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屋敷しもべ妖精の下僕

屋敷しもべ妖精の下僕

自立支援(阻止)法その2

2005/10/31国会衆議院本会議 野党反対討論つづき
文中のカッコ内はおバカなtarantini78が分からなくて調べてくっつけた注釈

【笠井 亮】(日本共産党)
わたくしは日本共産党を代表して、政府提出の障害者自立支援法案に断固反対の討論を行います。

最大の理由は障害者の福祉サービスに、定率一割の応益負担を導入するものだったからであります。障害者の基本的権利である食事や入浴、コミュニケーションや移動などのサービスを、利益として負担を求めれば、重い障害者ほど重い負担が強いられることになります。負担上限などで配慮したと言いますが、施設入所で手元に残るのは月額二万五千円、グループホームや通所施設ではわずかな工賃さえ上回る利用料負担で、生活費が残る保障はありません。

しかも、本法案は精神通院などの公費負担にも応益負担を導入しています。障害者に必要な医療を妨げ、健康状態の悪化を招き、命をも脅かすことは明らかです。さらに障害程度区分の検証もなく、200を超える重要事項を政省令に委ねています。サービスの抑制は必至であります。

本法案による障害者の負担増は、政府試算でさえ年間700億円にもなり、所得保障もせず、「サービスは利益だ」などと重い負担を強いるものであります。これでは自立したくても自立できない。これが多くの障害者の痛切な声であります。まさに障害者の自立と社会参加に逆行し、人権を真っ向から否定するものにほかなりません。

なお応益負担を導入しないこととしている民主党案には賛成です。最後に、自立支援の名の下に、障害者にまで痛みを押し付け、社会保障を根底から覆す小泉内閣は断じて許されません。今、世界の流れに沿った、真の障害者自立支援と社会参加を促進する抜本的施策こそ必要だという事を強調し、討論を終わります。
(3分)


【阿部知子】社会民主党
社会民主党、市民連合を代表して、政府提出の障害者自立支援法案に反対、民主党提案の障害者福祉法の一部を改正する法律案に賛成の立場から討論を行います。

「わたしたちのことを抜きにわたしたちのことを決めないで」そういう障害者の必至な声をかき消すように10月28日午後4時35分、委員会において可決されたこの障害者自立支援法は、本日この場の本会議採択に附されております。

二年前に発足した支援費ではすでに財源不足、あるいはサービスの地域間格差が、あたかも障害者のワガママや、あるいは強すぎる自己主張の結果として語られ、今回の自立支援法においては公平公正を謳い文句としながら、障害者本人の声をまったく聞くことのない評価委員会が発足いたします。

スウェーデンではサービス利用に関してそこなう、障害者はすべからくその自らの希望をそこに聞き入れられねばならない、という法律があることに比して、なんとわが国の障害者施策の遅れたところでありましょうか。

そればかりではありません。応益負担を第一とする本法案では、ただでも所得の少ない障害者、ますます困窮が目に見えております。さらに扶養義務を外すと言いながら、そのご家族は収入や貯蓄のすべてを吐き出すまで個別減免はされず、それでは家族の困窮のみならず障害者の願ってやまない家族からの自立はまったく保障されません。

さらには障害者基本法13条に述べられた所得の保障は、1986年障害年金の発足以降いっかな(=どのようなことをしても)充実することなく、本日のこの法案の成立によって、ただでも少ない所得の中からさらにサービス利用料と称してお金をとっていく、本当に憲法25条の最低限の生活すら保障されない悪法だと思います。

OECD諸国中(※現在加入は30ヶ国)、わが国の障害者施策に関わる費用はもっとも少なく、なおかつ質も最低のものであると思います。加えてこのたび障害者の自立支援医療として、精神障害にかかわる32条、更生医療、育成医療すら削除され、生存の危機がここに不安として、障害者の中に拡がっております。

本法案は、障害を当たり前のものとして共生を図ろうとする新たな時代の価値観に逆行するばかりか、急速に進行する少子高齢化社会の活力を削ぐ、まさに稀代の悪法であり、その成立には断固反対し、真の障害者自立に向けて差別禁止法、あるいは地域でのサービス基盤の特別立法に、党として全力をあげてたたかっていくことを表明して、わたくしの反対討論を終わらせていただきます。

(5分)

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もっと悪法を知りたい方々へ

民主党提案の障害者福祉法の一部を改正する法律案を提出した山井(やまのい)和則
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