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【ハッシウム】Hassium
▼元素記号Hs。原子番号108。超ウラン元素の一種,超アクチノイド元素の一種。原子量273。半減期22秒。 名前の由来=ドイツの州名ヘッセンのラテン語名ハッシアに因む。 発見年=1984年。発見者=ドイツのミュンツェンベルク,アームブラスターら重イオン科学研究所(GSI)の研究チーム。鉛に鉄イオンをぶつけて作った。オットー・ハーンという化学者・物理学者の名前に因んで命名しないかとGSIは化学記号を登録する立場にある化学連合から提案されたが,これを受け入れなかった。オットー・ハーンはリーゼ・マイトナーというユダヤ系の女性物理学者と共同研究していたが,ナチスの台頭でマイトナーはドイツから逃れた。1944年,ハーンは単独でノーベル賞を受けた。ハーンは核分裂の発見者だから元素の名前に採用されてもおかしくないはずだがGSIはそうしなかった。リーゼ・マイトナーという女性化学者の生き方は,当時,あちこちの分野が女性立ち入り禁止だった時代でパイオニアそのものだ。リーゼ・マイトナーのような人が日本であまり知られていないのはもったいないことだ。 用途=研究用。 ◆出典 SIIの電子辞書「SR-G8100」:広辞苑第六版,新漢語林。 富永裕久『図解雑学 元素』2005,ナツメ社。ウィキペディア。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2011 10:27:38 AM
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