ちゃむのバレエとオペラ観劇日記
|
『舞姫タイス』 (白水Uブックス) アナトール・フランス (著), 水野 成夫(訳)
|
[ 09本を読む ]
|
オペラ「タイス」で、結局あの後どうなるんだろう・・・と気にかかり、アナトール・フランスの原作を読んでみることにした。
舞姫タイス
もちろん、原作とオペラは似て非なる話になることは多いのだけど、原作はタイトルロールのタイスより彼女を導いた修道士の方が主人公。
オペラは、遊女タイスが信仰に目覚めて、立派に帰依して、最後には宗教的な喜びのうちに神に召される。
そこまでで、ストーリー展開のほとんどが終わるわけで、最後に修道士がタイスへの愛を自覚し彼女にすがりついたので、私は「可哀そう・・・」と思ったわけだけど、原作はタイスが女子修道院に入ってしまったあとが長い。
彼女への欲望を抑えるため、激しい苦行を行い、そのあげくやっと自分が欲しいものに気付いたあわれな修道士。
なんだか生臭くて、人間くさくて、ずっと共感はするのだけど、絵的に全然美しくないので、原作ままではオペラにはならないだろうな。
オペラって虚構の上のさらなる虚構なのね、と今更思った次第。
この記事のトラックバックURL:
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/abc0012009/diary/200901300000/4a099/
|