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組織行動・人的資源管理・キャリア発達

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2011.05.08 楽天プロフィール Add to Google XML

あえて「先生」を目指すこと


もう少しすると、指導生のうち、教員(小中高)の教育実習の見回りが始まります。

当方も含めて、たいていは教員などやくざな商売で、教え子にはあまりお勧めできないの
ですが、毎年必ず一人はいます。

話を聞いてみると(これは指導教官の義務です)、「中学校の時のあの先生を見て、教員に
憧れた」、「高校の時のあの先生の一言がなかったら、自分は大学に行ってみたいとは
絶対に思わなかった」という、自分のキャリアを前向きに変え、チャンスを見出す視野を
与えてくれた恩人、という扱いばかりです。

きっついことばかり言われ、批判にさらされてしまうことの多い、小学校、中学校、高校の
先生方、優秀でキャリア意識がはっきりした卒業生を送り出してくれてありがとうございま
した。できれば、彼・彼女らには初志貫徹してもらいたいところです。

Last updated  2011.05.08 18:36:52


2011.04.14

心理的契約の所在(2)
[ 組織行動 ]    

(1から続く)
一度気持ちが離れてしまったり、裏切られた、という思いを持った対象に、新たに
それ以前と変わらない、あるいはそれ以上の気持ちや愛着を持つことは、ほとんど不可能に
近いものと思います。実際問題として、「この会社は約束を破った」「嘘をついた」「私の
気持ちを踏みにじった」と感じてしまうと、もうそれだけで離職意思が30から50%増加し、
また動機づけや満足レベルが同じレベルで減退する、ということが大規模調査の結果
分かっています。

問題なのは、ここまで明らかに従業員側のリアクションが判明しているにも関らず、
企業側が、例えば社長が朝礼などで、「わが社は今、大変厳しい状況にある。これを何とか
しのいで、倒産しないようにしなければならない。皆さんには頑張ってほしい。皆さんを
路頭に迷わせたくない」と割合お気楽に話すことが多いという点です。これだけで、心理的
計約が裏切られた、と思う人は実は相当多いのです。あえて危機感をあぶりだして、一丸と
なってこの危機を乗り切ろうという暗黙のメッセージとみるようなことももできましょうが、
沈みかかった船から逃げようとする人は、一昔前と比べて何倍も増えているのは疑いもない
事実だと思います。

愛情の対象として職場や仕事を捉えている人すらこうです。その他大部分の、稼ぎ先として
不満がなくそれなりに給料をくれるところ、として就業先を位置づけ、心理的契約が経済的
方向にのみいっている従業員に対して、もはや根性論や共同体意識は共有されないでしょう。

Last updated  2011.04.14 15:17:09

2011.04.09

大学新学期の法則--マーフィーの法則風に--

さて、新学期の準備等で気がついたこと、相変わらずマーフィーの法則と寸分違いません。

1.コピー機は、なぜか必ず紙が詰まる。緊急度に比例する形で。
2.印刷機は、なぜか変な印刷になる。やり直そうとするとインクで手と(最悪の場合は)
  服まで汚れる。
3.気晴らしにキャンパスを散歩すると、やたらに桜の木にたかっている毛虫ばかりが
  目につく。
4.学食に立ち寄り、おいしそうだな、と思った日替わりメニューが必ずまずい。
5.気を取り直して講義用の資料をプリントアウトしていると、必ずあと一枚のところで
  紙がなくなり、しかもスペアの紙が手元にない。
6.1に戻る。

まあ、頑張ります。

Last updated  2011.04.09 15:23:15

2011.03.25

心強さ、学生からの声

一昨日・昨日と、当方の奉職の大学で様々な動きがありました。

まず、ボランティア団体と学生が募金箱を手に、人がいないキャンパスで、健康診断を
受けに来た在学生に被災者救難募金を始めたこと、そして、当方が宮城県出身である
ことを知る学生が(大っぴらにしているわけではないので、数は限られているのですが)
様子伺いと被害状況を聞きに研究室を訪ねてくれたことです。

