犬の分離不安症! かわいがってしつけることが最良の治し方! ネット上には自称専門家の間違いだらけの治療法!
日頃おとなしい愛犬が留守番をさせると、ワルの限りをする。何故だと悩む飼い主が多い。飼い主の留守中に、物を散らかしたり、壊したり、トイレを所定外でしたり、近隣が迷惑するほどの無駄吠えしたり。ひどくなると、分離不安症という一種の心の病気になる。 留守番中の愛犬のいろんなワルは、飼い主と離れた不安を紛らわせる行為であり、飼い主への自分の不安を知らせる行為だ。その行為の意味を飼い主が正しく理解することが肝要だ。言い換えると、飼い主と愛犬との信頼関係が問題解決には不可欠だ。 昔、先代のパピヨンは単身赴任のマンションで、「お留守番」と言うと、わかったと言うように座って、飼い主の出勤を見送っていた。そのようにお利口さんになる前は、つまり、単身生活が始まったばかりの頃は、帰宅してみると、大小便を室内にしていた。飼い主が困るような場所に糞尿を撒き散らすのは物言えぬ犬の飼い主への不安を訴えるサインだ。 あまり叱らないで、夜でも公園に連れだして遊んだりしていたら、4,5回位でワルは直った。マンションの5階で2年も愛犬が昼間は1匹で過ごしたことに感謝している。夜、遅くなりそうなときは電気のスイッチは入れておいた。 その愛犬の追憶が亡き愛犬も千の風になって山野を駆け遊ぶ! 急死したチビちゃんの追憶にある。 愛犬が留守番をさせられて、その寂しさから飼い主が困るようなワルをしたときは、むげに叱ると、かえって、病状を悪化させる。日時をかけて、根気よく愛犬を自立させるように心がけることが大切だ。一言でいうと、かわいがってしつけることが最良の治療法だ しかし、犬の自称専門家がネット上に記述してある分離不安症を治す方法については間違いだらけの内容が多い。その内容は犬の習性も寂しい気持ちも無視したいい加減で無責任な記述だ。その実例を挙げる。 ネット上にある間違っている犬の飼い方の悪例1分離不安症は飼い主さんの過度な接触や過剰な愛情が原因となっていると言われます。過剰な愛情は皮肉にも離れた時に不安の材料となってしまうのですね。 愛犬を分離不安症にさせない方法出かける前や帰宅後に犬に構わない。留守番中に楽しみを与える。家の中でも別に過ごす時間を作る。ハウストレーニングやマテ等の練習など。飼い主さんと犬の程よい距離を持った関係を築くことが犬を不安にさせない方法と言えます。 ネット上にある間違っている犬の飼い方の悪例2【分離不安症にしない為の飼い方】(1) 帰宅時、出掛ける前に犬に挨拶をしない。 帰宅時は興奮が治まるまで犬を見ず、上着を脱いだり、買ってきた物をしまったり、他事をして待ちます。(2) 食事を一緒にしない。(3) 生後1年間は一緒に寝ない。(4) 普段から犬を構いすぎない。 愛犬たちの住む世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)の妖怪が暗躍している世界だ。上記二つの悪例は氷山の一角に過ぎない。犬の習性に無知蒙昧な連中が専門家ぶって間違いだらけの指導書を書いている。その記述に多くの愛犬家がだまされて、被害を受けている。つまり、その悪例の方法では犬の分離不安症は治らないどころか、ますます悪化するだけだ。 現在の日本では、犬は使役のためではなく、かわいがって慈しみ、ご自分も心が癒されるために飼っている。それが犬を飼う根本的本質的な理由だ。 なのに、その根本的本質的なことがわかってない自称犬の専門家、あるいは、調教師がいる。その人たちは、上記悪例にあるように、犬をその飼い主から遠ざけるような飼い方を勧めている。本末転倒だ。