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ドスガレオス 「バトラー?」
黒ディアブロス 「(我が主のお手伝いに行かねば……)」
黒ディアブロス 「(しかし、主は某に、人間の子供の介護を仰せつけた……)」
黒ディアブロス 「(……くっ……今、某がここを離れるわけにはいかん……)」
黒ディアブロス 「(それに、主が直々に外に出ねばならぬほどの相手……)」
黒ディアブロス 「(…………)」
ドスガレオス 「どうしましょう。俺も行っていいスか?」
黒ディアブロス 「ならぬ。お前は某の補佐と言っておろう。二度同じことを言わすな、阿呆」
ドスガレオス 「……はーい」

女児 「う……うぅ……」
ドスガレオス 「! バトラー、人間が目を醒ましましたよ」
黒ディアブロス 「(ドス、ドス)話は納骨堂を出てからだ」
女児 「痛い……腕が痛い……!」
女児 「痛いよぉ……」
黒ディアブロス 「我慢しろ。今、ゆっくり治療できる場所にお前を連れて行く」
女児 「(ひっく……うっく……)」
ドスガレオス 「あ~……泣いちまった。何だ、心配するほどでもないっスね」
女児 「痛い……おじさん……おじさん、痛いよ……」

女児 「だれか……」
黒ディアブロス 「(熱でうかされているのか……? もがいて助けを求めている)」
黒ディアブロス 「(どこにも障害は出なかったということか?)」
黒ディアブロス 「(強い滋養水の霧を吸わせる必要があった……)」
黒ディアブロス 「(悪影響が及んでいないならば……)」
女児 「くらい…………くらいよぉぉ……」
黒ディアブロス 「……!」
女児 「まっくらだよぉ……だれか……だれか…………痛い……! うう…………」

ドスガレオス 「真っ暗? ここは、壁のマカライト鉱石でまぶしいくらいなのに」
女児 「痛い……ううう…………だれか、いるの? だれ……くらくて何も見えない…………」
ドスガレオス 「誰って……あんたがその目で見てるだろ。目の前にいるし」
女児 「……ううぅ…………うう…………」
黒ディアブロス 「…………」
女児 「こわいよ…………おじさん…………」
黒ディアブロス 「構うな。急ぐぞ(ドスドスドス)」
ドスガレオス 「え? は、はい(ドスドスドス)」

―秘境、入り口―

ラージャン 「…………」
ガレオス達 「(ドサッ)……………………」
ラージャン 「随分と手間取らせてくれた……」
ラージャン 「ここが、夢幻砂漠流の隠れ家に通ずる、入り口か……」
ラージャン 「…………」
ラージャン 「(砂でまぎれているが、これはナナ先生のにおい……)」
ラージャン 「(とっさに身を隠してしまった)」
ラージャン 「(あの時に、応援に来た者と共に、抵抗力だけでも奪っておけば……)」

ラージャン 「(ズキッ)ぐっ……!!」
ラージャン 「(ギリギリ)…………ッ……ッ……」
ラージャン 「頭が……頭が…………(ドスッ)」
ラージャン 「っ……はぁ……はぁ……」
ラージャン 「(薬は……薬はどこだ……)」
ラージャン 「(ごそごそ)……ぐっ……(ポロリ)」
ラージャン 「(しまった……砂の中に……)」
ラージャン 「…………ッ……」

ラージャン 「駄目だ……先生は殺さない……先生はやらない……」
ラージャン 「(ズキッ)がっ……嫌だ……先生はやらぬ!!」
ラージャン 「くそっ…………(ギリギリ)」
ラージャン 「(ビクッ)」
ラージャン 「(ブワッ)」

ラージャン 「………………」
ラージャン 「キキ……」
ラージャン 「……………………クッ……ケケ…………」
ラージャン 「先生……先生がいんのかァ」
ラージャン 「カカッ……役得ゥ……」
ラージャン 「(きょろきょろ)」

ラージャン 「他にも何やらごちゃごちゃいるなァ」
ラージャン 「構うことはねェ。やっちまうか……」
ラージャン 「カカカッ、あれァ俺の女だァ」
ラージャン 「腐れライオンにゃ……勿体ねぇ」
ラージャン 「そう思わないか? 兄弟ィ」

ラージャン 「(ズキッ)ぐっ…………ケケ……カカカッ! 痛ェ痛ェ」
ラージャン 「そうだもっと泣け……もっと喚け……」
ラージャン 「胸がよ……スゥーッ、とするんだよ」
ラージャン 「お前のその泣き声聞いてるとな、胸がスゥ~~~ッとするんだァ」
ラージャン 「な、あんたもそう思わない?」
ガレオスA 「………………」
ラージャン 「もしもーし! 人の話は(ドガッ)礼儀正しく!(ドガッ)」
ガレオスB 「………………」
ラージャン 「聞いてくれないかなぁぁぁ!?(ドゴッ)」
ガレオスC 「………………」

ラージャン 「お兄さんそう言うの嫌いなんだよね!」
ガレオス達 「………………」
ラージャン 「そうそう。そうやって、人の話を聞くときは、目ン玉と瞳孔おっぴろげて、ちゃんと相手の顔を見る」
ガレオス達 「………………」
ラージャン 「ふぅ~~。さて(ふらふら)」
ラージャン 「(ズキッ)カカッ……」
ラージャン 「先生……先生、先生…………(ドス、ドス)」

