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コンサータ錠
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1179009G1022_1_02/ 塩酸メチルフェニデートを成分とするリタリンの適応症がナルコレプシーのみとされ、代わって同じ塩酸メチルフェニデートを成分としその徐放剤(浸透圧を利用…ゆっくり溶けて長時間効く)であるコンサータが小児期のADHDのみを適応症として承認される過程には、まあいろいろあったようだ。 だが、結論を見ると、誰が何の都合でそういうことにしたのか? かなり疑問に思うよね。 一番大きな疑問点は、「小児の」「ADHDのみ」を適応症とするという点だ。 そして、6歳未満の幼児、及び13歳以上の小児および成人の安全性は確立されていないとしている点だ。これは、要するに国内では7歳ー12歳の臨床成績しかデータをとってませんということなのだが、やるならなんで13歳以上もやらない? やらないならなんで徹底してやらないことにしない? 7-12歳といえば要するに小学生である。小学生への適用のみ試験したということは、要するに小学生にのみ使おうとはじめから意図しているのである。あのなー、学校制度の区分けで勝手に使用目的を決めたのは誰やねん? 13歳になったら、突然ADHDが治るわけではないしー。 しかも、7歳から12歳までの臨床成績を評価したのは、親と教師で、本人ではないしー。いい感じか、イヤな感じかは、本人に聞かんかーい。なんで13歳以上については、本人にも周囲にも効果を聞かずに、7-12歳だけ親と教師に効果を聞いたのか。つまり、ADHDの小学生をコントロールする都合なのか??? また、ADHD以外の症状の場合、多動性がなく周囲が困っているわけではないから、コンサータをほしがらずに本人が気力で(?)なんとかしてねーということか。また成人の場合は、学校のような強制的な集団生活で周囲に迷惑をかけるというわけではないから、ADHDでも本人や身内が不適応に耐えて、自分らでなんとかしてねーということか。 ええっと、これをまとめると「本人の生きやすさのために勝手に使うのはいけません、でも社会的コントロールの都合では同じものを用います」ということですよね。 ほんまにご都合主義やなー。 (自分で決められる年齢の子供や成人には処方できません。親や教師が決めることの多い小学生には処方しますっていうのは、すっごい、いかがわしい感じがします。) ある薬を用いるか用いないか決めるのは、大原則として本人である。本人がそれを決めるために必要な情報をできるだけ多面的に集めて本人に説明し、それで本人がどうするか決めたらいいんである。本人の判断能力が疑わしい場合にも、本人にとってどうなのか?を、周囲ができるだけ(本人から)聞きとったり、察したり、とことん悩んだりして、本人と一緒に決めたらいいんである。 医療というものは基本的にそうであるべきなのに、そうなっていないことは、どこを切っても金太郎飴のように見えてくるわけだが、コンサータの一件を通しても、やはりそのことが見えてくるということですなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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