああああ!!」
女児 「おじさん!! いやぁぁあ!」

×××× 「ふん……見ちゃいられねェな……おちおち寝てもいられねェ」
×××× 「兄者、どうするよ?」
×××× 「決まってんだろォ? 女とじじいだぜ? 選ぶまでもねェ」
×××× 「へへっ、そう来なくっちゃなァ!!」

クック 「ぐああああ!」
ドド 「……何だ……この臭いは……」
ティガ兄 「オラァ!! テメェらァァ! クックのおっさんから手ェ離せやァァ!!」
ティガ弟 「離さねェと、こいつが大変なことになるぜぇぇぇ? コルァァ!!」
ティガ兄 「放送できないようなこと色々しちゃうぞォォォォ!!!」
ブランゴG 「ボ……ボスゥ……」
ティガ弟 「仲間のお猿さんが真っ二つに噛み千切られる姿なんて、見たくねぇだろォォ!?」
ティガ兄 「なぁぁぁ? おじきぃぃ!」
ドド 「貴様ら……ティガレックス地獄兄弟……貴様らも、人間を庇うというのか……!?」

ティガ兄 「バァカ言うなィ。おじきぃ、帰ってくるなり縄張り宣言ってのは、ちょっと強引すぎやしねぇか?」
ティガ弟 「もうろくしてきてんじゃねぇか? ここは、俺たち地獄兄弟の縄張りだぜ……」
ドド 「…………」
ティガ兄 「オラ猿どもよぉぉ!! おっさん離せつってんだろぉがよぉ!!」
ティガ弟 「こいつがどうなってもいいってのかよぉぉぉ!!」
ティガ兄 「オラ゛オラ゛ァァ゛!!」
ティガ弟 「ヒャッハァァァァ゛!!!」

ドド 「……貴様ら、クックを離してやれ」
ブランゴ達 「キキィ!!」
クック 「う……ぐぅ……」
女児 「おじさん! おじさん! しっかりして!!」
クック 「じょ……女児……無事か……良かっ……た……」
ティガ兄 「へっへっへ。素直が一番だぜぇおじきぃ」
ティガ弟 「ここで、俺たち地獄兄弟を相手にするってんなら話は別だけどなぁ!!」
ドド 「貴様ら…………! ……まだここに居座っていたとは……」

×××× 「ドドよ……その、人間の娘は、あたしが身柄を預かってるんよ……勝手は許さないよ」
ドド 「フルフル……!? 貴様まで出てくるか!!」
ティガ兄 「おせェぞババァ!!」
ティガ弟 「何ちんたらやってンだコルァァ!!」
フルフル 「ふん……あまり年寄りを急かすでないよ。ドド、帰還そうそう何だが、ここはあたしの顔を立てて引いてくれんかね?」
ドド 「……ぐぅぅ……!」
ティガ兄 「あん? やんのかゴルァ!!」
ティガ弟 「上等だァ゛かかってこいやァオルァァ゛!!」

ドド 「……この落とし前はつける……いずれ、必ずな……」
ティガ兄 「あ゛ぁぁ゛!? 今つけたらぁぁ!!」
ティガ弟 「逃げンのかコルァ!!」
フルフル 「やめな、お前達。ドド、恩に着るよ……」
ドド 「……ゆくぞ」
ブランゴ達 「キキィ!!」

女児 「おじさん! おじさぁぁん!!」
キリン 「おじさま! しっかりして!!」
クック 「ぐ……う……」
フルフル 「地獄兄弟、あたしの巣に、クックを運んでくれんかねェ。婆は少しくたびれた……」
ティガ兄 「あ……あァ。ババァの頼みじゃァ仕方ねぇな……」
ティガ弟 「何だァこのチビ人間? オラどけェ! 食っちまうぞ!!」
女児 「やだ……! やだぁぁ! おじさんを連れてかないで!!」

フルフル 「女児、落ちつくんよ。こいつらは、顔は怖いが、仲間を傷つけたりはせん」
キリン 「地獄兄弟さんたち……ありがとう……本当に、ありがとう……」
ティガ兄 「や……やめろよォ礼なんているかボケェ!」
ティガ弟 「お……俺たちは地獄の兄弟だぜェ! しょっぱい馴れ合いはいらねェんだよ!!」
キリン 「そ……そうなんですか……ごめんなさい……」
女児 「おじさん! うわぁぁぁん!!」
ティガ弟 「うわっうるせぇ! 兄者、こいつどうにかしてくれ!」
ティガ兄 「ちっ。弟者はおっさんくわえろ。おら、人間のガキ。俺の頭に乗れや」

