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銀レウス 「……ぬっ。ここで止まれぃ」
アカムトルム 「…………人間の臭いね。やぁねぇ。何この数」
バサルモス 「おじさ……お姉ちゃん。臭いだけで分かるの?」
アカムトルム 「アタシを誰だと思ってるのーぅ! 夜の女王って呼ばれてたのよ!」
バサルモス 「女王……?」

アカムトルム 「火薬の臭いも多いわねぃ。あら、血の臭い。グラビちゃん、やられちゃったのねェ。だらしないわぁ」
バサルモス 「パパが!? おじさん、パパは大丈夫なの!?」
アカムトルム 「ええ。まだ息はあ、おじさん!?」
銀レウス 「アカム。おめ、手っ取り早ぐ突っ込んで、グラビだけ奪い返じで来い。人間はなるべく殺すでねぞ。おらが援護するだ」

アカムトルム 「……えぇ? やぁだぁ、めんどくさいぃ(くねくね)」
銀レウス 「じゃかしわ。とっとど帰りでんなら、言う通りにせ」
アカムトルム 「奇襲は嫌いじゃないけどぉ。突撃したら、お肌が汚れちゃうじゃない」
銀レウス 「ええがら行け」

アカムトルム 「やぁよ。アナタ、アタシのつるんつるんの肌を何だと思ってるの!」
銀レウス 「全力でささくれ立っどるでねが」
アカムトルム 「なっ……きぃぃ! 誰であろうと、アタシのお肌を馬鹿にするのは許さないわ!」
銀レウス 「おめの特徴なんざ無駄に長ェ牙だけなんだがら、四の五言うんじゃね!」
アカムトルム 「人が気にしてることをォォ!」

バサルモス 「……あぁ……本当だ。人間達が、あんなに沢山列を作って出てきた……」
女児 「ハンターが…………」
女児 「(ぶるぶる)」
バサルモス 「どうしたの? ハンターが怖いの?」
女児 「(こくり)」

バサルモス 「えぇ? だって、君同じ人間だろ……何で………………あっ! パパだ!!」
女児 「……! (本当。黒い竜さんにそっくり……)」
バサルモス 「あんなに縛られて、杭を打ち込まれて……パパは確かに乱暴者だけど、時々俺に優しくしてくれるんだ……」
女児 「…………」
バサルモス 「ママも俺も、優しいパパが大好きなんだ……なのに、あんな風に!!」

アカムトルム 「あぁ……何かヤル気なくしちゃったなぁ……」
銀レウス 「おめそごに直れ。引っぱたいてやっがら」
アカムトルム 「脱力系って感じ? 気分が乗らないっていうかぁ?」
バサルモス 「火山を出ちゃうよ……! お……姉ちゃん、早く!!」

アカムトルム 「純情ボウイ……深く傷ついたアタシの心に、容赦なく鞭を入れようとするのね……でも、嫌いじゃないわそういうの」
バサルモス 「早く!!」
アカムトルム 「あぁん! そんなに必死な目でアタシを見ないで! 我慢が……我慢ができなくなっちゃう!!」
バサルモス 「さっきから何言ってるの!?」

バサルモス 「じいちゃん、この人駄目だよ! 何か別の世界の人だよ!」
銀レウス 「ちぃ。しがたねな。じいちゃん一人でやってみっが……」
バサルモス 「でも、あの人数のハンター相手に……」

銀レウス 「ナメんでねぇ。じいちゃんは、昔ィばあちゃんと『悪運の踊り子(バッドラックダンサー)』て呼ばれてだぐれぇだ」
バサルモス 「じいちゃん、無理だよ!」
銀レウス 「死んだらそごまで、悪運(バッドラック)と踊る(ダンス)っちまっだっでこどよ! まだおらの運は尽きでねェ!」
バサルモス 「俺も行く。じいちゃん、俺も……」

×××× 「(ヒュオォォォ!)ギャオオオオオオ!」
女児 「ひっ……」
バサルモス 「うわっ! 何か頭の上を飛んでった!」
銀レウス 「ありゃ……ガルルガの小僧でねか! 何すでんだあいづ!」
アカムトルム 「(ピクッ)ガルルガ……?」
ガルルガ 「がぁぁああ! 死ね! 死ねぇぇえ! くそ人間どもぉっぉお!(ゴウッ! ゴウッ!)」
銀レウス 「……あんのバカ! めたらやっだら暴れ始めおった! 奇襲作戦が台無しじゃい!」

