どうも我が家の様な周囲を舗装道路やコンクリートで囲まれた小さ庭は、真夏になると温度が上がり過ぎて虫達も逃げ出してしまう様である。昨年の今頃何を掲載したかを見てみると、やはりネタ切れになったり、ハダニやコナジラミなど、無理に探して見付けた生き物が多い。
今年はどうかと言うと、実は今ネタ切れ状態である。我が家の庭で虫達が一番多いのは、どうも6月らしい。6月の写真ならば、未掲載のものが少なからずある。そこで、画像データの整理も兼ねて、以前撮った写真を出すことにした。
・・・と言う訳で、今日紹介するのは昨年の6月に撮ったツヤヒラタアブの1種である。
ツヤヒラタアブの1種.ヤブミョウガの花粉を舐めている(2007/06/28)
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体長約5.5mm、ヒラタアブ類としてはかなり小さい方に属す。必ず翅を畳んで留まるので、肉眼的にはコハナバチの仲間と見間違え易い。
ナミホシヒラタアブや
キタヒメヒラタアブなどに少し似ているが、これらヒラタアブ族のヒラタアブ類は体にかなり毛があるのに対し、このツヤヒラタアブ族に属すアブは体毛が少なく、名前の通りツヤツヤしている。
横から見たツヤヒラタアブの1種.体毛が少なくツヤがある
(2007/06/28)
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ツヤヒラタアブ属(
Melanostoma)には6種以上が属す。例によって、情報が不足していて種は分からない。Internetで検索すると、顔面の地が白いものが多いが、写真のアブは地が白くない。「ツヤヒラタアブの1種」とするしか手がない様である。
中々敏感で真っ正面から撮れなかった.顔面の地の色は
光っていてよく分からない(2007/06/28)
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このツヤヒラタアブ、昨年の6月には屡々我が家の庭に現れたのだが、今年は一度も見なかった。今年は全体的にヒラタアブ類が少ない様に思う。アブラムシが例年よりも少ないのかも知れない。それはそれで結構なことである。
花粉を舐めるツヤヒラタアブの1種.どうもアブ類の口器は
美しくない(2007/06/28)
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アブが留まっているのは、ヤブミョウガの花。今年は今頃になって漸く咲き始めたが、昨年は6月にもう咲いていたと言うことになる。随分年によって違うものである。