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浅田次郎 「輪違屋糸里」… (読書・コミック)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】

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2007/06/30 楽天プロフィール Add to Google XML

浅田次郎 「輪違屋糸里」 最近、読んだ本を教えて!(86457)」
[ 感想【小説】 ]    

浅田次郎さん「輪違屋糸里」を読みました。

 輪違屋糸里(上)・(下)



著者: 浅田次郎
出版社: 文藝春秋
サイズ: 文庫
ページ数: 366p
発行年月: 2007年03月

文久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。「壬生義士伝」に続き、新選組の“闇”=芹沢鴨暗殺事件の謎に迫る心理サスペンス。





「鉄道員(ぽっぽや)」では嵌らなかった浅田次郎さんですが、「壬生義士伝」で一発KOくらいました。
そしてこの「輪違屋糸里」も新選組を題材とした作品、ということでこれが読まずにいられるか!ってもんです。

個人的には「壬生義士伝」よりも新選組モノ色が強いお話だと思います。
そして浅田次郎さんの人間を描く筆力はあますところなく発揮されている傑作です。

舞台は新選組の初期、京都にやってきたばかりでまだ『新選組』という名を与えられる前の『壬生浪士組』であった頃。
芹沢鴨暗殺について伝えられている数少ない史実の情報を元に、そこに至るまでのドラマを練り上げる浅田さんの手腕に本気で脱帽しました。

私の感想はいつもダラダラしていて分かりづらいので、今日は(できるだけ)感じたことを要点を絞って書いてみます!


●人物描写

人物の掘り下げが相変わらず秀逸です。
この作品、主要な登場人物の数がかなり多いですが、全ての人物の性格、それぞれの抱える思い、が見事に描かれています。


●芹沢鴨という人物

芹沢鴨については、浅田版「芹沢鴨」とでも言うべき新しい解釈のされかたがされています。
芹沢鴨という人物は早々に暗殺されてしまったこともあり画一的に語られがちですが、実は他の誰よりも武士道精神を兼ね備えた傑物として、また豪胆磊落な行動の裏に人並み以上に傷つきやすいセンシティブな性格の人物として描かれていて非常に新鮮です。


●女性視点で語られる新選組

新選組の隊士たちとそれぞれ深く関わりあった女性たちの目からみた男たちは、単純でありながら不可解で愛しい。
屯所として屋敷を隊士達に占領され疎ましく思いながらも、次第に姉のように母のような気持ちで見守り、時には叱り付けたりもするお勝とおまさが印象的です。


●この時代に生きた女性たちの生き様

この作品のメインテーマはここにあります。
ただ「壬生義士伝」ほどこの一つのテーマに徹してはいないように思いますが、それもまた良しです。

島原の芸妓、糸里、吉栄、音羽太夫
親に売られたりして幼い頃に島原に連れて来られ、人並の女性のように好きな人と添い遂げることを願うことすら罪である島原の芸妓。
孤独の中にありながら、己の芸の極みを目指して強く生きる女性たちが本当に美しいです。

芹沢鴨の愛人、お梅
容姿と商才に恵まれながらも、女だから、妾だからということで不当な評価を受け、それでも強くある女性。
お梅同様、他の人には見せられない弱さを抱える芹沢と互いの弱さを補い合うような関係が切ない。その最期も切ない。

屯所を提供した壬生の家の妻たち、お勝とおまさ
家を守る、というのは当時の女性たちの最たる使命であったんだ、ということがこの2人からはすごく感じられます。
前川家、八木家、にそれぞれ分かれて投宿している芹沢派と近藤派、長く一つ屋根の下に暮らせば情もうつる、とかなりやっかいな存在である新選組隊士たちも母性で包み込むような女性の

男たちが活躍した時代ですが、影にはこういう強い女性たちがいたんだろうな、と女性として嬉しく思います。


●侍の時代の終わり

作中にもあるように、百姓が侍を殺す、という側面もあわせもつ芹沢鴨暗殺事件。
幕府という旧体制を維持する目的で集った新選組たちですが、侍という身分に憧れ、生まれながらの侍を斬り殺す、という行為は幕府が長い間かけて守ってきた身分制度の崩壊を顕してもいる、というのは皮肉なことです。
芹沢鴨暗殺も時代の流れの中で必然であったと思わせられる解釈でした。

『新選組』=新しく選ばれた者ども

新選組もまた新しい時代の幕開けになくてはならない存在であった、と改めて思わせられました。


●土方と糸里

島原の傾城の美女、糸里が片思いする土方はものすごい男前で頭も切れる。
でも冷徹非情な一面を持つ怖い男です。拷問のときの土方とか怖すぎる。

そんな土方の策略や陰謀も全てを受け入れる糸里。

ラストで明かされる土方の本心。
そして糸里の強さ。

これも悲恋というのかな。
恋よりも芸を選んだ、ということでは決してないんだと思います。
一人の女として、この時代に生きる一人の人間として、時代に抗う訳でも流される訳でも負けてしまうでもなく、ただ一人両足踏ん張って立って生きていく、そういう強さを望んだ結果、なのかな。
う~ん、うまく言えない。



やっぱりまとまりのないレビューでした。
そしてやっぱり無駄に長い。。。


そして無駄に続きます↓




やばい、空前の土方ブームが。。。
土方が足りないよ足りないよ足りないよ。

結構、土方さんが主役の小説ってありますね。
有名どころでコレ→でも読もうかな。

しかしひどすぎるwwこの表紙www


漫画もいいな~。
銀魂とは違う土方さんを見てみたい。
新撰組モノといえば←コレでしょうか?

これって沖田が女の子なんだっけ・・・?
今度読んでみようっと。


あと、今回、これを読んでいたおかげで大分助かりました。

土屋アンナさん主演で映画化もされた安野モヨコさんの「さくらん」です。

こちらは江戸の吉原が舞台ですが、これを読んでいたおかげで芸妓さんの生活、風習が想像しやすかったです。

これ読んでなかったら絶対「禿」を「かむろ」じゃなくて「はげ」って読んじゃってたw


●感想を読ませていただきましたブログ様

読書記
Milano Diary
春雨堂の密室
抹茶室
HOT SHOT! book
ブログってどんなん?
うらひろ



最終更新日  2007/06/30 07:37:16 PM
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Re:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   ta-mota-moさん


TBありがとうございます!   みらのさん


Re:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   やきまん十さん


こんばんわ   ia.さん


Re:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   なみへい500さん


Re[1]:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   pear_pictureさん


Re:TBありがとうございます!(06/30)   pear_pictureさん


Re[1]:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   pear_pictureさん


Re:こんばんわ(06/30)   pear_pictureさん


Re[1]:浅田次郎 「輪違屋糸里」(06/30)   pear_pictureさん


無駄に長いとは思いませんよ   FC司馬さん


Re:無駄に長いとは思いませんよ(06/30)   pear_pictureさん


TBありがとうございました!   ゆうぽんさん


Re:ゆうぽんさんへ   pear_pictureさん


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