毎年チョクチョク顔を出すのに、今年は殆ど見られないのが、かつての超普通種、モンシロチョウ。
有効な農薬を使用しなかった昔は、1kmほど北にあるキャベツ畑に行けば、それこそ「雲霞の如く」モンシロチョウが群らがっていたものである。
キャベツ畑から遠い我が家の庭にもごく普通にやって来た。しかし、農薬を使用しだしてからは激減、と言うより、一時は殆ど絶滅に近い状態で、シロチョウ科の白い蝶と言えば、スジグロチョウと春先のツマキチョウだけになってしまった。
しかし、その後かなり経ってから(10~20年後?)また数は多くないが時々現れるようになった。久しぶりにモンシロチョウを見たときは、かつては超普通種であったことも忘れ、大いに感激したものである。
また現れるようになった理由は良く分からない。農薬を使用しない有機農業が流行り始めるより前の時代だから別の原因があるのだろう。

しだれ梅の葉上で休むモンシロチョウ(2006/09/20)
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ご存じの方も多いと思うが、モンシロチョウの食草はキャベツなどのアブラナ科の栽培植物だけではない。分類学的には同じアブラナ目だが別科のクレオメ(セイヨウフウチョウソウ、我が家では何故か「蝶々花」と呼んでいた)も食草にする。
実は、昔から毎年我が家で「自然発生」しているクレオメに、飛んできたモンシロチョウが産卵してある程度繁殖していた。しかし、何時も食草が不足に陥り、キャベツ畑で育った大きなモンシロチョウから見ると、まるで子供のような矮小な個体になるのが普通であった。
家の改築でクレオメは全滅したが、その後も時々モンシロチョウがやって来た。しかし、昔を懐かしんでクレオメを植えてからは、その数がずっと多くなった。
今年モンシロチョウが少ないのは、その後自然発生的に花を咲かせていたクレオメが今年はたった1本になり、しかもどういう訳かまるで生長が良くないせいなのかも知れない。毎年モンシロチョウが産卵し、生長、羽化していたのだが、今年は食痕が全く無い。クレオメも生長が悪いとモンシロチョウを呼び寄せる物質の発散が少なくなるのだろうか。

モンシロチョウの顔(2006/09/14)
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昔の庭は広かったからかなりの数のクレオメが生えていた。しかし、今は「猫の額」なので本数はずっと少ない。ある年1本のクレオメに余りに沢山(20匹位)の幼虫がついたので、これでは途中で食草が無くなって全滅すると思い、スーパーで買ってきたキャベツで飼育してやった。ところが、1週間位の間に一匹残らず死んでしまった。体がドロドロに溶けるような、気味の悪い妙な死に方であった。
インターネットで調べてみると、方々の小学校でモンシロチョウの青虫の飼育実験をしており、そのレポートが発表されていた。やはり、スーパーや普通の八百屋で買ってきたキャベツで飼育した場合は全滅し、自然食品販売店で買ってきたキャベツではチャンと羽化している(自然食品と称する物の中には、インチキがかなりあると思っていたのだがそうでもないらしい)。

いつも普通種ばかりで恐縮なので、余り撮られていない角度(真上)
から撮ってみた(2006/09/14)
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犯人はオルトラン(アセフェート)の様な残留型の農薬であろう。一度散布すれば1ヶ月は効力を発揮する非常に便利な農薬である。マウス実験によるアセフェートの半数致死量は約0.5g/kg(体重1kg当たり0.5g、体重50kgであれば25g摂取すると50%が死ぬ)程度でかなり安全であり、「劇物」や「毒物」ではなく「普通物」とされている。しかし、何とも気持ちが悪く、このことを知ってから暫くはキャベツを食べる気がしなかった。
このチョウの不思議は、どうやって「きゃべつ」を見つけるのかということ。
我が家の菜園は四囲を住宅がある隠し畑みたいなものなのに屋根を越えて多いときは20以上が乱舞しケールの葉っぱに産卵しまくります。
嗅覚?でしょうか。(2006年11月30日 21時22分17秒)