|
|
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
坂本 一寛の日記 [全35件]
シリーズの第一回目。私は、酒を飲むと”なぜ男は、美人でグラマーが好きか”を系統発生学的、ないしは、生態学的に語るが、そういった話を、もっと突き止め、MRI等の成果をおりまぜた話。”こういう系統の脳研究って、脳の本質にはいかねえよなあ”って思っていたが、社会的には必要性があるし、実際自分にも身につまされます。そのうち、本も出るかもね。
17/11/2008 (Mon) 319.6 The role of pre-SMA and prefrontal cortex in the control of time and sequences of temporal intervals during action. Ashe J, Fahey PK Sequential movement課題。方向だけでなく待ち時間も指定される。 preSMAは、temporal intervalに、PFCは、temporal patternに関係。 388.10 The roles of monkey antrior cingulate and pre-frontal cortices in task switching. Diogo AM, Miller EK. Task switching活動とは、課題が切り換わった直後に上昇する活動。 そのような活動のonsetは、ACCよりPFCのほうが早い。 388.6 Phase-dependent coding of object sequences in short-term memory. Siegel M et al. Miller研。順に提示される2つのobjectを記憶しておかねばならない記憶。 特に2番目のcueが出た後は、両方とも覚えておかねばならないが、 spikeのLFPに対する位相によって、記憶したobjectに対する選択性が違う。 位相が早いspikeは最初のobject、遅いほうは2番目のobjectに選択的。 今回の話の中でも、出色の1つ。Miller氏もお気に入りの様子。 惜しむらくは、マルチユニット記録であることかな。 シングルユニットにしたら、これら2種類のspikeは異なるneuronのものだと思うが、 そうでないとしたら大事だ。 400.2 Applications of implantable, reccurent brain-computer interfaces. Fetz E. Moritz et al Nature doi 10, 1048 Berger et al IEEE 24, 2005 参照。 400.3 Advanced microscale electrodes for research and clinical applications. Hetke JF. Neuronexusの人。 半導体電極の歴史も含めたレビュー。 テキサスでメタルに半導体電極を載せているものあり(だったかな?)。 その他、FHCに半導体電極を載せたものなどもある。 Neuronexus自身も、50μmの厚みのあるものをつくったり、 カニューレで脳深部に刺すものも新しくリリース。 皆、考えること似ているんだなあ、頑張らねば。 Szarowski et al. Brain Res 2003参照。 400.4 Combining fidelity with practicality: interrogation of the brain using electrocorticography (ECoG). Schalk G. Kipke, Schalk et al. JNS 2008 review参照。 464.8 興奮性細胞と抑制性細胞を分けて解析。 抑制性細胞は、注意に依存したFANO Factorの低下を示す(ってよくわからん)。 18/11/2008 (Tue) 598.8 Functional fibered fluorecence imaging in freely moving mice. Maskos U et al. Image Cell software, Cellvizio system (Maua Kea Technologies)仕様。 波長は488nm これも今回の大きな発見の一つ。 Vincent et al. (2006) EMBO Rep 27(11) 1154-61 Maskos et al. (2005) Nature 436(7047) 103-7 Heim et al. (2007) Nature Methods 4(2) 127-9 Tallini et al (2006) PNAS 103(12) 4753-58 参照。*最新のNature Methodsにも似たようなのが載ってた? 598.7 High-speed measurement of brain motion for correction of two photon laser scanning microscpy of the cortex in awake mobile mice. Collman FC et al. 2 photonをawake mobile ratでやった。これもすごいなあ。 Laser scanning motion artifactsをどう取り除くかが技術的には困難らしく、 hidden Markov correctionを使用。 590.20 Phase differences in local field potentials from macaque monkey area V4 predict attentinal state in single trials with 99.6% accuracy. Pawelzik K et al. Kreiter(Singerの弟子かな)研。 