「私にとって日本一のお店」とお客様に言われるように
これは以前に書いたブログの記事ですが、思うところがあって再度更新します。2年くらい前の話でしょうか。私のクライアントの社長さんの紹介で外資系の生命保険会社の営業マンさんが私に話を聞いてもらいたいと電話がありました。いわゆる紹介営業です。その営業マンさんは日本一を取ったということで企業イメージ広告にも使われた有名な人です。正直、大手の「日本一」という称号を業界の裏側を知る人間としては信用していませんでしたが、まぁ、条件が良ければクライアントさんの顔も立てて契約でもしようかと思っていました。がしかし、結局2度ほど私の自宅まで来て交渉されましたが、お断りました。条件としては、今入っている保険よりも良かったです。金額も。では、何故断ったのか、どうしてだと思いますか?まず1つ目は「遅刻」最初の訪問日。約束の時間を過ぎても姿も連絡も無く、少し時間が過ぎてから、その営業マンさんからは「前の訪問が長引いて連絡できませんでした」という電話が。そして、何十分後かに到着。しかも、汚れに汚れた高級外車で。最初の商談は遅刻はダメだし、車もキレイにしておくのが最近の新人営業マンでも犯さないミスでしょうよ。2つ目は「聞き逃し」最初の訪問日に家族の名前や年齢、性別、今の保険タイプなど事細かに質問されたので、しっかりお話ししました。そして、その営業マンさんはしっかりメモやパソコン入力をしてました。がしかし、数日後、「お子さんの年齢はおいくつでしたっけ?」」と私の携帯に電話が鳴る…。おいおい。そして、ダメ押しだったのが3つ目の「聞き間違い」オーダーメイドの保険ということで、後日、保険の提案書を持って来られて2度目の商談へ。その提案書を見ると、思いっきり子どもの名前と性別が間違ってあるんです(汗)ということで、2度目の商談も終わり、日を改めてすぐに「お断り」の電話を入れました。イージーミスが3つも続いて、大事な生命保険の契約を考える人はいるでしょうか?この営業マンさんを信用できるでしょうか?会社的に「日本一」を取ったとしても個人的に「日本一」に思えるかどうかは別問題なんです。「日本一」を語る家電量販店やスーパーなどあなたは「日本一のサービスだなぁ」と思ったことはありますか?おそらく大半の人が「NO」と答えるでしょう。というわけで、私は日本一の営業マンを断った貴重な人間になりました(笑)そこで何が言いたいかというと、中小店のみなさん、いくら自分の店の近くに「日本一」の店など大手が出てこようが「日本一」とか大手の肩書に惑わされることはありません。この営業マンの事例のように、日本一・大手=全国トップクラスのサービスということには当てはまらないのです。そして、昔に比べ地域の消費者がそこを「日本一のサービス・対応をしてくれる」という意識もだいぶ薄れてきています。賢くなってきています。だから、お客様に対してしっかり気遣いをしてサービスを心掛ければ日本一が出てこようが、大手が出店してこようが、関係ありません。私のコンサル先のお店も大手が間近にありますがぜんぜん売上げを伸ばすことができましたので。基本的な接客やサービス・約束事に心がけ、良い商品をしっかり提案していけば、「私にとって日本一のお店」とお客様に言われるお店になれます。そのことをぜひ肝に銘じて大手と戦っていきましょう。ローカル店はローカル店の戦い方をすれば絶対大丈夫ですので。自分の力を信じてください。広告マネジメント・プログレス