心に残ったことば萬寿 久保田 いつの世でも、特にこのごろのように激しく動く 時代では、古い世代と新しい世代との感覚のちがい が大きく、なかなか一致点が探しにくい。 どんなに激しく変わっても、一貫しているだろう 日本人の育てて来た感覚の本質みたいなものはない だろうか。 わざわざ古風な造り方で若い人達にも向く香味を 探してみたが........。 この酒なら一致点が得られまいか。 創業時の久保田屋の名を冠する萬寿久保田。 新潟米使用・精米歩合35% 純米大吟醸酒 嶋 悌司 人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま) 中国の北の方に占いの上手な老人が住んでいました。さらに北には胡(こ) という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。 ある時どういうわけか、その老人の馬が北の胡の国のほうに逃げていってし まいました。この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので近所の 人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。ところが老人は残念がっ ている様子もなく言いました。 「このことが幸福にならないとも限らないよ。」 そしてしばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれ て帰ってきました。そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首 を振って言いました。 「このことが禍(わざわい)にならないとも限らないよ。」 しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいま した。近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と 言いました。 「このことが幸福にならないとも限らないよ。」 1年が経ったころ胡の人たちが城塞に攻め入ってきました。城塞近くの若 者はすべて戦いに行きました。そして、何とか胡人から守ることができまし たが、その多くは戦いで死んでしまいました。しかし、老人の息子は足を負 傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。 この話は、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に書かれています。 「人間万事塞翁が馬」の「人間(じんかん)」とは日本で言う人間(にん げん)の事ではなく、世間(せけん)という意味です。「塞翁」というのは、 城塞に住んでいる「翁(おきな)=老人」という意味です。総合すると、 「城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍へ、また禍から福へと 人生に変化をもたらした。まったく禍福というのは予測できないものである。」 という事です。 They say they built the train tracks over the Alps before there was a train that could make the trip. They built it anyway. They knew one day the train would come. " Under the Toscun sun " ジャンル別一覧
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