V4のLFPをwavelet解析してSupport Vector Machineで弁別。 課題はdelayed matchingだが、形がmorphingする。 2つの形のどちらかに注意を向けさせると、 LFPのphase difference angleや同amplitudeで2つの注意状態を区別可能。 19/11/2008 (Wed) 790.11 Cotributions of anterior cingulate cortex to reward guided decision making. Chudasama et al. ACCのlesion. ACCは、action-reward associationには重要だが、 object-reward associationには関係なし。 779.19 Monkeys use cortical activity to control functional electrical stimulation of paralyzed muscles. Moritz CT et al. Fetz研。皮質活動から、直接筋肉を刺激してリーチング運動を制御。 Fetz氏はセンスあるなあ、シンプルで的を得ている。 脊髄損傷患者さんにもいけるよな、この方法。 総評としては、 領野をまたがってLFP, spikeを測定するのは、もはやトレンドだな。急がねば。 興奮性細胞と抑制性細胞を分けて解析するのも急がないとなあ。 半導体電極も、我々が考えていることはすでに取り組まれている。これも急がねば。 その他、in vitroでしか使えないような方法も、in vivoで使う努力がなされてきたなあ。 半導体電極など、多点測定が盛んになってきたから、スパイクソートシステムを出している会社が増えたなあ。 中国人や韓国人が増えたなあ。しかも、留学生じゃなく、本国から研究室単位で来ているって感じだ。
16/11/2008(Sun) 102. The neurobiology of decision making: a window on cognition. Shadlen MN. レクチャー。確率的な意思決定についてのMT野やLIP野の活動。「よく、そういうプロットを思いつくなあ」と思う一方、「そういう微妙な活動でそこまでストーリー作ってええんか?」と思ってしまう。Romo実験に通じるものがあるが、彼らのほうがdynamicalでいいよな。でも、プロットは参考になるかな?いずれにせよ、”限定環境”での話しだ。 182.5 The gaze direction of an oberved agent influences the discharge of parietal but not of premotor hand mirror neuron. Fogassi L et al. Rizzolatti一派。ミラーニューロンって頭頂葉にもあるんだね。タイトルの通り(タイトル=結論、って大事だな)。 182.9 Optical imaging of movement-related activity in the PMd and M1 using flavoprotein autofluorescence. Reinert KC, Strick PL. タイトルの通り。J Neurosci Method 15 3221-32に掲載。 182.16 Neurons in monkey premotor cortex change roles across complex movements. Kaufman MM et al. ボスは、Shenoyって人?連続運動の迷路課題。興奮性細胞と抑制性細胞を分けて解析。運動準備期間の状態をmuscle null spaceって呼んでいた。自分の話に似てるぞ!まずい、急がねば!! 182.26 Cross-cortical field-field and spike-field coherence. Stetson CA et al. Andersenのところの人。今回、今のところ、一番面白い。論文まだのようだが、間違いなくNature or Scienceだね。うちらも頑張らねば。2つの課題で、LIPとFEFからスパイクとLFPを同時記録。decisionの際、領野間でLFP-spike同期が高まるがLFP-LFP同期は低下。1つの課題では、LFP(in LIP)-spike(in FEF)とLFP(in FEF)-spike(in LIP)が高まるが、別の課題では、どちらか一方のみ。 202.4 Synchrony between cortical areas during selective attention. Desimone R. シンポジウム。FEF-V4間でLFPのspike triggered averagingを行う、つまり、FEFのLFPをV4のspikeで、また、その逆、ってことをすると、すごく同期(領野内でやるよりも)。領野間の情報伝達には8~10msかかるという見積もりもあり。saccadeの発生もこれらに同期。(↑)の話とも符合するねえ。今回の最大の収穫の一つ。やられたねえ(ばっかり)。 ちなみに、今回、FEFとV4の関係を検討したような仕事も多かったね。 261.3 Structural basis of IT responses to natural objects. Bowman K et al. CE Connorのところの女の子。基本的にこれまでの仕事をITでって感じ。ただ、natural objectの選択性との比較を行っていた。図の作り方がこれまでと似て非なる感じがしたが。