今、ウメの青軸の花が見頃である。青軸と言う名前は、当年枝が次の年の春まで緑色をしているから付けられたのだそうで、細かい品種名ではなく、品種群の名前らしい。先日紹介した枝垂梅も、次の年まで枝が青いから青軸の1種らしい。青軸性枝垂梅と言うのだろうか。
以下は、1月12日に掲載した「ウメの蕾」の4枚目に示した蕾の生長過程である。
1月12日の12日後(2008/01/24)
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更に6日(2008/01/30)
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更に7日(2008/02/06)
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更に11日(2008/02/17)
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1月の上旬ではつぼみの膨らむ速度が遅いが、2月に入るとかなり急に膨らんで来るのが分かる。その1週間後には開き始めた(下の写真)。
1月12日のまだ少し硬い蕾から開花するまでの間に、芽鱗や萼の色に変化はない。右の蕾は、膨らむにつれて、上を向いていたのが次第に側の方へ変化しているが、左の蕾には角度の変化は見られない。
上の写真に示した蕾より、その上にあるのが先に咲いてしまった(2008/02/23)
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この梅は、庭の整備をしたとき、花が綺麗だと言うので買ったものである。確かに普通の梅よりも少し華やかである。良く見てみると、一重ではなく二重であった。茶花には使えない。茶人であった祖母が生きていたら、「無用の物を買った」と怒られたに違いない。
正面から見た青軸の花(2008/02/23)
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実は殆ど着かない。予め、売り手のオジサンから聞いていたので、実が着かないのを承知の上で植えたのである。花を良く見てみると、雌蕊の発達が悪い様にも見える。しかし、白加賀の花と比較してみたら大差はなかった。調べてみると、ウメには雄性不稔が多いらしい。
昔の広かった庭には、梅の木が5本もあって、その内の2本には沢山の実が成った。梅干しから梅酒まで、みなその庭の梅から作ったものである。最近は梅干しの消費量も少ないので、3年に1度くらい作るだけである。梅酒も最近は余り飲まず、10年以上前に作ったのがまだ沢山残っている。梅の実が成っても、処理に困るのである。
咲き始めた青軸の花(2008/02/23)
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3月に入り、色々な草木の芽が急速に膨らみ始めた。後2~3週間もすれば、次々と春の花が咲き始めるであろう。