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![]() 長い間じっと春を待っていた仲間もそろそろ、目を覚ますころです。 森の大きな木の周りの雪の少しづつ溶け、元気な草たちも雪の中から顔を出してきました。 幸い今年は雪の被害も少なく冬の間、森を守っているマジョルカおばさん、ブラックたちもホットしていることでしょう。 ハーブの学校も開校し、毎日元気な声が聞こえてきます。 今日も、キウサギのピッチと妹のミミがエゾリスのクッキーを迎えに行き、途中他のみんなとも合流し、登校します。 小鳥たちも歌いながらついて行きます。ブラックも元気に枝から枝に飛び移りながら冬の間に折れて道をふさいでいる枝などに注意するよう子供たちの先頭を進みます。 今日、みんなが楽しみにしていた春の遠足の日程が決まります。今年はいつもの年より少し早く森の中に入る予定です。 まだ完全に溶けていない森の大滝を見に行きます。 春の遠足の日がやってきました。 まだ寒いですが、良いお天気です。森にはまだ雪が残っています。 熊のツヨシ先生が先頭を歩き、大きな身体で雪を蹴散らしてくれるのですがその雪が子供たちにも降りかかり、みんな大騒ぎです。寒さなんかぜんぜん感じません。 『サー!大滝に着いたぞー!!滝つぼの氷は薄いところがあるから気を付けるように』 ツヨシ先生の注意を聞くのもそこそこに、みんな滝の周りに集まり、岩場に上手に飛び移り、どんどん滝の上に登って行きます。 滝の途中からしぶきがあふれて、まさにもうすぐ大滝になりそうです。 今年最初の美味しい滝の水を飲んだり、岩場にはえている苔をおやつ代わりにつまんで食べたり、みんな思い思いに春の息吹を楽しんでいます。 滝の途中の岩場の間から美味しそうな新芽がのぞいています。好奇心いっぱいのクッキーは思わずつまんで食べました。 「ギャー!!」 けたたましい叫び声をあげクッキーは飛び回っています。 ツヨシ先生が岩場を登ろうとしましたが大きな巨体で思うように登ることができません。 「どうした! 」 枝に止まって休んでいたブラックがすばやくクッキーの下に駆けつけました。 摘み採った草の生えている場所に行き、確認すると 「皆さーん!!心配要りまーせん! クッキーが食べたのは、フキノトウですよ。」 クッキーのすさまじい叫び声に何があったか分からず、みんなおろおろするばかり、泣き出している子もいました。 ブラックの機敏な行動で、一件落着。 当のクッキーはケロッとして美味しそうに滝の水を飲んでいます。 そこへやっとの思いで岩場を登ってきたツヨシ先生が クッキーをつまみあげて、お説教です。 「何か分からないものを食べてはいけないよ。毒草でなかったから良かったけど、森には毒を持った草も沢山あるからね。」 クッキーはまだ口の中がピイピリしてうまく話せません。 でも元気に下で待っているピッチの所に駆け下りて行きました。 滝の上に取り残されツヨシ先生が今度はちょっとピンチ!! 登るのは何とかなりましたが、降りるのは、ちょっと厳しそう。 先に滝の上に着いていた北キツネのツンク先生が助け舟を出してくれました。 「ツヨシ先生―! そのまま頑張って、僕の所まで登って来てくださーい。 ここから、下に下りられる道がありますよー。」 ツヨシ先生はほっとした表情になり、大きな身体を少々もてあましながら頑張ってもう少し、上に登り、美味しい滝の水をいっぱい飲んでからゆっくり下りてきました。」 思わずみんなから拍手が起こりました。 そして北キツネのシャイ先生が言いました。 「皆さーん!! それではこれからお弁当にします。滝つぼの水は冷たいです。落っこちないように十分気を付けてくださいね。」 みんな思い思いの場所に陣取って美味しいお弁当タイムです。 その時ブラックとガールフレンドのホワイトがいつものマジョルカおばさんの籠を持ってみんなの所に降りてきました。 ブラックが得意げにおばさんからの手紙を読みあげます。 「みんな元気そうでおばさんはとってもうれしいよ。 今日おばさんは友達の森に春の山菜採りに出かけるのでみんなのところにはいけないからね、ブラックにお土産を持っていってもらうことにしたよ。先生と一緒に食べておくれ。また秋の収穫祭に会えるのを楽しみにしているからね。