
ちょっと怒涛の一週間。
先週の新潟仮設住宅の調査から、三重の実家への帰省と合間を縫って、12月の研究発表要旨の執筆。帰省前日には、冷たいスイカを食べすぎたせいか、茶ぶちウサが食欲をなくして、病院いき。
幸い点滴を打ってもらってなんとか回復。一日遅れで福島を出発。
7日から9日までは新潟長岡市での中越地震仮設住宅居住者への聞き取り調査。
無事に終了しました。
でも、暑かった!!
焼けましたねー。調査焼け。腕と顔が真っ黒。
でも今回は仮設住宅の集会所を休憩場所として提供していただいた。
集会所では毎日のように企画が行われていたり、夏休みの子どもたちが遊びに来ていました。
狭い仮設住宅。
一人住まいの高齢者も多い。
そんななか、涼みをかねて集会所に来てくつろいでられた。
約30名の調査隊は、各二名ずつで120名以上の方から聞き取りをさせていただいた。
「仮設の住み心地は?」、「復興・帰村のめどは?」
一軒で一時間半から二時間かけてお話を聞く。
すでに帰村されて空き家になった仮設も少なくなかったから、昨年を上回る方から話がうかがえてホントによかった。
私が三日間聞き取りをしたのは、山古志の中でも全壊家屋が最も少なかった地区の方たち。
ほとんどの方が、9月から11月にかけて帰村の予定。
でも、全壊率の高かった集落を聞いてまわったグループの話では、帰村のめどはほとんど立っていない様子。
家庭の収入や、年齢によっても帰村、転居、農業や養鯉業の再開に差が出てきている。
月収も月三万円の年金だけという方も多い。
復興公営住宅は、村の2000人弱の人口に対してわずかに20戸!
それも山古志の大変不便な場所にできるそうだから、入居希望者自体が出るかどうかが心配。
形だけの「復興」策など何の役にも立たない。
今回の調査でよかったこと。
昨年話を伺った方たちからもう一度お話が聞けたこと。
83歳のおばあちゃん。
もう10年も前になくなったおじいさんの写真を仮設の部屋に飾り、困ったときには
このおじいさんに話して相談すると言ってられた。
畑で作ったナスと立派なズッキーニを山ほどいただいて帰ってきた。
仮設で理容店をなさっているご夫婦。
奥さんは、大変元気な方で商工会でもがんばってられる。
いつもお客さんの髪をセットしながら、いろんな話を聞かせていただく。
養鯉業のほうも無事一部再開されたとのこと。
ご主人は鯉の話になるとほんとうに目が輝く。
山古志の方たちのパワーに励まされる。
「役場は頼りになんないからね」
57歳のお母さんはりっぱな息子さんが三人もおられる。
家族みんなで帰村への準備。
山古志の家には今、大工さんが入っているから打ち合わせに行くのも大変とのこと。
昼食にもどった集会所では、料理教室が開かれていました。
「人が少ないから一緒に作りません?」
普段は料理なんてしたことないという私たちの若いメンバーも、包丁を握って
今日のメニューは「夏野菜のカレー」。
作るのも、村の人たちと一緒に食べるのも楽しかった。
2000人の村の方たち。
一人ひとりに復興への道とそれに伴う不安と希望がある。
全村避難地区の復興政策の検討・提示というのが今の私たちの研究テーマですが、
とにかく3年、5年、10年と山古志の人たちとともに歩んで、そのそばにいて復興の様を一緒に見届けていきたい。
すこし落ち着かれる秋口にはもう一度、今度は山古志のほうに入ってみよっと。
棚田に映える紅葉がきっときれいにちがいありません。