歯磨きによいとか、長持ちするおやつとして販売されている犬用ガムによる食道や腸の閉塞事故が多発している。このブログにも幾つかの投稿があった。
このブログでは、愛犬のパピヨンのパナには鶏の骨(手羽先)を食べさせていることを紹介している。Qさんは、このブログを読んで、喜んで自分の愛犬にも鶏の骨を食べさせたようだ。翌日、その犬がおかしいので、動物病院に駆け込んだ。鶏の骨を食べさせたことを獣医から、厳しくとがめられたとのこと。やっぱり、鶏の骨は食べさせてはいけなかったのだと猛反省したとのこと。
獣医の治療を受けて、愛犬の体内から出てきた物は、「全く別の物」であり、鶏の骨は陰も形もなかったとのこと。鶏の骨は溶けてなくなっていたのだ。鶏の骨はよい食餌だと言うことがよくわかったとお礼の投稿であった。
鶏の骨が原因だと決めつけた無知蒙昧な獣医が何と言い訳したかは記述されてない。
獣医には、その程度の生理学や化学的な知識しかない者が多い。犬の胃の中は強い塩酸酸性で、骨を溶かす酵素もあることをわかってない。ドッグフ-ドが総合栄養食と言って、愛犬家に売りつけて恥じない輩が多い。犬用ガムが危険だと獣医は警告を出してない。ガムを飲み込んで病院に駆け込む犬が増えると、利益も増える。病院経営には閉塞事故さま様で大歓迎だ。
犬用ガム販売会社の愛犬へのガムの与え方の注意事項を原文のまま引用する。
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★ のどに詰まらせる恐れがありますので、中型犬以上には与えないでください。
★ 愛犬の食べ方や習性によっては、のどに詰まらせることがありますので必ず観察しながらお与えください。
★ 子供がペットに与えるときは、大人が立ち会ってください。
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「中型犬以上には与えないでください。」とのことだが、小型犬は大丈夫か。
ガムを小型犬が噛み続け、ガムが小さくなると、飲み込んで、のどに詰まらせることが起こりうる。実際に、病院に運び込まれる犬は体重5kg以下の犬が多い。
「のどに詰まらせることがありますので必ず観察しながらお与えください。」とは、犬が何時間もかじっているのを観察し続け、危ないと判断したら、止めさせなさいと言っている。犬がのどに詰まらせたら、飼い主が観察を怠ったからだと言い訳を準備している。
「愛犬の食べ方や習性によっては」とは、その愛犬の食べ方や習性が悪いのであって、ガムの品質や性能が悪い訳ではないと言うことのようだ。
「子供がペットに与えるときは、大人が立ち会ってください。」とは、犬用ガムが如何に危険なものであるかを自分で言っているようなものだ。大人が立ち会って与えなければならないほど危険なものを販売するとは悪徳会社だ。
このような悪徳会社が、上記の注意書きを出しているのは、製造物責任法(Product Liability)、いわゆる、PL法があるからだ。民法709条(損害賠償請求)の特別法だ。
ガムに欠陥があり、それを飲み込んで病気になったり、愛犬が死んだ場合は、飼い主はメーカーに直接、損害賠償請求をできる法律だ。獣医の証明書さえあればよい。
メ-カ-に過失があったことを飼い主が証明する必要がない。つまり、無過失責任がメ-カ-にある。消費者側は、その製品の欠陥により損害を受けたことだけを証明すればよい。
愛犬を取り巻く環境には不良商品が氾濫している。騙されないように、日頃から、自分の頭で考えて、愛犬の食べ物などを買うのが大切だ。提訴しても引き合わない。
( 公園で会った愛犬たちの写真集があります。お時間のある方はどうぞ。)
「公園でノ-リ-ドで遊ぶ愛犬たちや珍しい愛犬たちの写真集」
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