肥料の鶏糞は100g約6円だ。ドッグフードは安いものは100g約10円だ。
缶詰で100g約20円で買える。なぜ、そんなに安い。いったい原料は何だ。
中国製のササミジャーキーは鶏の乾燥肉であることは見て分かる。
これは100g約200円だ。
それ以外のドッグフードは原料が表示されてない。表示されているものでも、牛肉、鶏肉、小麦粉、脱脂大豆と書いてあるだけで、混入割合は書いてない。
人が食べる牛肉は安いものでも、100g200円はする。鶏肉も100円はする。
それらを入れて、乾燥して、ドライのドッグフードにすると、牛肉は300円以上、鶏肉は150円以上の原料代になる。
100g約10~20円のドッグフードに、いかに安いとは言え、人が食べるような牛肉や鶏肉を使うことはできない。現行の価格の数倍の価格で売らないと、利益が出ない。
では、ドッグフードの包装に表示してある牛肉とか鶏肉とは、いったい、何のことか。犬が喜んで食べるので、肉類が入っているのは間違いがない。そんなに安い肉類があるのかと疑問が湧く。
BSE(狂牛病)騒ぎ以前は、ジャーキーの原料は牛の肉骨粉だった。人の食用の肉を取った残りのものを加熱乾燥粉砕したものだ。牛豚鶏の飼料としても用いられたものだ。
現在は輸入も製造も農林水産省の指導で一時的に中断している。
だから、ジャーキーの製造を中止しているか、原料を変えていることになる。何に変えたのかが不明だ。原料名の表示に法的な義務はない。メーカーが秘密にしたければ公表しなくてもよい。ブラックボックスの世界だ。
アメリカのドッグフードの原料は4Dだと暴露されている。公然の秘密だ。
4Dとは、Dead(死んだ)、Dying(死にかけた)、Diseased(病気の)、Disabled(障害のある)の頭文字だ。すなわち、人の食料にならない畜産廃棄物をドッグフードの原料にしている。勿論、肉骨粉も使用されている。
日本も同じ原料を使っていると見ている。廃棄物同然の原料でないと、100g10~20円の販売価格にはできない。肥料の鶏糞さえ、100g6円位はするのだ。
驚くのはそれだけではない。コンパニオン・アニマルもドッグフ-ドの原料となっていることが暴露されている。コンパニオン・アニマルとは愛玩動物のことであり、犬や猫も含まれる。保健所等で処理された犬などが、ドッグフードメーカーに移送される。
アメリカの各州では公然と行われているとのこと。
日本でも同様なことが暴露されたことは、このブログの随想に以前に書いた。
ドッグフードに比べると、鶏の唐揚げの骨が如何に高価な貴重な愛犬の食餌であるかがわかる。人の食べ残しの食餌は贅沢な美味しい食餌なのだ。
長寿犬は皆、人と同じものを食べて、長生きしている。
愛犬のパナには今後はドッグフードはいっさい食べさせないことにした。
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ドッグフードの原料等の偽装表示