コットンのやさしい気持ち
今週目出たく寄付が決まり、来年から、インドのコットン畑で働く女の子を支援するプロジェクトがはじめられそうです!!!!(心からパチパチ)それを記念し(!?)、今日は詩を公開します。(すごく嬉しいときやくやしいとき、岩附は詩人になります)この詩は、「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトhttp://acejapan.org/cotton/をはじめるにあたって、コンセプトを考えていたときに出てきた詩です。最近お花屋さんでも売っている、枝についているコットンのひとつが語っているイメージで、読んで下さい。~コットンのやさしい気持ち~僕はインド生まれのコットンボール。アンドラプラデシュ州のコットン畑で、メリシという女の子に摘まれた。僕を摘んだメリシは、13歳。8歳から5年間、家族を助けるために働いていた。女の子は結婚するために持参金を持っていかなくちゃいけないから、自分でそれを稼ごうと、たくさんの女の子がコットン畑で働いている。1日にもらえる金額は30ルピー(150円)。休み無く、農薬にさらされて働いたメリシは、体を壊してしまった。貧血がひどく、手術を受けても回復しなかった。いまメリシは、僕をしっかりと握ることさえ、できない。僕は悲しい。たくさんの女の子たちが過酷な労働をしている。その安い労働で、利益を得ている人たちがいる。僕は畑からジン工場にうつされた。天日干しにされ、がくや種を取り除かれ、綿となる。たくさんのコットンボールたちと僕は合体する。でも僕はここからどこに行くのか、わからない。どんな製品になって、どんな人に使われるのか、わからない。僕は知りたい。僕は誰のために、そして何のために、この世に生を授かったのか。僕は知りたい。メリシを苦しませるために生まれたの?それとも、誰かを喜ばすため?オーガニックコットンという種類のコットンがあることを知った。農薬の使う量を極力減らしているから、メリシのような健康被害を与えることもない。化学肥料ではなく、自然の栄養たっぷりの土で育ったオーガニックコットンはなんだか活き活きとしているように見える。オーガニックコットンたちは、それぞれ取引先にひきとられ、オーガニックコットン製品になっていく。僕はうらやましい。地球にも、子どもにも優しいオーガニックコットンに、僕はなりたい。