カテゴリ:09オペラな日
今年度の大きな引っ越し公演と言えばこれくらいなので、首を長くして待っていました。
指揮:ダニエル・バレンボイム 演出・舞台装置:フランコ・ゼッフィレッリ 振付:ウラジーミル・ワシーリエフ エジプト王:マルコ・スポッティ アムネリス:エカテリーナ・グバノヴァ アイーダ:ヴィオレッタ・ウルマーナ ラダメス:ヨハン・ボータ ランフィス:ジョルジョ・ジュゼッピーニ アモナスロ:ホアン・ポンス 使者:アントネッロ・チェロン 巫女:サエ・キュン・リム ミラノ・スカラ座管弦楽団 /ミラノ・スカラ座合唱団 プリンシパル:サブリナ・ブラッツォ、アンドレア・ヴォルピンテスタ ソリスト:ピエラ・ペドレッティ ミラノ・スカラ座バレエ団 東京バレエ学校 メタボな主役2人(ウルマーナ&ボータ)は、声はなかなか通っていた。 惜しいのは、ボータが「清きアイーダ」の最後で決められなかったこと。 4日はファルセットで終わったと聞いていたが、今日は一旦Cに上げたように思うが、ファルセットにもできず墜落。。。 この後は調子が回復して、なかなか美声だワと称賛する気持ちが湧いてきた。 そういうボータを聞いていたら、「清き・・・」はわざとファルセットにしようとして上手くいかなかったかなとも思ったのだが、4幕でもムリヤリ高音に上げようとしてかすれていたので、もともと高音部が苦手なのかも。 ウルマーナは、声は結構出ているのだが、なんかこう華がない。 アイーダという役のせいだろうか。 ホアン・ポンスは客席の受けはすごくよかった。 ピンチヒッターのグバノヴァのアムネリスは、思ったより健闘していてホッとした。 私はやっぱり今日の主役はオケと合唱だったと思う。 ほんとに上手い。 特に、厚みのあるスカラのオケの音を聞いていると、こういうオケを抱えているからスター歌手にも強気なマネージメントをするのかしら・・・と勘繰ってしまう。 これがムーティなら、イケイケなヴェルディにしてくれるところで、それは私的には大好きなのだけど、バレンボイムのコントロールされたヴェルディも悪くない。彼に抑制されたオケの弱音も美しかった。 ダンサーはサブリナ・ブラッツォとアンドレア・ヴォルピンテスタ。 2人とも美しい肢体で、ワシーリエフの振付が強烈な印象を与える。 ロベルト・ボッレが来てくれたら、‘S席でかぶりつき’(ちょっと下品?)を画策しただろうけど、お財布のためにはバランスのいいところだったかも。 子どもには過酷な振付だったと思うけど、東京バレエ学校の生徒さんたちは、ちゃんとこなしてして、これは幕間でも評判だった。 ゼッフィレッリの演出は、新国立の舞台を何度も見た目では、これも思ったより落ち着いた印象を受けた。馬とかが舞台に乗らなかったからかも(笑)。ただ、‘アクーメン’という巫女を登場させたのに、その演出意図はほとんど伝わらなかったように思う。 今回の「アイーダ」は大勢の人間が舞台に関わるので、楽屋に出演者が収まりきらないと見え、2階の奥のホワイエ部分はカーテンと看板で仕切られ、臨時楽屋になっていた。 衣装を付けた人が休憩中もうろうろしていて、ちょっと楽しかった♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.07 00:44:16
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