うれしかったです。心底、うれしかったです。

一人の学生(外国人留学生です)は、就職活動中にも拘わらずできるだけ早く被災地に
赴けるよう調整しているとのこと。そして、指導生有志から震災以降のバイト代の一部、
18,640円を手渡しでいただきました。有志の一人は、父親が食品加工会社の取締役を
務めているということで、ご尊父を説得してくれたらしく、「父が社長に直訴するような
感じで、被災地にレトルトカレーを無償提供することに昨日決まったとさっきメールが
ありました」と言ってくれました。

ありがとう。明日から何社か企業を回りますので、当方も募金箱を携えていきたいと
思います。

Last updated  2011.03.25 17:11:05

2011.03.20

被災地の皆さまの「予言の自己成就」

社会学の理論の一つに、「予言の自己成就」(または、自己成就的予言)Prophecyと
呼ばれるものがあります。提唱者はR. K. Mertonです。

これは、「本来ならば絶対に起こらないはずのある事柄が、実際にそれが起こると
信じた人々がコミュニケーションをすることで多くの人々に信念として共有され
(てしまった)場合、本当にそれが起こってしまうこと」と定義できます。
実際には社会学的な理論なので個人の心理的なものにあてはめるのには無理があるの
ですが、あえて申し述べます。

まず大事なのは、目の前が真っ暗でも、全てを失ってしまっていても、うつになっても
仕方ない状況であっても、将来の希望が何一つなくても、そして自分自身しかこの世に
残っていなくても、

 「だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ、なんとかなる」

と無理にでも思うことが大事であり、全ての出発点になるのではないかと思います。

 「ダメだ、全て失った、家族をなくした・・・」

ということばが呟かれるのを、被災しなかった人間はただただ聞くしかありません。
しかし、被災した本人が最初からあきらめていては、全てがネガティブな方向にしか
いかなくなります。

予言の自己成就では、「きっと今日は、昨日よりうれしい日」と思うだけで明るくなり、
その結果自分の身体的・精神的な機能が活発化し、実際は全然うれしくなさそうな
状況であっても、打ちひしがれるその他多数の人よりは、よりポジティブな心持ちで
いられます。

 これからきっと、もっとよくなります。

 身内を亡くした方、後悔ばかりが残るかもしれませんが、
  残された身としては、冥福と、供養と、心に残っている思い出を縁に生きることのみ。

 「あなたの分まで生きる」とは言いません。あなたと共に生きるつもりで、
  これからも生きていきます。

Last updated  2011.03.20 17:29:50

遅ればせながら・・・東日本大震災について思うこと・・・実家被害

「揺れる」ことの恐ろしさを、今回ほど感じたことはありませんでした。
震源地・被災地を遠く離れた東海地方で、同僚たちと大きな船が時化に遭った時に感じる
船酔いに似た気分と、どうしていいのか分からないためについつい出てしまう曖昧な笑いを
お互い覚えつつ、いったいどこで何が起こっているのだろう、としか、直後には思えません
でした。