女児 「おじさんは!? おじさんは大丈夫なの!?」
ティガ兄 「あーあー、話は洞窟に入ってからな」
キリン 「女児ちゃん、おじさまは気を失っているだけよ。大丈夫」
女児 「お姉ちゃん……うう……ぐす……」
フルフル 「ふぅ……まったく、苦労をかける……」

―雪山、ドドブランゴの里―

ドド 「…………」
ブランゴA 「ボスゥ! フルフルのババァの言うことを、ほいほい聞くんですかぃ!?」
ブランゴB 「俺達ァ雪山の支配者だ! あんな腐れ饅頭なんて、全員で襲って……」
ドド 「ならぬ」
ブランゴ達 「(ビクッ)」
ドド 「フルフルは、ラオシャンロン、そしてヤマツカミと通じている。今、奴らを敵に回すのは得策ではない……」
ブランゴC 「でもボスゥ…………」

ドド 「心配するな……いずれ、わしらの天下が来る……時期を待たずとも、いずれな……」
ババコンガ 「ドド様! いつお戻りに!?」
ドド 「つい今しがただ。緑コンガが、重症を負ったそうだな……知らせを聞いてな……」
ババコンガ 「ああ! そうなのです! 人間の罠にかかって……不覚なことに……!」
ドド 「彼女の容態を見せてくれぬか……」
ババコンガ 「こちらです!」

ババコンガ 「緑コンガ……ドド様がお戻りになったぞ」
緑コンガ 「ドド様……」
ドド 「これは……なんというむごいことを……」
緑コンガ 「ご心配を……しかし、少し休めば、これしき……コンガの戦士として、これしきに屈するわけには……」
ドド 「……そうだな……」
緑コンガ 「治れば、また戦士として……戦うことができます……治れば……」
ドド 「ああ……そうだな……そうだな……」

ババコンガ 「ずっと、あんな調子でうわごとのように……」
ドド 「…………」
ババコンガ 「ドド様、妻は……」
ドド 「……残念だが、もう二度と戦士として戦うことはできないだろう」
ババコンガ 「ああっ! そんな……!!」
ドド 「……弟子たちよ、彼女の治療に当たれ……」
ブランゴ達 「キィィ!」
ババコンガ 「くそ……くそぉ!! 人間達め!!」

ババコンガ 「妻が……妻が何をしたっていうのだ! 子供も……生まれたばかりだというのに!!」
ドド 「……人間達には、しかるべき報復を与えねばなるまい……」
ババコンガ 「ドド様! 私めもお手伝い申し上げます!!」
ドド 「うむ。ラオシャンロンと、話に行かねばなるまい……」
ブランゴF 「ボ……ボス、客が来てますぜ……どうしても通せってきかねェんで……あ! コラ!」
ドド 「……こんな夜分に、何奴だ……」
ショウグンギザミ 「キシェ……シェッ……ドドよ…………帰還したのに…………挨拶もなしか…………?」

ババコンガ 「貴様……ギザミ一族! この聖地に何用だ!!」
ドド 「控えろ、コンガよ……」
ショウグンギザミ 「入らせて……もらったぞ…………夜分失礼とは……思ったがな……キシェッ……シェッ……シェッ」
ババコンガ 「(気味の悪い笑い方をする……忌まわしきギザミが……!)」
ショウグンギザミ 「お仲間が……下衆な……人間に…………殺されたとか……弔辞を……述べようと思って……な」
ババコンガ 「貴様! まだ……まだ我が妻は……!!」
ショウグンギザミ 「おや……まだ……息があった……のか……めでたいめでたい……シェッ……」

ババコンガ 「くっ……カニが……!」
ドド 「ショウグンよ、貴様がわざわざ尋ねてくるとは、どういった了見だ……?」
ショウグンギザミ 「いや……何。そろそろ……我が父の……封印を解く……ころかと思って……な」
ドド 「…………」
ショウグンギザミ 「そのために……戻って……きたんだろう……? シェッ……キシェッ……」
ドド 「……何を言いたい……?」
ショウグンギザミ 「いや……………………同じ…………ことを……考えて……いるのだろう……?」
ドド 「…………」
ショウグンギザミ 「ラオシャンロンの…………打倒を……な」

次回へ続きます

イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 目次へ





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最終更新日  2009.05.26 13:21:22
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