腐さらずに、カビさえ生えない食べ物はよい食べ物なのか。
本来、肉食動物である犬の食餌はタンパク質、つまり、肉類が主な成分である。この地球上に腐らない肉類があるのか。なぜ、ドッグフードは腐らないのだ。不思議だ。
昨日の随想に書いたように、犬は家畜ではないので、食品衛生法の適用も、飼料安全法の規制、保護の対象にもなってない。だから、ドッグフードは法律の保護を受けない無法地帯の商品だ。ドッグフードの業界はブラックホールの暗黒の世界だ。農水省の関知しない業界だ。愛犬達は国から見離されている生き物だ。
愛犬を守ってあげられるのは飼い主以外にいないのだ。そのような現実を愛犬家一人一人が認識した方がよい。人間と同じように、いろんな法律で守られていると思っているなら、錯覚だ。法律では保護されてない。愛犬がかわいそうだ。
ドッグフードを愛犬が食べないので、庭の植木の肥料のつもりで撒いた。なかなか腐らない。カビさえつかない。肥料どころか、土の中の有用な微生物を殺す殺菌剤の役目をするのではと思った。
ドッグフードが腐らないのは強力な防腐剤が入っているからだ。ドッグフードには賞味期限が記載されてない。何時までも腐らないからだ。
愛犬が乳線腫瘍で麻酔が必要になったときに、麻酔死をしない保証をしてくれたのは、獣医大学だけだった(「 愛犬を麻酔で犬死にさせないために!?」に詳記 )。
肝臓検査をパスし、麻酔死はないと保証してくれた。ジャーキー類を食べている愛犬は肝臓機能が低下していて、麻酔薬を肝臓で解毒できないので、麻酔から覚めないとのこと。
ドッグフードにはいろんな防腐剤が入っている。 合成保存料とか酸化防止剤と表現をやわらかくしているが、要するに、腐らないようにするための薬剤だ。
BHA 化学名は3-tert-butyl-4-metoxy-phenol で、フェノール(石炭酸)の誘導体だ。フェノールは消毒剤などに使用される化学物質だ。その類似品が防腐剤として使用されている。発ガン性があり、人の食品には添加が禁止されている。
BHT 2,6-di-tert-butyl-p-cresol で、消毒用クレゾールの誘導体だ。
魚介乾燥品などごく一部の食品には添加物として認められている。
エトキシキン Ethoxyquinはアメリカの大化学会社が開発したものである。
強力な殺菌作用があるが、現在は農薬としても禁止されている。
ペットフ-ド公正取引協議会というペットフードの任意の団体がある。
その親睦団体が作ったペットフードの内容の表示ル-ルは、いい加減なのものだ。
含有量の多い順から、80%までを表示することにしている。あとの20%は表示しなくてもいいのだ。世の中を愚弄している。何を入れてもいいというのと同じだ。
だから、ほとんどのドッグフードメーカーが添加物の表示をしてない。
そして、わが社のドッグフードには添加物は全く添加していませんと平気でウソを言う。 缶詰なら別だが、防腐剤をいれないで、腐らないドッグフードを作れるわけが無い。
日本獣医師会もペットフードへの防腐剤の添加については、そ知らぬふりを決め込んでいる。
業界から寄付金をうけて、癒着しているのだ。寄付の多いメーカーのドッグフードを愛犬家に推奨している。品質が良いからではないのだ。
日本獣医学会では、学者、研究者による防腐剤と犬の健康に関する研究報告は1件も無いとのこと。
また、獣医大学には食餌に関するカリキュラムも無いとのこと。
だから、その卒業生はドッグフードについては何の知見も無いのだ。
なのに、愛犬家には、このメ-カ-のドッグフードがいいと薦める。平気で、いい加減なことを愛犬家に言っているいるということだ。
愛犬の周囲は無法な危険地帯なのだ。愛犬家が自分自身で、ものを考え、愛犬を守ってあげないと、誰も守ってくれない。
参考随想
1
ドッグフードの怖い原料10編の随想集
2
狂犬病予防法の改廃に関する11編の随想集