20トンカラリン･菊水

こう見えてもその昔、、、真剣にあこがれていた夢があった。

考古学者たい。

田舎には古墳が多く、多くの古代史に夢を抱いた少年時代じゃった。

簡単にトンカラリンの紹介。

熊本県玉名地方に「トンカラリン」というところがある。

江田船山古墳の一画。

トンカラリンは

　水路・・・はたまた古代遺跡か？

トンカラリンは、いったい誰がいつ何のために作ったのか、古老の

あいだにも「昔からあるコウモリ採りの穴」程度の記憶しかなく、

これにまつわる民間伝承も一切ない。

今では随道遺跡全体をトンカラリンと呼んでいるが、もともと構

造や大きさの違った五つのトンネルが連なって遺跡を形作っており

トンカラリンの穴もそのうちの一つで石が穴の中に落ちるときの音

からこの名があると言われている。

穴の中に石ころを投げると、トンカラリンて言うたとですよ。

要は洞穴。

ここに友達数名と、探検ごっこの延長と夏休みの

自由研究として調査？に乗り出した。

誰が先頭に立つかでもめた。

穴は幅が一人ずつ一列にしかとおれん。

ライトだけ持っていったね～。

どんどんいっても真っ暗でな～んも見えん。

ここがどこか現在地すらわからんごつなる。

しょせん勢いだけの探検ごっこ。

だーれも口聞かん。

穴はどんどん狭くなっていく。

な～んかさっきから、サワサワ・・って聞こえるような？？

聞こえんような？？

「なんか聞こえんや？」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

前しか照らしとらんじゃったライトば、上に向けた。

その時、

黄金色の

5センチほどの

ムカデみたいな

虫が、びっしりうごきょった。

無数の虫が、、、ムシムシ虫！！！！

天井の岩肌にびっしり、すきまなく！！！

貼りついて・・・エイリアーーーーーーン！！！

背筋が氷ついた。

頭ん中、まっしろ！

「ぐぅわぁあ～～～～～～！」

あとは脱兎。

逃げた逃げた。

穴のなかはひゃ～っとしとったつに一気に汗、汗。

ありゃたまがったねぇーー。

” げじげじ”と呼んでいた虫だった。

そのころ、”げじげじ”のあたまん上に落ちたならハゲて

髪の生えんて噂じゃった。

生きた心地せんじゃったばい。ほんなこて。

あの時の恐怖感だけは今でん鮮明にのこっとる。

帰って、親父に報告したら

「馬鹿が、てれっとしとるけんた！」

てれっとしとらんてちゃ同じこったい（怒）

なんが、てれっとか！（てれっと＝ぼんやりしてる）

まさに、インディージョーンズ（九州版）？

とにかく山と川だけであとはな～～んもなか。

だけんそぎゃん遊び？しかなかった。

ちなみに自転車はヘルメット着用、坊主。

車んこんてちゃ・・・・ヘルメット！

今、周辺は古墳公園として立派に整備されとるたいね。

つり橋、立て穴式住居、かまどのある古民家。

夏にはたいまつ行列。

卑弥呼の時代の装束で・・・幻想的な古墳祭り。

昔とは変わってきたばい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暑い夏の日の回想から。

方言広場

風景

ＴＯＰ

うまかもん

ＮＥＸＴ⇒