何のために犬を飼っているかの飼い主の根源的な理由も、その飼い犬の習性も無視している。というよりも、物事の根本を理解してない輩が、その根本に真逆する愚説を唱えている。世の中に有害無用な愚見悪説だ。飼い主や愛犬たちにとっては迷惑千万だ。そのような間違ったやり方では分離不安症は完治しないどころか、こじらせるだけだ。 愚説を記述している連中は、ドッグフードなどの犬に関する商品を売って儲けるために、犬の専門家の振りをしているだけだ。犬のことについて正しい知識はないのに、知ったかぶりをして犬の専門家のような顔をしている。犬に関するいろんな良からぬ商品を売りつけて儲けるためだ。逆の言い方をすると、いかがわしい商品を売りつけるために愚説珍説を唱えているだけだ。その愚説者たちは、自説が間違っているとは思ってないから、なおさら、タチが悪い。 分離不安症は犬だけの病気ではない。人の子供にも多い。親は、そのような子供は無視して、冷たく接しなさいという説を唱える人がいたら、社会良識のあるまともな考えの持ち主だといえるだろうか。 人のことについては、直ぐにおかしいと思うのに、犬のことについては、おかしいと思わない人が多い。つまり、だまされやすい人が多い。 避妊・去勢手術や狂犬病注射などについても同じことだ。その手術や注射を飼い主ご自身に勧めても受け付けないが、ご自分の愛犬に勧められると、平気で受け入る人がいる。ご自分の頭では何も考えてない人だ。飼い主が白衣を着た妖怪や悪魔にだまされると、その飼い犬が健康を害したり、最悪の場合は、その命さえ奪われることがある。ブログ「愛犬問題」には、そのような飼い主の悔恨の投稿が多い。 犬を屋内で飼うのに、ケージやサークルなどで飼うのはお勧めできない。糞尿のしつけがまだできてない幼犬の場合など、よほどの理由がない限り、ケージやサークルで愛犬を飼うのは止めたほうが、飼い主も愛犬も幸せに暮らせる。我が家には屋内用のケージやサークルはない。 次の文章をブログ「愛犬問題」訪問者のコメントへの返事として書いたことがある。 犬をサークルやケージに入れて飼うなら、その犬にとっては飼ってもらわないほうが良いと思うでしょうね。動物虐待の一種ですよ。そのことが理解できてない、いわゆる犬の専門家が多いということですね。ブリーダーはケージに入れて犬を繁殖して儲けています。動物虐待の最たるものですよ。 イギリスでは、リードをつけて飼うというと、犬を売ってくれないそうですね。 私は、ウサギさえ屋内で放し飼いで飼いました。そのウサギのラピーは天寿の6歳まで一階や二階の室内を飛び回って暮らしていました。ただし、他の人にはお勧めできません。大変ですから。次の随想をご参考にしてください。ウサギのラピーは室内放し飼いで愛犬と仲良し! とんだことをするワルの天才! 我が愛犬のパロは、ただかわいがり、飼い主の心が癒されることだけのために飼っている。というよりも、一緒に暮らしている。 そのパロには分離不安症などは全く無縁なことだ。「お留守番」と一言いえば、「わかった」という顔をして玄関で飼い主を見送っている。帰宅した時も、特に喜ぶそぶりはない。玄関に座ったまま静かに出迎えている。聞き分けが良く、賢いパピヨンだ。心身共に健康な愛犬だ。飼い主を信頼しきっている。 上記本文記載以外の関連随想集 留守番でワルをする分離不安症の犬たち! 愛犬の気持ちを理解することが大切! 幼犬の飼い方は自然な飼い方が最良! 本や雑誌の飼い方は間違いだらけとお礼の投稿! 愛犬と寝食を共にして何が悪い!? 犬のしつけとパスツレラ病 愛犬と楽しく暮らす知恵 その随想集 ← トップページへ ボクの頭をコンコンしてワン! 写真のつづきは→ ノーリードのパピヨンの写真集