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カテゴリ:ドグラマグラ(仮)
ウツだ。
鬱すぎて踊りだしそうなくらい鬱だ。 「鬱だ。」と人に伝えても 「テレビでも見たら?」 「気晴らしに映画にでも行ったら?」 「明日、買い物に出掛けたら?」 いやいや、そんなことができるならとっくにしている。 もうこの世に存在していること自体が苦痛なのだ。 たぶん、鬱っちゃったことがある人にしか解るまい。 そこでテトラミドというクスリで鬱な気分を寝てやり過ごそう、というのを目論んでみよう。 このクスリ、とにかく眠くなる。 私は何も知らずに初めてテトラミドを飲んだとき、三日間ほど眠り続けた。 母の証言によると、まともに立つことすらできず、トイレには這いつくばって自力で行っていたそうだが、そんな記憶もないくらい眠り続けた。 「泥のように眠る」とは、まさにこのことと思われる。 それもそのはず、テトラミドは鬱なら寝ちゃえ!というクスリなのだ。 テトラミドに「眠る」以外の鬱の改善効果がないわけではないらしいが、「眠って鬱な気分が去るのを待つ」のも手段の一つだと思われる。 テトラミド以外の抗鬱剤は脳内のノルアドレナリンやセロトニンなどの再取り込みを防止して、分泌を促す作用をするのに比べ、テトラミドは脳内のノルアドレナリンを吸収する穴にフタをして、ノルアドレナリンを多量に放出させる働きがあるらしい。 もう明日とか予定入れてないし、自分が寝ていても特別に害はないと思われるので、15時頃、隠し持っていたテトラミド30mgを口にした。 10分もすると無性に喉が渇き、妙に元気な気分に鳴ってきたので私は布団に潜り込んだ。 母が「寝てるの?具合悪いの?」と言う声が聞こえたので「うん」と返事した記憶はある。 20時頃、「ゴハンだから起きなさい!」と叩き起こされ、半分眠りながら「アンビリバボー」を見たあと、普通に皿洗いとかしちゃったりした。 まだちょっと眠気が残っているものの、けっこう元気だ。 ・・・昔は三日も眠ってしまったというのに、クスリに慣れた体質になってしまったというかなんというか(苦笑) 抗鬱剤のはずが、すっかり睡眠薬の代役を果たしてますね、今回の使用法。 まぁ、なんか、火曜サスペンス劇場みたいに「ワインに眠り薬を混ぜられて」みたいな展開になっても私は眠りませんよってとこですかね。 ◆参考&引用文献◆ 『薬ミシュラン(太田出版)』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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