ラージャン 「!(サッ)」
××××××× 「ギャォォォォッ(ゴウッ)」
×××××××× 「シャァァァ(ゴウッ)」
ラージャン 「…………(バシッ、バシッ)」
ラージャン 「…………?」
ラージャン 「何だァ?」
××××××× 「ズゥゥゥン」
×××××××× 「ズゥゥン」

ラージャン 「あ、見たことあるなあんた達」
ラージャン 「久しぶり? 久しぶりかい? 久しぶりなんだろうなァ、多分」
ラージャン 「違った? あぁー…………」
ラージャン 「え~~と…………あー…………誰だっけ?」
クシャルダオラ 「(ズン、ズン)」
錆クシャルダオラ 「(ズン、ズン)」

錆クシャルダオラ 「ねねさま、気をつけて。何があったのか分からないれど、もう金色になってる」
クシャルダオラ 「……あの状態でも電気を飛ばしてくるわ。お前こそ気をつけて」
錆クシャルダオラ 「言われなくても」
クシャルダオラ 「ここにナナ・テスカトリ様がおいでになっただろう! 正直に見聞きしたことを吐け!」
ラージャン 「…………?」
クシャルダオラ 「五秒待つ! 隠すとためにならんぞ!」
錆クシャルダオラ 「(じり……じり……)」

ラージャン 「…………あ! あぁぁ~」
錆クシャルダオラ 「!」
クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「何だっけ? あぁ、でてこねェ……(ズキッ)何だっけ、ほら……」
クシャルダオラ 「……?」
ラージャン 「あぁぁぁあ! そう。そうそう、お前」
錆クシャルダオラ 「ねねさま、こいつ、様子がおかしいわ……」
クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「一昨日だっけかァ? お前、あれだろ? ティガレックスのアレ」

クシャルダオラ 「何を言っている……?」
ラージャン 「好きなんだっけ~~? レックスのこと」
クシャルダオラ 「!!」
錆クシャルダオラ 「!!」
ラージャン 「嫌いじゃないよ、分かる。大好きな人に言い寄る女達。分かるよ。俺も、とても身に染みてわかる」
クシャルダオラ 「こいつ……記憶が、昔と混濁しているのか……?」
錆クシャルダオラ 「ラージャンは気狂いよ、相手にすることはないわ!」
ラージャン 「でもさ、悲しいことに、男は女の好みにはうるさいと思うからさぁ~」
錆クシャルダオラ 「…………」
ラージャン 「ティガに教えてやったんだ。あいつら、いろんな女を影で痛めつけてて……ゲハッ……」

ラージャン 「おにいちゃぁぁ~ん、こっち向いて~ってか。いいねぇ~若い子ッてのは純粋で」
錆クシャルダオラ 「……ギリ……」
ラージャン 「何? 怒った? カカカッ、あぁぁ怖い怖い(ズキッ!)ぐっ……ッ!!」
クシャルダオラ 「猿が…………」
ラージャン 「……………………」
錆クシャルダオラ 「(ヒュゥゥゥゥ)」
クシャルダオラ 「(ヒュゥゥゥゥ)」

錆クシャルダオラ 「(この下衆のせいで、ねねさまは……!)」
錆クシャルダオラ 「(こいつがばらさなければ、ねねさまは、大兄様と…………)」
錆クシャルダオラ 「(下衆な猿が…………!!)」
クシャルダオラ 「(何だ……? 固まっている……)」
ラージャン 「………………」
クシャルダオラ 「! 錆、お待ち!」
錆クシャルダオラ 「(ゴウッ!!)」

ラージャン 「(ドゴォォォォォッ!!)」
クシャルダオラ 「砂煙が……!(火弾が直撃した!?)」
錆クシャルダオラ 「ねねさまを愚弄した……私を愚弄した……許さない!(ヒュゥゥゥゥ)」
ラージャン 「………………」
クシャルダオラ 「!(砂煙の中から、奴が……)」
クシャルダオラ 「ま……まずい……! 放電している……!!」
ラージャン 「(バチ……バチ……)」
錆クシャルダオラ 「(ゴウッ!)」

ラージャン 「(スッ)…………(ブゥゥンッ!!)」
ラージャン 「(ゴッッ!!)」
クシャルダオラ 「何!?(火弾を、跳ね返しただと!?)」
錆クシャルダオラ 「(ドォォンッ!)きゃあぁあ!」
クシャルダオラ 「錆!」
ラージャン 「………………(くるっ)」
クシャルダオラ 「な……」
クシャルダオラ 「(何だあの顔は……)」
クシャルダオラ 「(瞳孔が、開いている……)」

ラージャン 「(シュッ)」
クシャルダオラ 「!! 消えた!?」
ラージャン 「(グググッ)」
錆クシャルダオラ 「ねねさま! 後ろです!」
クシャルダオラ 「何ィ!?」
ラージャン 「(ブゥンッ)」

ラージャン 「! (ガキィィン)」
ラージャン 「(バッ)」
錆クシャルダオラ 「(攻撃が、弾かれた……)」
錆クシャルダオラ 「(何かが、砂漠の奥から風のような速さで……)」
錆クシャルダオラ 「(あれは……)」
ディアブロス 「………………(ズズズッ)」
ラージャン 「………………(ザザッ)」

次回に続きます

イャンクック 「旧沼地で人間を拾ったんだが」 目次へ





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最終更新日  2009.06.06 22:24:31
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