カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル 田中康夫氏長野県知事に
2000(平成12)年10月15日 8年前のこの日、作家の田中康夫氏が長野県知事選に勝利し、初当選を飾りました。長野五輪後の不況の中で、県財政の赤字が重くのしかかり、箱物行政に対する県民の不満が爆発した結果でした。この流れに乗った田中氏は脱ダム宣言で、ダム建設の見直しを公約として当選しましたが、地方の土建業界と連なる保守派の多い県議会と対立、やがて議会は田中知事に対する不信任決議を可決して、知事方針の撤回を強引に迫ってきました。 このあたりの様子は、まるで政治ごろによる脅しのようにも見えました。田中知事はこの窮境を世論の動向を知るチャンスと捉える逆転の発想で、自ら辞職して、再度知事選に立候補する道を選んで、事実上の田中知事に対する信認投票であるかのように、位置づけることに成功したのです。 こうして大差で当選すると、さすがに今度は議会もやたらに反対ばかりする理由には行かず、ダム建設は凍結されました。 しかし、時間の経過と共に田中知事の政治手腕には疑問符がつき、氏の中央政界指向など、軸のブレル政治姿勢に、県民の不満は募り、任期満了後の知事選」では、対立候補に敗れ、知事の椅子は、再び旧勢力の手に戻り、折角凍結されたダム工事も、次々に再開されることになってしまったのでした。 なんだかなぁという感じですが、長野の事情に詳しい、ブログの仲間の皆さんに、知事の功罪や昨今の事情を追加していただけることと思います。 ザビ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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