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テーマ:日々自然観察(9867)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
ホソヒラタアブには既に3回も出演を請うているので本当はもう出したくない。それでも出さざるを得ないのは、やはり芸のある虫と言うことか。一方では、それだけ我が家の庭に何時も居る虫と言うことでもあろう。
以前、幼虫の餌になるアブラムシが少ない夏にはヒラタアブ類は居なくなるのではないか、と書いた。確かに7~8月は、我が家では全くヒラタアブ類を見かけなかった。それが9月になるとまた現れ始めた。
しかし、少し離れた林や藪のあるところでは夏の間も活動していた。と言うことは、夏になると草本に2次寄生しているアブラムシやその他の小昆虫の多い草むらへ移動し、秋になるとまた戻って来る、と言うことだろうか。オオクロバエ等とは規模が違うが、ヒラタアブ類も一種の避暑をするのかも知れない。
もうかなり秋めいて来て、ホソヒラタアブも晩秋や早春の様に、当て処もなく彷徨っている様に見える。こう言う個体は何時も雌である。産卵の為、幼虫の餌になるアブラムシを探しているのだと思うが、今活動している個体が産卵しても、その卵が冬までに成虫になれるとは思えない。仮に成虫まで成長出来ても、最早、越冬に必要な栄養を摂ることは難しいに違いない。 今産卵しているキチョウも同じで、この時期のこれらの虫達の母親は空しい努力をしている様に見える。 しかし、これも自然の摂理と言うものであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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