やがて、岩手沖震源地のマグニチュード9レベルの大地震であることが判明、最大震度の
栗原市は私の父方の実家であり、私はそこで生まれ、4歳まで過ごしました。次に震度が
大きかったのが大崎市、母の実家があり、おさないころの思い出はほとんどが、大きな
庄屋風の、築100年にも及ぶその家で、夏にとんぼを追いまわし、春に田んぼにはまり、
冬に腰まで雪に埋もれ、秋に山で採れる舞茸、しめじ、松茸ごはんとずんだ餅やくるみ餅を
楽しみ、囲炉裏傍の温もりにいつしか寝につく、といったものでした。
たくさんとれた栗を、ゆでてむいてくれた亡き祖母、腰が曲がって膝が痛いのに、
私のためにトンボ捕りの虫網を作ってくれた祖父・・・口下手でしたがユーモアがあって、
にこりともせずに英国人顔負けのアイロニーを利かせた会話を楽しんでいた祖父。
ごつごつとした、節くれだった無骨な指で、スズメバチが飛んできても慌てずつかんで
ひねりつぶし、すぐに鍬と鎌を持って農作業に戻っていました。夏のお盆に帰省して、
一週間ばかり滞在して帰る日の朝、「まんず、あんだ、さぐい(=賢い)って聞いたっけ、
べんきょうがんばんねばわがんねど。冬ぬや、いぐかもすれんすけ」とだけ言い、
頭をなでてくれた祖父の築いた、あの家。土台が割れ、傾き、元牛小屋だった増築部分は
完全に崩壊、そして土壁がほぼ全面崩れてしまい、今となってはなかなか手に入らない
尺柱・梁が家中で裂けてしまいました(一尺=約30センチ)。

仕方ないことだとは思いますが、これまでどうしても津波被害の大きかった海外地域の
状況ばかりマスコミは取り上げています。ですが、マスコミの入り込まない東北山間部・
内陸部の被害、特に軽微な土砂崩れ、道路寸断、家屋被害、等に関して、もう少し目を
向けていただきたい、という気持ちです。

ともあれ、大部分の親戚知己は存命でした。唯一、若林区近辺の障害を持った叔母とは
連絡とれず。

義捐金に募金を下さった皆さま、ほんとうにありがとうございます。

Last updated  2011.03.20 16:43:41

2009.05.28

心理的契約の所在 (1)
[ 組織行動 ]    

最近特に重要視される概念のひとつに、従業員と組織(企業)の間での「心理的契約」(psychological contract)があります。これは、従業員の組織に対する愛着、同一化、忠誠心といった古典的なコミットメントとも関わりがあり、従来型の「自分は組織に対し、これだけの貢献をした、だから、その報酬としてこれだけはくれるだろう」という交換関係とその予測を、さらに心理的な水準まで掘り下げたものです。さらに言えば、自分の業績、貢献度といったインプットに対し、組織がどれだけ報酬をくれるか、インプットに見合ったアウトプットとしての報酬がきちんと釣り合っているか、という公平概念、そしてその内容・手続きは正当か、という公正概念が反映されています。

ちょっとややこしい説明になりましたが、こう考えるとわかりやすくなると思います。成果給制度のもとで、目標を100%達成すれば1,000万円の年額給与が得られる約束を会社と結んだとします。その時には、毎日顔を合わせている上司との面談で決まったことなので、特にその契約を文書にしたり、署名捺印するということもありませんでした。他の同僚も同様です。順調に目標をこなして、年度末の締切日にはちょうど100%の目標が達成されたとします。当然1,000万円が報酬としてもらえるものと期待していたら、800万円に減らされており、上司の説明は、「最近景気が悪化して我が社も苦しい・・・状況が変わったんだ、わがまま言うんじゃない」だったらどう感じるでしょう。さらに、自分以外のその他の同僚が全員、100%の目標達成に対して満額給与支給がされていたとしたら。これは組織による裏切り・いじめ・不法労働行為と感じないでしょうか。また、自分に対してそのような対応をとった所属先にコミットし、愛着を感じたり、心理的なインプットをしてその見返りを必要十分に得られるものと、それ以降思えるでしょうか。

(続く)

Last updated  2009.05.28 14:03:12

2009.04.03

大学新入生

入学式も終わり、キャンパスは科目受講の登録やガイダンスの新入生であふれんばかりです。クラブやサークルの勧誘をすり抜けたり引っかかったりしながら、まったく自分の居場所もわからず右往左往している新入生の姿は、ほほえましくもあります。

自分たちの教室がない、担任の先生がいない、ということが、頭ではわかっていても、それではその場合どのように動かなければならないのか、というのが分からない様子です。決められた枠内から科目を選択しなさい、とか、学割証の発行手続きは離れた場所にある学生部に行って勝手にやりなさい、というのもショックだったようで、昨日今日だけで10人以上から場所を訊ねられたりしました。--どうやら私は声をかけやすいタイプらしいです。