じゃー十分楽しんで気を付けておかえり。」 そしてみんなのお待ちかね、おばさんの手作りのお菓子をブラックに分けてもらい美味しくいただきまいた。 今回のお菓子は一体何だったのでしょうね。 気になりますね・・・ いつものようにレシピを御紹介いたします。 ブラックベリージャムのグミキャンディ 材料 レモン汁・・・45 ブラックベリージャム・・・50g 水 20 粉ゼラチン・・・15g 水 ・・・45 ハチミツ ・・・40g 水あめ ・・・20g ステビア ・・・少々 作り方 1、ゼラチン以外の材料をなべに入れ、沸騰直前まで火にかけ る。 2、火を止めた1に、とかしたゼラチンを加え、よくとかす。 3、粗熱が取れるまで、流水でひやし、固まりかけたら、型に入れ、冷蔵庫で冷やし堅 め、適当な大きさに切り分ける。 マジョルカおばさんが秋に作っておいたブラックベリージャムとレモンの甘酸っぱいグ ミキャンデーです。 ジャムの代わりにローゼル・ラベンダー・レモングラス・カルピスまたエデイブルフラ ーワーなどを加え是非オリジナル「グミキャンディ」を作って見てください。 楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。 帰りも事故の無いように気を付けて戻りましょう。 ところが帰り道 ちょっとした事件が起こります。 子供たち、先生は元気に学校へ戻ることができたでしょうか? リュックの中身はみんなお腹の中に入り、足取りも軽く、帰り道は、元気に、歌を歌いながら進みます。 ちょうど半分くらい進んだところです。 「ドサッ・・・!!!!」 急に何かが飛び出してきました。 先頭を歩いていたツヨシ先生は一瞬何が起こったか分からず呆然としています。シャイ先生がすぐ気づきツヨシ先生にぶち当たって飛ばされてしまい、気を失っている小さな仲間を見つけました。 そのとたんまた小さな影が二つ、飛び込んできました。 とっさのことで、皆、言葉も無く立ち止まってその様子をのぞきこんでいました。 「マー!!どうしましょう!! 私の大事なジャンプ!! どなたか助けてください。お願いします。お医者様はいませんか?」 「落ち着いて」 シャイ先生が言いました。 「お母さん。落ち着いてください。大丈夫ですよ。ちょっと気絶しただけです。何しろあたった相手が大きすぎたのですから・・・ すぐ気がつきますよ。」 ウサギのお母さんの背中には小さなウサギがしがみついていました。 そこへ、ピッピが水筒に汲んできた冷たい水でタオルをぬらし、持ってきてくれました。 「まー!! ピッピちゃん良く気がついてくれたはね。 ありがとう!!」 シャイ先生はぐったりしているウサギの子供の顔に冷たいタオルを当てました。 そのとたん意識が戻り、一瞬、シャイ先生に驚いたようでしたが、すぐお母さんを見つけ、ピョンと、お母さんの腕の中に飛び込みました。 「ありがとうございます。本当に助かりました。」 お母さんは丁寧にシャイ先生に御礼を言いました。 「いいえ、どういたしまして。大したことなく良かったですね。 ところでこの森では見かけないですがどこから来たのですか?] [ハイ。実は私たちが住んでいた森はだんだん食料が不足しています。思い切って家族で引越しをしようとやってきたのです。お父さんは一足先にこの森の様子を見に出かけて行きましたが戻ってきません。心配で私たちも後を追ってきたと言うわけです。 兄妹でおっかけっこをしていてジャンプが飛び出してしまいました。御迷惑をおかけして申し訳ありません。」 「そうだったのですか。お父さん心配ですね。このままではお困りでしょうから、とりあえず、学校まで私たちと一緒に帰りましょう。それから校長先生や村長と相談してみましょう。」 というわけで、ウサギ一家も一緒に学校まで帰ることになりました。 ちょっとした事件もありましたが何とかみんな元気に学校に戻ることができたようです。 ところでお父さんとはぐれてしまったウサギの一家は今後どうなってしまうのでしょうか? 気になりますね。 ウサギのお父さんは無事なのでしょうか? 心配ですね。
Last updated
2011.08.14 20:26:49
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