きょうのできごと-azumi-days-

「ピーチガール」/ 　上田美和

第80回　「ピーチガール」/ 　上田美和

ストーリー　　：★★★★☆
メインキャラ　：★★★★☆
サブキャラ　　：★★★★★
絵のうまさ　　：★★★★☆
リアルっぽさ　：★★★★☆
作者のこだわり：★★★★★
イケメン恵まれ度：★★★★★★★★
女のタチ悪さ度：★★★★★★★★★★

総合ポイント：86点　

高校生の頃、かなりハマったのが「ピーチガール」。
全18巻と少女漫画にしては、かなりの長期連載でした。

以下、適当解釈のあらすじ。
主人公・ももは中学時代、水泳部だったせいで肌が地黒で「ガングロ」の女の子。
彼女が恋するとーじは「自分より色の白い子がいい」というので、
日ごろからUVケアなど人一倍、肌を白くしようと頑張ってきた。
そんなももには困った友達がいた。
自分のやることを何でも真似してしまう子、さえだった！
さえは、ももが新しく買ったもの、持ってるものをみんな真似してしまう子だった。
それはももに対する憧れなどの類ではなく、ももより目立ちたいから。
誰よりも目立ち、誰よりもかわいくいたいさえは
ももの欲しがるものを先に手に入れなければ気がすまなかった。
ももがとーじを好きだと知ると、さえはとーじを自分に振り向かせようと
必死で策略を練ります。
が、ももは簡単にへこたれないし、とーじも（一時期疑いはしたが）ももを信じていて
なかなかさえの思い通りになりません。
そして、ももととーじはつきあいだすのですが、
さえの策略により、アイドル・ジゴローともものラブホでの写真のネガをかたに
とーじはももに別れを告げ、とーじはジゴローとつきあうことにします。
ネガをバラまかれないために、ももを守るために、とーじはももと別れたのでした。。。
。
そんな事実を知らないももは、ショックで落ち込むが、
とーじとつきあう前から、ももを支えてくれた岡安浬（おかやすかいり）に次第に引かれていき
とーじへの思いから、迷いや葛藤の末に、ももはカイリとつきあうことになる。。。。。
以下長いので、カット・・・・。（カーソルを当てると読めます）
しかし、カイリには実は本当に好きな人がいて、その事実をももは知ってしまう。
それは保健室の先生である操だった。
そんな操は大学の同級生であり、カイリの兄である涼のことが好きだった。
カイリの兄・涼はゲーム会社で成功していく一方、マルチ商法もやっている男でもあった。
カイリの彼女を奪っては、付き合い、捨てていく男であった。
その涼にももはだまされそうになるが、カイリを信じ抜いた。
その代わり、、、さえが涼に惚れてしまい、マルチの手伝いをしたりAVに出させられそうになる。
それでもさえは、涼が好きでたまらなかった。
カイリはももと真剣に向き合うために、操とのことも決着をつけ、ももと向き合うことを決心した。
ももとカイリが旅行に行こうとしていた日、涼は、かつてだました男に切りつけられ、
カイリは病院に付き添う。
待ち合わせ時間になっても、何も知らないももの元に、カイリはやってこなかった。
ももは、二人の関係は終わったのだと判断する。
そこへ現れたのはとーじ。
ももは再びとーじに傾きだし、ももはとーじと旅行へ行く。
旅行先・白浪は台風直撃の悪天候。
カイリも操に促され、台風の中、白浪へ向かう。
土砂崩れの山をも登って超え、白浪に辿り着いた朝、カイリが見たものは
手をつないで駅のホームに立つももととーじの後姿だった。
カイリは2人に声をかけることはなく、一人、帰っていった。
再びつきあうことになったももととーじ。
周りからは調子のいい奴と思われ、一部の女子に嫌われだすが
カイリのコトバで、事なきを得る。
カイリ自身も、ももから手を引こうと思っていたが、もものことをあきらめられなかった。
そして、カイリは再び、ももを求める。
もちろん、とーじも、ももをゆずらない。
二人の男に求められたももは、、、、、、、
カイリではなく、とーじを選んだ。
こうして、とーじと結ばれるかに思われたももだが、とーじに抱かれることを拒んでしまう。
飛び出したももに、さえが告げたコトバ。
「身体は正直なんじゃん」
その一言で、今度こそ答えを選んだももは、カイリのいる海に向かった。
いっぽうカイリは海で、ももからもらった携帯ケースをなくしてしまっていた。
携帯ケースを落とし、サーファーに拾われて、取り替えそうとするが、海に投げられてしまう。
海に飛び込み、携帯ケースを見つけ出したカイリだったが、足がつってしまい溺れてしまう。
海に沈んでいくカイリ。
そこにかけつけたもも。
ももは海に飛び込み、カイリをひきあげるが、カイリは息をしていなかった・・・。
慌てて人工呼吸をももは施した。
ももの懸命な人工呼吸の末、カイリは息をふきかえたのだった。
今度こそ、ももは大好きな人と、カイリと結ばれるのであった。。。。。。


全18巻だけあって、長いのですが、読むと一気に読めちゃいます。
さえの小悪魔キャラのタチの悪さっていったらこの上ないですねぇ。。。。。
ここまで性格の悪い子っているのかな？って感ぢです（実際、いますが）。
でも、そんなさえも本性がバレて、みんなに嫌われちゃったり、
そこで誰かが助けてくれると途端に復活したり、、、、
ある意味、物凄く、等身大の『女の子』なんですよね。。。。

自分がいちばんカワイイって言われたくて、
自分だけを見てくれる人が欲しくって、
誰かの持ってるものが欲しくて
誰かが幸せそうなら、その「幸せ」が欲しくなる。。。。。

十代の女の子の思う典型的なパターンというか。。。。。


逆に、ももみたく相手を深く信じられたりするのってなかなかできないですよねぇ。。。


カイリなのか、とーじなのか、どっちなのかを考えさせられちゃう展開が続いていきますが
どっちかを好きなときは
そっち重視になってる分、「ママレ」よりイイんじゃないかな。
まー、私はカイリ派ですが（//▽//）
あんな人が現実にいたら、とんでもないことになりますけどねー。
私は惚れた相手を追い詰めてく女ですよwwwww（≧▽≦）

とーじもイイ奴には違いないんだけど
初期は、さえの嘘に全く気付かない鈍い奴だし（あまりに偶然すぎることに気付けって）
なんかももと海に行ったときは「抜け駆け」な気がするので（それは私がカイリ派だから？）
恋はできないかな。


そもそも、ももはなんで、とーじが好きになったんだろ？


まー、カッコイイ男の子二人に惚れられて、「どっちかを選べ」なんて境遇に置かれてるももの
贅沢な悩みに女の子は憧れちゃうんでしょうねぇ。


そんな都合のいい展開は、滅多にないですが・・・・。
（私は2人しか聞いたことないなぁ）


ももは純潔を守り続けたり、女として大事なものを持ってますよね。
最後まで処女だったわけで。
カンタンに明け渡したりしないあたり、好感が持てます☆

続編「裏ピーチガール」ではももとカイリはつきあい続けてくれているようで
なんだか嬉しいです☆
とーじはどうなったんだか。。。





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