ユグドラシル

郵政民営化に賛成・反対色々と意見はあるだろうが、賛成派の人達はここに書かれているような事を知っていていっているのだろうか？
更につけ加えていえば、郵政民営化をして成功した国は今のところどこにもないという現実である。それに加えてあんないい加減な法案では、やる前から失敗するのはちょっと勉強すればわかる事である。

それに加えて民営化されれば、国民生活には口座手数料の有料化や郵便料金の値上げといった福祉を圧迫するよう事が進行するのは避けられない。

私は郵政民営化に絶対反対ではない、だがユニバーサルサービスを行う事は、民間では、ほぼ１００％不可能である。もし可能であるというのなら、そんな魔法のような方法をご教授いただきたい。

郵政民営化とは別に特定郵便局については、法改正しなければならないだろう。だが根本的に民営化とは、別の次元の話である。

小泉総理について語るつもりだっのに随分と脱線した気がするので話を戻そう。
２・２６事件の時の総理大臣だった岡田啓介は「総理になると３つのものがみえなくなる」といっている。

第１に「金」である。
総理は職権で思う存分金が使えるから、金の価値がわからなくなる。

第２に「人」である。
しらずしらずのうちに取り巻きができて、総理にさからう情報は入ってこなくなる。その結果は真実が陰に身をかくしてしまう。

第３に「国民」の顔がどちらを向いているのかわからなくなる。
そして「この３つめがわからなくなったときに総理大臣はのたれ死にする」と言いきっている。

それを予防するには「すぐれたジャーナリストを絶えず傍に置くこと」を、これも総理をやった池田勇人がすすめている。
つまり、総理たるものは、フォーマルな情報網だけでは不十分で、インフォーマルな情報網ももってないと判断を誤るということである。


さて今回の小泉さんの解散劇、くしくも岡田啓介のいった３条件にピタリと合致するが、やはり結果はいわずもがなであろうか？

それともまだ小泉流の２枚舌で、国民を騙し続けられるだろうか？
今回の選挙は日本の民度を問う選挙になるだろう。