また、刺激セットにより曲率ー方位空間のプロファイルが違ったが(アダプテーションの影響じゃないの?って突っ込まれてた)。ちなみに、この方位は、重心等ではなく、曲率の接線の法線で、これまでの論文と違う。 261.4 Simultaneous LFP recordings in primate V4 and PF cortex during visual perception of natural images. Liebe S et al. Logothetisのところの人。刺激によりevokeされるLFPの解析。V4はcolor、FEF(だと思う)はimage structureに依存。 261.9 Investigating category-selective regions in monkey inferior temporal cortex using fMRI and single unit recordings. Malecek N. TootellやUngerleiderと共著。TEには、顔に応答する領域が2つある。前方の細胞は、選択性が高く、後方はそうでもない。2つの顔応答領域を包むように体の一部応答領域が存在。風景選択領域もあったな。いずれにせよ、包括的。これもnatureとかに載ってくるかな? 262.4 Oscillatory activity in different monkey premotor areas during a dissociated reaching task. Sayegh B et al. ボスはSergio LEって人?PMdr vs PMdc(これもわれわれやらなくちゃな)。dissociationとは目を動かし、別の位置で指を動かすこと(逆は、指の動きを目で追う場合)。行動onsetまえでβ or γレンジのLFPが(確か)PMdrのほうで強く出現。 全体的に、LFPの解析も多くなってるなあ。
6年ぶりに、北米神経学会に参加しました。 相変わらずの圧倒的な量。となると、全体を眺めるなんざ、不可能で、自分の仕事に関係のあるところに集中することになる。ってなことで、きわめて主観的な速報をします。15/11/2008(Sat) 44.21: The dynamics of pair-wise correlations lead to asynchronous states in recurrent densely-connected balanced cortical networks: Theory. Renart A et al. 44.22: The dynamics of pair-wise correlations lead to asynchronous states in recurrent densely-connected balanced cortical networks: Theory. De La Rocha J et al. ラストオーサーは、Ken Harris(今年の夏、日本に呼ばれて、その時、話したのを覚えてくれていた)。Renart(スペイン人)は、いま、Kenとやってるんだねえ。同期発火、興奮・抑制のバランス、発火のゆらぎ、など今、感心のあることをやっているので、話を聴いたが、ん〜よくわからなかった(じゃ、レポートにならんか?)。 100.1:Improved neural biosensor probes for combined electrophysiological and neurochemical recordings. Gibson DM, Kipke D. ミシガン電極の最新版。半導体電極に、Cholineを電気化学的に検出するボルタメトリープローブを搭載したもの。まだ、動物に刺したわけではないが。でも、あ〜やられた、って感じ。 101.7:A Large-scale, distributed recording system for semi-chronic monitoring of cortical and subcortical neuronal activity in alert monkeys. Goodell AB, Gray CM. Grayのところの200数十点の独立駆動の記録システム。基本的にMcNaughtonのところのシステムと似ているが、電極を上下できるところがミソ。そのためのネジの実物を見せてもらったが、ピッチが目に見えないくらい(老眼?)細かい。2mmピッチとのこと。これも、やられた、て感じ(そんなんばっかりでええんか!!)。論文は、Gray et al. JNP 98 527-536.
今年は、筑波・産総研で行われました。 特別講演は、HAL(Hybrid Assistive Limb)で有名な筑波大の山海先生(すみません、存じ上げませんでした)と神経の再生等について大規模に研究を進められている(先日の神経科学学会ではものすごい演題数でした)慶応大の岡野先生でした。いずれにせよ、現在、障害者に対する医学、工学が強く社会に求められていることを痛感するタイムリーな内容でした。 このような社会的状況を反映してか、現在、学会で最もメジャーな内容は、神経回路のダイナミクスとその解読であると思います。同期発火やスパイク間間隔のゆらぎ、STDPなども含めたダイナミクスのシミュレーションと解析、といった内容が最も多かったと思います。この傾向は、今後しばらくは続くでしょう。 ただ、神経科学学会には出てくるけど、神経回路学会には出てこないモデルや理論の研究者がかなり多いのが気になります。そのような研究者が一同に会し、神経科学学会よりも密な議論をする場に、神経回路学会がなればいいなと思います。
|一覧| |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||