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マンハッタンで考えてみた

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2005.02.15
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 セントラルパークでは"The Gates"の展示が行われている最中です。日本の新聞やニュースでも扱われているようで、どう? とメールで聞かれます。百聞は一見に如かず・・やはりこういう機会はまたとないので、何度か足を運んでみようかなぁ・・と思っています。ちなみに日曜日に行ったとき、上ばかり見て歩いていて、門の足場に躓きました。ビクともしなかったなぁ・・。

 クリスト&ジャンヌ・クロード夫妻の話はこの間の日記で終えるつもりだったのですが・・。昨晩、寝る前にテレビを見ていたら、彼らのドキュメンタリーが放送されていました。1991年に行われた日本とアメリカでの同時開催である"The Umbrellas"です。文字通り大きな傘を・・・カリフォルニアの大地には黄色、茨城の山村には青色を咲かせるプロジェクトでした。

もちろん夫妻の作品ですから、一本ではなく何本もの傘が用意されました。1991年10月、1,760本の黄色い傘、1,340本の青い傘が日米それぞれの地に設置されました。1984年から準備を始めて、日本側452人、ロサンゼルス側26人の土地の所有者や道路管理公団など、全員の許可を取って実現にいたったそうです。

 番組では、このプロジェクトに期待する地元の人たちの様子も紹介されていました。カリフォルニアは高速道路沿いに設営されたので、それこそ茶褐色の大地に傘が開いたようになりました。
 一方、日本は、茨城県の山村の中なので、川の中や田んぼの中に傘が開いていて、雨の雫のように感じました。設営される様子を気になりながら登下校する子どもたちや、夕食の一家団欒時に傘の話が出たり・・と、村の人たちのワクワク感がこちらにまで伝わってきました。

 10月9日から設営が始まったのですが、生憎、日本は台風の季節。一度は開いた傘も一旦閉じることになったようです。それでも村の人たちが「明日は開くよ」・・と。残念ながら、カリフォルニアで、強風に飛ばされた傘に当たり人が亡くなり、プロジェクトは10月26日に閉じることになりました。日本でも、後片付けの最中(そのときも台風が直撃していて)事故で亡くなった方がいたそうです。

 このドキュメンタリーは記録として・・と断りが最後に出ていました。テレビ画面を写真に撮ったので、画像がかなり悪いです。きれいな画像は夫妻のHPをご覧になってください。

 死者が出るアクシデントで中止になったことを知った村のオバサンは「やっぱり・・自然に人工的なモノを入れるのは難しいのよ。もちろん事故が起きないように準備したんでしょうけど・・。自然の方が人間よりずっと上ってことなのね・・」と言っていました。

 それでも、この"The Gates"に取り組む夫妻を眺めると、二人は同士というか、戦友というか・・。なんだかドキュメント見終わって、悲しくなった私は調べまくりました。その後の村がどうなったのか・・。

 当時のプロジェクトに参加された村民や、子どもだった方、茨城県の常陸太田市まで作品を見に行かれた方、それがきっかけで夫妻のファンになった方・・。

 プロジェクトの地であった常陸太田市ではその後、「ふるさと活性特別委員会」ができたそうです。
 プロジェクト中、改めて自分たちの住んでいる場所がどんなに素晴らしい景観であり、その美しい景色の中で生活しているんだ・・ということを再認識したそうです。そして、自然環境を見直す『ポストアンブレラ委員会』というものを作り、1994年に上記の委員会になったそうです。

 以前、マンハッタンは写真映えのする街・・と書きましたが、そういった人工的なモノを通すと改めて良さに気付くこともあるのかもしれませんね。

【クリスト夫妻トリビア】 
  二人とも1935年6月13日生まれである。クリストはブルガリアに、ジャンヌ・クロードはモロッコで同じ日にオギャ~と生まれたそうである。
  作品の資金は全て作品の売り上げで賄っている。会社を作り、奥さんが社長、旦那さんがその会社に自身の作品(プラン図など・・)を売る・・という形を取っているそう。





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Last updated  2005.02.16 15:00:27
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