セラピ-ドッグとはアニマルセラピ-(動物介在療法)に貢献している愛犬のことだ。療養中のご老人等の心理療法の一つとして、50年前にアメリカで試みられて発達し、10年ほど前に日本にも導入された。犬との触れ合いで人の心がいやされ、自然治癒力で病気がなおり、元気になるのだ。
愛犬たちの聡明で従順な性格を医療や福祉に生かしている。人と犬との共生だ。
NHKで放映していたが、セラピ-ドッグに触れることで、重症で動かなかった手が動くようになったり、一人では歩行訓練に意欲がわかない人でも、セラピ-ドッグと一緒だと意欲的に訓練するようになるので、効果が抜群のようだ。重症のリュウマチの人が治癒したとのこと。 また、記憶力の回復にも効果があり、認知症(痴呆)の治療にも有効のようだ(05.7.8)。
新潟県中越地震の被害地では日本レスキュ-協会のセラピ-犬ドッグ4頭が活躍し、多くの被災者の心を慰め、感謝されたと報道されている(読売新聞05.01.11)。
犬は人との共生の長い歴史の中で、その遺伝子には人への忠誠心を示すDNAが組み込まれたのであろう。小言一つ言わないで、惜しみない無償の愛を与えてくれる。
人は見返りのない無償の愛を他に与えることはできない。何かを密かに期待している。
愛犬の飼い主に対する愛は純真で駆け引きがない。もらうことよりも、与えることに喜びを覚える愛だ。
2005年現在、日本に約1,200万頭の飼い犬がいると推定されている。10人に1匹の割合で犬が飼われていることになる。その殆どがかわいがられて育てられ、大切に飼われている。
愛犬は生まれながらにして、人の心を癒してくれるセラピ-ドッグとしての素質を持っている。しつけと育て方で、人それぞれのセラピ-ドッグになる。飼い主の好みに合ったセラピ-ドッグだ。愛犬とその飼い主が和気藹々として、たのしく暮らすことができればよいのだから、セラピ-ドッグ協会の認定は必要ない。
愛犬のパピヨンのパナのしつけはほぼ終わった。今はパナを「飼っている」と言うより、一緒に「暮らしている」と言う感じだ。いわゆる、コマンド語は使わない。普通の会話のように話している。
パナは飼い主だけでなく、多くの人に無償の愛を与えて、喜べる素質がある。生まれながらのセラピ-ドッグだ。
他の愛犬の飼い主も、同じことを思っているかも知れない。自分の愛犬は地球上で最もすばらしいセラピ-ドッグだと。そうだ。そう思うことが一番良いことだ。
最良の愛犬から、いつも無償の愛を受けていると思うと、心がなごみ、幸せな気分で暮らせる。うるおいとやすらぎのある心豊かな生活ができる。
人それぞれのセラピ-ドッグは、皆それぞれ世界一のセラピ-ドッグだ。
東京のいろんな公園で会ったいろんな愛犬たちの写真集がある。
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