ガルルガ 「(人間……)」
ガルルガ 「(……人間……)」
ガルルガ 「(どいつもこいつもくたばれ……)」
ガルルガ 「(くたばれ!!)」
ガルルガ 「(かかさまの墓前で笑うか……! てめぇらのその汚く下品な声を響かせるか!!)」

ガルルガ 「(許せねェ許せねェ絶ッ対に許せねェ!!)」
ガルルガ 「ガァァアア! (ゴウッ! ゴウッ!)」
ガルルガ 「(皆殺しだ! こいつら一匹たりとも、生かして帰すものか!)」
ガルルガ 「(一人残らず皆殺しだ!!)」

初心者ハンター達 「(ズドォォォン!)うわああ!」
初心者ハンター達 「(ズゥゥゥン)ひぃいい! 何だ!? ただの獲物の運搬じゃなかったのかよ!」
初心者ハンター達 「(ドォン!)ぎゃああ!」
オトモアイルー達 「ギニャァア! このガルルガ尋常じゃねェニャァァ!!」
オトモアイルー達 「パねェ! マジパねェニャァアア! ギニャアア!(ズドォォン)」
初心者ハンター達 「何だこいつ!? 早ェ! うわああ!」
初心者ハンター達 「くそっ! 撃て! ありったけ撃ちこめ!!」

ガルルガ 「!!」
初心者ハンター達 「構えろォォ! 撃て!!(ズドドドドドド)」
ガルルガ 「ギャオオオオ!!」
初心者ハンター達 「! 効いてる!」
初心者ハンター達 「この数で集中砲火すりゃ、俺達だって!!」
ガルルガ 「ギャァア! グ……ガアア!(ドドドドド)」

ガルルガ 「(ちぃぃぃ! こいつら、弱ェくせに!)」
ガルルガ 「(群れねェと何もできねェくせに!! 弱くて卑怯なゲス野郎どものくせに!!)」
ガルルガ 「(俺はやれる……俺は違う! 独りでもやれる!)」
ガルルガ 「(人間は許さねェ……やつらを庇うクズどもも許さねェ! 全部敵だ!)」

ガルルガ 「(敵だ! 俺は一人で殺れる! 敵なんだ!! 敵を殺せる!)」
ガルルガ 「(そうだろォ……俺は強いんだ……)」
ガルルガ 「(俺は強いはずなんだ!! 強いはず……)」
ガルルガ 「(強い……)」

初心者ハンター達 「死ねぇ!!(ドォォォン!)」
ガルルガ 「!!? (ズッ……ドォォォ!)ギャアアア!」
初心者ハンター達 「手甲榴弾がモロに入ったぞ! 畳みかけろ!!」
初心者ハンター達 「(ズドドドドドド)」
ガルルガ 「ガガ……ガ……(よろ……)」

ガルルガ 「(倒れねェ……俺は倒れねェぞ……)」
ガルルガ 「(ここで倒れたら、あの時と同じだ……)」
ガルルガ 「(卑怯で下衆な手で、また……)」
ガルルガ 「(俺はやられねェ……こいつらなんかに……このちっぽけなクズどもになんて負けねェ……)」
ガルルガ 「(俺は……)」
ガルルガ 「(ズゥゥゥン)……!! …………ッ」
初心者ハンター達 「が……顔面ド真ん中だ! どうだ!!」

ガルルガ 「(ガクガク)」
初心者ハンター達 「こ……こいつ、これだけ撃たれて、まだ倒れねェ……!!」
初心者ハンター達 「どうなってんだ! この数でやれねェ相手じゃねぇはずだろ!!」
ガルルガ 「…………」

ガルルガ 「(あァ……前にもこんなことが……)」
ガルルガ 「(奴らが、遅れて助けに来て……)」
ガルルガ 「(そのせいで、かかさまは……)」
ガルルガ 「(そうだ、奴らが遅れてきて……こいつらが下衆すぎたから……)」
ガルルガ 「(俺は弱くない……俺は独りでも……)」