あどけなさの残る新入生が、卒業時にはいっぱしの社会人顔になっているよう、今年も徹底的に鍛えていこうと気持ちを新たにしました。

Last updated  2009.04.03 11:53:36

2009.02.26

就職活動で「放っておかれた」と感じること
[ キャリア発達/開発 ]    

大学では入試業務が一段落して、いよいよ年度末の雰囲気です。

指導学生のうち3年生は、主要企業のエントリーシート提出期限のピークに差し掛かり、何かと緊張している様子です。足切りで大勢が落とされてしまうことが多いためか、内容に自信が持てないのはまだよしとして、重要な文書であることを十分わかったうえで、なおかつうまく文章が書けない、と訴える学生が増えてきたように思います。普通に書けばよい、背伸びしてもどうせ見抜かれる、と言ってもなかなかそうは書きません。

気になるのは、エントリーシート提出後に、提出先企業からなかなか連絡がこないことを気に病み、動揺したりしている人が多いことです。先方は大量のシートを受け取っているのだから当然、と言っても悲痛な面持ちです。「放っておかれているようで、不安です」という学生もいました。さらに聞くと、提出から2週間近く経ってはいるものの、企業からの選考結果連絡予定日から3日も前でした。

あせって不安になる彼らの気持ちはわかります。ただ、決して放置されているわけではなく、先方の事情と状況(年度末のこの時期にエントリーシートの評価にそれほど人員を割けるはずもなく)によるものであることが、どう言い聞かせても最後まで理解できない学生がいます。たとえ無事に志望先企業に就職できたとしても、自己中心的な態度や考えで顧客を無駄に振り回しそうな気もします。

Last updated  2009.02.26 13:04:26

2008.10.06

精神的に強いとは #9
[ メンタルヘルス ]    

(続き)

会社の受付で案内を乞うと、しばらくして人事部長がやってきました。人事部長は奥さんに挨拶した後、応接室に招き入れたところで、問題の上司が現れました。挨拶を交わした後に人事部長が書類を取り出し、「わざわざお越しいただいてありがとうございます。こちらが休職願いの書類です。ご主人の署名と捺印をお願いします。ご本人が署名捺印できないようでしたら、奥さまの代筆でも結構です。電話でも申し上げましたが、郵送で結構ですので。それではよろしくお願いいたします」。奥さん「そういうことではありません。私としては、主人がどうしてあんな状態になるまで働かなければいけなかったのか、どうして放っておかれたのか、それをはっきり納得いくまで説明してほしくて来たのです」。

上司が口を開きました。「・・・仕事がお忙しかったのは確かです。でも、それは当り前で、ヒマでヒマで仕方ない、という社員はおりません、ええ。我々としてはむしろ、どうしてそういう状態になるまで自分独りで仕事を抱え込んでしまったのか、それを知りたいわけでして、つまりまあ、ご事情を、はい」。妙に猫なで声だった、とは奥さんの後の回想です。

「言いましたよ! あなたは主人がそう言った時に何もしようとしなかったじゃないですか!」 奥さんは一喝しました。「このところ、あなたが全く人の話を聞かずに無茶な仕事の割り振りをする、一切サポートも何もない、絶対に一人じゃできないことばかりさせられる、と悩んで、それで追い込まれていたのですよ! 今でも病院で、まだ口も利けないような状態です! 何が『事情』ですか! あなた以外に何があるっていうんですか!」

上司はひたすら下を向いています。人事部長は「お怒りはごもっともですが、こちらとしても悪いようにはいたしませんので、ここはひとつ、ご主人のためにも穏便にいきましょう」などと、ひたすら官僚的発言を繰り返すのみでした。

(続く)



Last updated  2008.10.06 14:25:58


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