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またしても主役交代の新国立「カルメン」。でも・・・ドマシェンコも好きなわけではないので、まあ私的には期待度は同程度。
【指 揮】ジャック・デラコート 【演 出】鵜山 仁 【カルメン】マリア・ホセ・モンティエル 【ドン・ホセ】ゾラン・トドロヴィッチ 【エスカミーリョ】アレキサンダー・ヴィノグラードフ 【ミカエラ】大村 博美 【スニガ】斉木 健詞 【モラレス】星野 淳 【ダンカイロ】今尾 滋 【レメンダード】倉石 真 【フラスキータ】平井 香織 【メルセデス】山下 牧子 【合唱指揮】三澤 洋史 【合 唱】新国立劇場合唱団 【児童合唱】杉並児童合唱団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 別にカルメン役がマリア・ホセ・モンティエルでも悪くはなかった。こういう‘太め’声が好きでないだけ。しかし、なかなか美しい人で、幕間におじさまたちが、「色が白くて北欧の歌手みたいだ」とか、私にはあまり興味のない会話をしてらした。男性歌手の外見で評価が変わる私をいつも批難するけど、同じじゃないの・・・と内心思う。 ゾラン・トドロヴィッチは頼りなくなく(?)、りっぱな(!)ドン・ホセだった。それでいいのか?という葛藤は多少あったけど、破綻はないし、カルメンがああならホセもこれでいいような気がしていた。 なんだか愛憎どろどろでなく、自分の主張をしっかり通す見栄えのいい2人の主役。 ミカエラの大村さんの声もすばらしい。 しかし、私の事前期待のほとんどはエスカミーリョのヴィノグラードフ!!! 先般のベルリン国立歌劇場「ドン・ジョバンニ」のマゼットだった。そのときに目を付けたのに、そんなに拍手をもらえてなくてガッカリした。今日のエスカミーリオも低く響く声が素敵。(写真中央) ハンサムというより可愛いという顔立で、欲望でギラギラ・・・というわけではない。やっぱりどこか今風でさっぱり系。そこが大きなブラヴォをとるほどになれない原因かしら。私はあの声、すごく気に入ったのだけど。 あとは思ったより日本人の脇が充実していた。斉木さんのスニガも押し出しがよかったと思う。 演出は・・・新演出の割には新味がない。悪くはないけど。 平凡すぎて退屈し、風邪薬漬けの今日はついつい眠気を催す。 ただ、ホセとエスカミーリョの戦いなどは迫力があり、大抵のオペラのときの情けない立ち回りと一線を画していた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.02 01:38:38
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