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2009.08.29
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 一週間程前、一頭のルリタテハが庭にやってきた。少し大きめの綺麗な個体で、庭の中を飛び回りながら、彼方此方に少しずつ留まる。一見産卵場所を探している様にも見えたが、食草のホトトギスの葉に留まっても別に産卵行動をとることもない。ルリタテハはまだ紹介していないので、何とか撮ってやろうと思ったのだが、一枚も撮らない内に、道路の方へ飛び去ってしまった。

 その2~3日後、何気なくホトトギスの葉を見ると、葉の表面に何か小さい粒々が付いている。もしや!!と思ってマクロレンズで覗いてみると・・・、これは、紛れもないルリタテハ(Kaniska canace)の卵。直径1mm弱、彼方に一粒、此方に一粒、と言う感じで全部で5~6個を見付けた。やはり、あのルリタテハが産んでいったのだろうか。


ルリタテハの卵1
横から見たルリタテハの卵.直径1mm弱

ピクセル等倍(以下同じ)

(2009/08/25)


ルリタテハの卵2
同じ卵を上から見た

(2009/08/25)

 その3日後、ホトトギスの葉を見ると、卵が見当たらない。昔、カラスアゲハがサンショウに産んだ卵が暴風雨で吹き飛ばされてしまったことがあるので、或いは、先日のやや強い風で葉が擦れて卵が取れてしまったのかも知れない。そう思って見に行くと、卵の空いた殻が2つ見つかった。

 どうやら既に孵化してしまった様である。卵を超接写をして、卵の表面構造を見たかったのだが、空いた殻の写真を精緻に撮っても余り面白味がない。そんな訳で、普通の等倍接写した写真だけである。


ルリタテハの卵殻
孵化した後の空の卵殻

(2009/08/28)

 ホトトギスの葉っぱには、彼方此方に小さな穴が開いている。葉をひっくり返すと、小さな黒い固まりが見えた。ルリタテハの初齢幼虫である。体長は3mm強、卵直径の3倍以上ある。

 思ったより沢山居る。卵の殻は他に見つからなかった所をみると、孵化後に卵殻を食べるのが普通らしい。


ルリタテハの初齢幼虫1


葉裏を歩くルリタテハの初齢幼虫.棘が曲がっている(本文参照)

体長は3mm強.拡大画像はピクセル等倍(以下同じ)

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/28)

 実は、葉っぱをひっくり返すとき、丁度手を触れた位置の裏側に幼虫が居た。一瞬感じた柔らかな感触で手を止めたので、潰れることは無かったが、棘が曲がってしまった。写真の幼虫君、棘が曲がって余りカッコ良くないが、これは私のせいである。


ルリタテハの初齢幼虫2


葉裏の表面を食べるルリタテハの初齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/28)

 卵は葉表に産み、孵化した幼虫は裏側に回って、葉を表面から食べる。まだ、口が小さいので、葉を削る様に食べ、やがて穴が空く。


ルリタテハの初齢幼虫3


御食事中か御休み中か良く分からない

典型的な御休中は体を強く曲げる

(写真クリックで拡大表示)

(2009/08/28)

 此処まで書いたところで、幼虫の数を調べに行ったら、小型のヤドリバエがホトトギスの葉に留まっていた。まずい!!、非常にマズイ。幼虫はまだ小さいから、これに直接産卵することは無いと思うが、微小卵型のヤドリバエ(幼虫に直接卵を産み付けるのではなく、非常に小さい卵を食草に産んで、これを幼虫が食べることにより寄生する)の場合は若齢幼虫でも寄生される。早速、ホトトギスを切り、全部で6頭を飼育箱の中へ入れてしまった。


[追記]これらの幼虫は全て無事成長し成虫に羽化した。以降の記録は下記の通り。


   内   容     掲載日
  2~3齢幼虫    9月 8日
  4齢幼虫      9月18日
  5齢(終齢)幼虫 10月 6日
  前蛹、蛹と成虫  10月19日







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最終更新日  2010.12.04 10:45:23
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