ISO26000セミナー
昨日ISO26000のセミナーに参加しました。この新規格が従来のISO14000などと違う点は、●第三者認証を前提としておらずガイドラインである●マルチステイクホルダーで作成されている(時間がかかる)●企業のみならず全ての組織のSR(Social Responsibility、社会的責任)に言及このSocial Responsibilityについては基本的にコアビジネスを対象とし、バリューチェーン全てを対象とするとしています。人権、労働面だけではなく、環境も含み、またいわゆる社会貢献のようなフゥランソロピー活動を除外するものでもありません。昨日IDTF議長のハンクスさんから聞いて驚いたのは、ロビー活動です。このISO26000の中身や、これそのものの位置づけについて反対している国や機関が、書簡をダイレクトに送ってきたり、他の国に反対するようロビー活動をしていたり、かなり政治的な活動にまで発展しているとのこと。驚いたのは、国連グローバルコンパクトの国連事務局が、本文に言及されないのではれば、付属書にも入れてほしくないと、書簡で知らせているとのこと。United Nationsと堂々と書いてあるレターヘッドのついた手紙をスライドで見せてくれましたが、なぜそんなことになってしまったのか、かなり驚きました。ISO26000のCD(Commiitee Draft)についての議論を行う会議が幕張で今日から開催されるということで、そこに参加するために各国から来日しているため、昨日はその後すぐILOでも同じテーマのセミナーがあり、ILOのご担当者が発表されていました。残念ながらこちらはそのあとの用事で途中退席せざるをえませんでした。ISO26000、今後も要注目です!