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2007.07.01
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カテゴリ:クモ


 一昨日の昼過ぎ、ベランダのスレートの上に、普段この辺りでは見かけない大きなクモが居るのに気が付いた。大きいと言っても、体長(脚を含めない)は15mm位だが、タランチュラの様に脚が太く短い、如何にも強そうなクモである。

 ジグモに似ているが、ジグモはもう少し縦長で、こんなにゴツクはない。


キシノウエトタテグモ1
キシノウエトタテグモ.所謂タランチュラに似ている

左側には脚が5本ある様に見えるが、最先端のは蝕肢

(2007/06/29)



 何故か、クモさん、余り元気がない。種類はよく分からないが、何れにせよ、地面に穴を掘る仲間には違いないので、ジグモの巣の近くに置いてある石の上に移した。

キシノウエトタテグモ2
前から見たキシノウエトタテグモ.何故か、左右の第1歩脚を

折り曲げている(2007/06/29)



 数枚写真を撮ったところで、小さなアリがやって来た。アリが一寸チョッカイを出したら、クモさん、慌ててシダの茂みの中に逃げ込んでしまった。見かけによらず気が弱いのか、或いは、病気で戦闘意欲が無いのか、それとも、やはりアリは苦手なのか・・・。

キシノウエトタテグモ3
キシノウエトタテグモの顔.上顎が大きいが、ジグモではもっと大きい(2007/06/29)



 図鑑で検索してみると、頭胸部の中窩はU字型で、第3脛節に窪みがなく、また、生息地から判断して、どうやらキシノウエトタテグモの様である。


キシノウエトタテグモ(頭胸部部分拡大)
上記写真の部分拡大.中央に見える粒々が眼、よく見えないが

全部で8個ある.ハエトリグモと較べると眼は非常に小さい

(2007/06/29)



 トタテグモは、昔からこの辺りに居るとは聞いていたが、実は、見るのはこれが始めてである。

 Internetで調べてみると、何と、環境省の準絶滅危惧種に指定されている。「準絶滅危惧種」とは、”(存続基盤が脆弱で)現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの”だそうである。図鑑には、「東京、神奈川、名古屋、京都、大阪などの都心部に多産。他の県ではあまり見られない」と書かれている。この辺りにはまだ結構居るのかも知れない。

横から見たキシノウエトタテグモ
横から見たキシノウエトタテグモ.頭胸部の中窩はU字型(2007/06/29)



 しかし、何故穴から出て来てベランダに居たのであろうか。クモが水に溺れて弱ったときに似ていたが、別段大雨が降ったわけでも無し、少しの雨で水没するような所に巣を作ったりはしないだろう。やはり病気なのだろうか?

 本当のところは「御当人」に聞いてみなければ分からないが、何はともあれ、クモさんのその後の無事を願うばかりである。







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最終更新日  2007.07.01 14:06:02
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