我が家の南面は金網の柵になっていて、其処に20mに亘ってツルバラが絡んでいる。バラの花は6月で今は葉ばかり、しかし、その間からセイタカアワダチソウの黄色い花穂が数本顔を出して僅かに彩りを添えている。3~4年前から「棲み着いて」居る雑草だが、花は結構綺麗だし、虫集めにもなるのでそのままにしている。
虫にも色々好みがあるらしく、花に集まる虫の種類は一様ではない。セイタカアワダチソウには蝶は余り来ないが、ハチ、ハエ、カメムシ、それとルリマルノミハムシはこの花がお好みの様である。
先日、その黄色い花に、小さなカメムシが1頭来ているのを見付けた。
セイタカアワダチソウに花に留まるアカヒメヘリカメムシ(2007/10/20)
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体長8mm程度の小さなカメムシである。この類の虫は、マクロレンズで覗いただけでは一寸種類が分からない。データをコムピュータに移して拡大してみると、ヒメヘリカメムシ科のアカヒメヘリカメムシであった。
横から見たアカヒメヘリカメムシ(2007/10/20)
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同じヒメヘリカメムシ科に属すスカシヒメヘリカメムシの赤色型とよく似ているが、小楯板の後端に白斑がないし、結合板(翅の横から微かに見えている腹節)の模様が異なるので区別が付く。スカシヒメヘリカメムシは、この辺り(東京都世田谷区)でも少し奥の藪や草原のある所へ行くと、タデの花穂等に集っている最普通種である。しかし、アカヒメヘリカメムシは少ない。それが住宅地のど真ん中にある我が家に居たのだから少し驚いた。
アカヒメヘリカメムシの顔.花粉が沢山付いてよく見えない.
セイタカアワダチソウが虫媒花であることが良く分かる
(2007/10/20)
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10月中半を過ぎて、我が家の庭に来る虫の種類はごく少数に限られてしまった様だ。しかし、前述の「少し奥の藪や草原のある所」へ行くと、まだ、実に多くの虫が見つかる。そんな訳で、最近は
もう一方のWeblogの更新に忙しい。このWeblogの更新が無い日には、その「もう一方」を更新している可能性が高い。