HQ防具PKの老後

真っ暗な地図。
バグじゃないよ。
地図がこんなふうに表示されるのは、
自分にナイトサイトがない時だよね。

うん、そうなんだ。
Fヒスロスで、裸で、ナイトサイト禁止で
黒閣下を倒そうツアー開催だ。
わしら裸で秘薬がっぽがっぽだから、
今のわしらに、出会えたPKは大もうけであろう。


真っ暗なダンジョンで、
わらわらとうごめくわしら。
わしら全体で一匹の巨大な夜光虫みたい。
うーん、なんて幻想的。
そして火エレがやたらと目立つ。


とか思っていると、
だんだんわしら細長くばらけてきて、
それがまるで
土の中でうごめいている
巨大な光るミミズに見えてきて、
ドン引きするわし。
あ～気持ちわるぅぅ。

とかなんとかしているうちに、
やはり、ここはきちんとはぐれておく。

迫り来るガーゴイル。
立ちはだかるヘルハウンド。
絶体絶命。
よし、ここは、EV召還だ！


たいまつったら、詠唱可じゃないから、
呪文唱えるたびに、まっくら。
そして、ヘルハウンドの一撃により２４。
さすが裸。
さすがレジなし。
さすが物理抵抗－１０。（←プロテクかけてる）

暗闇でこの状態で一人ぼっちだと
けっこう不安になる。
小さい頃に、夢中で遊んでいるうちに
ほかのお友達はみんな帰ってしまって、
その上、だんだん暗くなってしまって、
ふと気がつくととてもさびしくて
一目散におうちに駆けていった。
あれに似ている。

だから今も駆けて行った。
ようやく出会えたお友達といっしょに、
テレポ地帯に邪魔をされるのがいやで、
ずるをしながら、駆けていった。（←GMコールとかしないでください）


駆けていったわしを待っていてくれたのは、
お母さん！
じゃなくて、黒閣下。
古代龍と並びブリタニア三魔とも呼ばれる
つおーいつおーい黒閣下。（←残りの一魔は忘れた）

暗闇に黒閣下。
非常に危険である。
気がついたときには、
わしの目の前にいるのである。


善戦むなしく（←一撃で死亡）
さくっと敗退。
さすがブリタニア三魔と称されるだけのことはある。



ああああああああああああ。

わしの荷物をルートしてやがる。
秘薬がいっぱい詰まったわしの、
赤くて、小さな、袋をルートしてやがるに違いない！！


急いで蘇生してもらって、
急いで黒閣下倒して、（←他の人が）
急いで黒閣下の死体あさるけど、
わしの秘薬袋がない！！（←むしろルート権がない）

きぃぃっぃぃ。
いったい誰だ！
誰がわしの秘薬袋を！！
わしの大切なめったに持ち出さない秘薬袋を
盗んだのは誰だ？！！

犯人は、≪福祉≫のだれかであろう。
他には考えられん。

よし、皆殺しだ。
≪福祉≫のみんなを皆殺しだ。
そして死体の荷物を探って、
犯人を突き止めてやる！
それしか犯人に行き着く道はあるまい！！（←多分聞けばいいだけ）

復讐の鬼と化すわし。
わしの力を見せてやる！！

急いで、
その奥にある
赤閣下部屋にまで行く。
駆けていく。
さっきまでは寂しさのあまり駆けていたが、
現在は激情のあまり駆けている。

赤閣下部屋で赤閣下のタゲを受けて、
赤閣下を連れ出す。
現在は、わしが赤閣下に殺されないために駆けている。


さあ行け、赤閣下。
わしの復讐が結実し、発現された存在として、
さあ行くんだ赤閣下。
わしの復讐の念の奥深さを思い知れ！
そしてわしの力を見せつけられてしまえ！！（←MPKerとしての力）


ちょっと力を見せつけすぎて、
わしまで死んじゃった。

しまった。
激情に駆られるあまり、
ちっとも周りが見えなくなってた。
＠反省。
ちゃんと見ていれば、
≪福祉≫のみんなに復讐するなんて、必要ないことが分かったのになあ。
ちゃんと見ていれば
わしだって、みんなだって、死なずにすんだのになあ。

幽霊になったら、
ようやく世界が見えるようになってきた。

もうちょっと自分のしてきたことと
自分を取り巻く世界を、
ちゃんと見よう（←全体に灰色）




こういうときには、
いつだってMPKとかしたくなるわし。
どうもすいません。
もう二度とやらないとか、ちっとも思いません。