アカムトルム 「ギャオォォォォオオ!(ズンズンズンズン)」
ガルルガ 「……(何だ……赤い、でっけェ……)」
ガルルガ 「(あの……役立たず……)」
アカムトルム 「シャァァアア!」
初心者ハンター達 「…………な……何だアアッァ!?」
オトモアイルー達 「ビィェアアアア!!」
初心者ハンター達 「覇竜!? 何でこんな、里の近くに!!!」
アカムトルム 「ガァアアア!(ズゥゥゥン)」
初心者ハンター達 「ぎゃああああ!」



―火山、中央エリア―

ハンマー 「!? 何だ、前が随分と騒がしいな……」
ヘビィ 「(ダダダダ)ハンマー、大変だ! 覇竜が出た!! 初心者達じゃ太刀打ちできねぇ!」
ハンマー 「何だと!? シュレイド城の時に出た、あの赤い竜か! どうしてこんなところに!」
ヘビィ 「分からねぇが、この戦力で相手にするのは危険すぎる。獲物を置いて逃げるぞ!」

ハンマー 「……!(ダッ)」
ガンランス 「ハンマー! てめぇどこに行くつもりだ!」
ハンマー 「襲われた初心者達を助けに行く。お前達は、他の初心者達を連れて、早く村に避難するんだ!」
ヘビィ 「お前一人じゃ無茶だ!」

初心者ハンター達 「ぎゃあああ!(ズドォォォン)」
オトモアイルー達 「ギニャァァァ!!(ドォォォン)」
ハンマー 「(こ……これは……)」
アカムトルム 「ギャォォォォォォ!」
ハンマー 「(大きい……この道具と装備では、戦うのは無理だ……!)」
ハンマー 「(初心者達を、何とか逃がさなければ)」

アカムトルム 「(ググ……)ゴォォォォォオ!」
ハンマー 「ぐっ……!!(すさまじい吼え声だ……)」
初心者ハンター達 「う……うわぁ……(ガクガク)」
アカムトルム 「(ズン、ズン、ズン)」
ハンマー 「! 何をしている、逃げるんだ!」

ハンマー 「(ダッ)うぉぉぉぉおお!(ズンッ)」
アカムトルム 「…………(ズン、ズン)」
ハンマー 「くそ……効いていない!? やはりこれでは……うおおお! っぉらあ!(ズンッ、ズンッ)」
アカムトルム 「(ぎょろ)…………(グググ)」

ハンマー 「! (あれは、突進の構えだ……まずいぞ!)」
初心者ハンター達 「ハンマーさん!!」
ハンマー 「逃げろ!」
アカムトルム 「(ズンズンズンズンズン)」
ハンマー 「(ドゴォォ!)ぐぁあああ!」

ハンマー 「(ズシンッ)…………が…………」
アカムトルム 「…………(ぎょろ)」
ハンマー 「(ま……まずい。直撃してしまった……)」
ハンマー 「(次に踏まれたらお終いだ……!!)」

アカムトルム 「…………(くるっ)……(ズンズンズン)」
ハンマー 「(何……?)」
ハンマー 「(俺を無視した……? 何故……)」

アカムトルム 「(はぁ、何かめんどくさいのがいっぱいいるわ……)」
アカムトルム 「(いちいち相手してもらんないわ。とっととグラビちゃんを連れて帰りましょ)」
アカムトルム 「(………………)」
アカムトルム 「(……ガルルガちゃんはどこかしら……)」

アカムトルム 「(……いた……)」
アカムトルム 「(随分痛めつけられたようだけど、命に別状はないみたいね……)」
アカムトルム 「(弱いハンター達だったからかしら……)」
アカムトルム 「…………」

ガルルガ 「…………はぁ……はぁ……」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「そう睨まないで欲しいわよーぅ。折角助けてあげたんじゃなーぃ?」
ガルルガ 「…………」

アカムトルム 「……(ボリボリ)んま、別に恩を売る気はないけどねぃ。それじゃ、アタシはもう戻るわ(グイッ)」
グラビモス 「………………」
ガルルガ 「…………」
アカムトルム 「気をつけて戻んなさいよぅ」

ガルルガ 「…………誰が、助けてくれと頼んだ……?」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「……何してくれてんだてめェ……? あの時も……」
アカムトルム 「…………」
ガルルガ 「てめぇらが、もう少し早く来てりゃ…………」

次回へ続きます

イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 目次へ





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最終更新日  2009.05.26 14:02:11
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